城福監督肝いりの阿部拓馬、昨季キャリアハイ7ゴールの水沼宏太、そして正式発表待ちで攻撃面に特長を持つハ・デソン。上位陣に勝ち切れなかった昨季を踏まえ、文字とおり充実の補強が進む攻撃陣。
昨季のゴール数45は、上位陣の中では際立って少ない。
それがマッシモ東京のやり方だったとは言え、広島・浦和との勝ち点差がこれだけ大きい以上、優勝が目標であれば手を打たざるを得ません。
ここまで中盤の選手中心で補強が進んでいますが、他クラブと比較することで、それが理に適っていることがわかります。
2015シーズン上位陣で中盤を構成する主要4選手ずつを抽出して、そのゴール&アシスト数を比較してみます。そして阿部拓馬など補強選手を2016シーズン東京へ反映してみます。
中盤の構成人数は各クラブ様々であり、何をもって主要4選手とするかは意見が分かれると思いますが、「中盤の得点力不足」とのここでの議論の中では、ある程度参考になるデータだとは思います。
ゴール&アシストの「合計ポイント」を、ゴール直結のプレーと捉えて比較するとわかり易いです。
ハ・デソンはデータがあまり無くて、2012年FCソウル在籍時の39試合5ゴール7アシストを採用しています。
しかし昨季2015年北京国安では、主力として23/30試合に出場しながらも1ゴールに終わっており、彼のデキは、東京の浮沈に大きく影響を及ぼしそうです。
クラブ別に集計します。
補強を反映した東京2016を見ると、上位陣と遜色無いレベルに到達していることがわかります。つまり的確な補強である、と評価出来るわけです。
特にチーム構成から言えば、水沼の獲得は大きい。
かつての石川と徳永の関係の様に、右のアタッカーとして、左偏重の攻撃にバランスとバリエーションをもたらすかも知れない。やはり徳永の良さは安定感にあって、右サイドの攻撃は組み合わせによる活性化が正解。水沼はシュート力も仕掛けでの思い切りの良さもあるし、そこに我らが石川ナオが復活すれば更に言うことなし。
そういった意味も含め、ここまでは現場の最高指揮官の意向を反映した実のある補強が出来ています。
もちろん蓋を開けてみないとわからないところはありますけどね。
前述のとおりハ・デソンが何処まで数字として結果を残せるか注意が必要ですし、DF陣のバックアッパ不足は結構難しい問題です。そこは今後の補強を見守りつつ、そうは言っても期待の持てるチーム編成になっているので、2016シーズンを楽しみに迎えたいです。
バモス、トーキョー。