今日は質問から。

「新生児っていつまでか知っていますか?」


生まれてから1週間まで?
生まれてから3週間まで?
生まれてから1か月まで?
生まれてから1歳まで?
(ごめんなさい。厳密にいうと、どれもブーです)


なぜ、こんなことを書くのかというと、

私はあお助産院としてだけでなく、霧島市の新生児訪問っていう大事なお仕事もさせていただいています。
(私以外にも助産師が複数名登録しています)


「ご出産おめでとうございます。お産後のお母さんと生まれた赤ちゃん、お二人ともお元気でしょうか?困っていらっしゃることはありませんか?」

と、ご自宅を訪問し、お母さんと赤ちゃんの状態をみせていただいたり、相談にお答えしたり、子育てに関する情報をお渡ししたりするものです。

市町村によって、受けられる回数や、担当者(助産師なのか保健師なのか)が違うのですが、
本当にいい制度なので、みなさんにお伝えしたくて。

私が訪問させていただくなかで、毎回感じる印象ですが、
なんかね、とても感謝されます。

お母さん方からも「安心した」って言われます。


やっぱり新しい命を産み出し、育むとき、そのスタートの時には、喜びもありますが、やはり不安や緊張がともなうもの。

「安心しました~」と言われると、

その表情や言葉が、なんというか、心からそう感じられたんだな~と私に伝わってくるんです。
社交辞令的ではないというか。

人と人の温かいコミュニケーションのなかでしか得られない、満足感に私まで包まれます。

さて、
「新生児訪問はいつ受けられるのか」を考えるときに、「新生児っていつまでだ?」「新生児って?」と思われませんか?


最初の質問の答えは、生後1か月まで、正しくは生後28日未満までです。


で、私が実際に新生児訪問でお邪魔させていただくのは、いつの時期が多いかというと、

1か月は過ぎ、2か月になる前の方々が一番多いです。
実家に里帰りしていた場合など、2か月すぎてのご依頼もあります。

事情がある場合はいいのですが、
やっぱり新生児のうちに受けるからこそ「新生児訪問」なんだと思います。


なんといっても、いちばん大変な時期です。
お産後の女性にとっては、体力的に、精神的に、ホルモンバランス的に大変。

よく言うじゃないですか。
産後は、交通事故にあったようなもんだって。
子宮だけでなく他の内臓もダメージをくらってるんだぞって。

ホルモンバランスからみると、一時的に更年期みたいな状態。
汗かき、薄毛・抜け毛、疲れがとれない、気分が落ち込みやすい、などなど。
(体力回復がいちばんの特効薬ですが、対応策はあります!)


赤ちゃんにとっては、温かい羊水(37℃以上)で満たされた子宮の中から、この世界へ適応していかなければ生きていけないわけです。

この世界とは、おなかの中に比べたら寒いし、広いし、うるさいし、明るいし、もうへその緒はないので自力で呼吸をしなければならないし、自力で栄養(母乳でもミルクでもいい)をとらなければならない。

何よりそんな状態の場所に裸で生まれてきて、赤ちゃんは超~不安なわけです。

厳しい世界だと思いませんか?

(この坊やもすっかり重たくなりました!ラブ)

さて、女性にとっても、赤ちゃんにとっても、初めての体験なわけです。

もし、出産が何回目であっても、その時々で違いますから、毎回毎回初めてと表現しても言い過ぎではありません。

29歳で出産した時の私。
31歳で出産した時の私。
33歳で出産した時の私。

たとえば今産むとしたら、37歳で出産する時の私。

みんな違いますから。
年齢重ねてますから。


そんな初めてさんお2人が、スムーズに新しい生活に適応していくために、
病院の産後健診を受けてもらいたいのはもちろんのこと、ぜひ新生児訪問をご利用いただきたいわけです。



母子手帳別冊についているハガキで、申し込むことができます。(里帰り先で受けることもできます)
ぜひぜひ、お早めにポストに投函いただけると、よりお力になれるかなと思います。

出生届と一緒に提出いただけるとよいかと思います(その場合は切手はご不要です)。


もし、霧島市のように、希望する・希望しないを選択できる自治体であっても、やはり希望するに○をつけていただいた方がお得だと思います。

二人目だし別にいいや、と、
最初は「希望しない」に○をつけても、産まれてみたら、日にちが経ってみたら心配事が出てきたりするようです。
その場合はお手元にハガキがなくても、
「やっぱり希望します」とご変更もできます。
(保健センターへお電話でご連絡くださいね)


私は、使える制度は使わないと損ですよ、とたたみかけるつもりはありません。

市のホームページには、身体計測、育児相談、市の母子保健事業の紹介とは書いてあるのですが、具体的には何をしてもらえるのかわかりにくいですよね。

そもそも産後は、わざわざホームページ見ないかもしれません。
産後は目を休めなさい、とも言われますしね。



なので、私は、

ブログやマタニティサポートカフェ主催の講座などで、あとはご縁のあった方々に地道にお伝えしていきます。

市内の産婦人科さん、子育て支援センターなどにも、時々顔を出させていただいていますので、
退院後のサポートをみんなが受けられるように、仲間たちと一緒に働きかけていきたいと思います。


ああ~。今日も熱血助産師。
熱血助産院に改名しようかな。

そんな名前、いやだなあ。




 
 

 
【あお助産院 11月の予定】 

◎にんぷクラス 
   11月8日(水) たねまき 終了
            11月22日(水) みずやり


◎いくじクラス 11月15日(水) 
                                             残席1です!感謝!
 
 
【マタニティサポートカフェの活動予定】
 
◎11月9日(木) 
  「産前産後乗りきり講座」day 1 終了
◎11月29日(水)
  「産前産後乗りきり講座」day2 受付中
    (day 2からのご参加も大歓迎です)

◎12月17日(日)      お申し込み受付中!!
マタニティサポートカフェ vol. 5
「Dr.と学ぶわくわくおっぱいライフ」
             @霧島市国分シビックセンター
 
☆8月に台風のため、開催中止しました講座です。
涌谷先生のお話が、鹿児島で聴ける貴重な機会です。
 
 
☆「マタニティサポートカフェ鹿児島」については、Facebookページ(コチラ)ご覧くださいね。
 
 
お申し込み、お問い合わせ、お待ちしていますね♪
 
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鹿児島県霧島市を拠点に活動しています
訪問産後ケア助産院「あお助産院」です。

・訪問産後ケア

お産後の身体を休め(養生)、産後のホルモンバランスの変化により不安になりやすい心に寄り添います。
授乳、沐浴、抱っこ等、赤ちゃんとの生活に慣れていく過程を助産師がしっかりサポートいたします。

・にんぷクラス(全2回・各1回/月)
対象 妊娠中の方(早めがおすすめ)

内容
1回目たねまき 妊娠とお産についてワークを通して学ぶ
2回目みずやり バースプランと産後ケアプランニング

・いくじクラス(1回/月)
対象 妊娠中、産後、妊娠前、女性ならどなたでも。
内容 自分育てに関するテーマを毎月設定する予定です。

各クラスは、あお助産院(私の自宅)で行っています。
(お申し込み・お問い合わせいただいたあとに、住所や地図をご案内しています)

ご質問などは、
ao.yamada.2016☆gmail.com 
まで、お願いいたします。
(お手数ですが☆を@に変更し送信くださいませ)

鹿児島県霧島市
あお助産院 
助産師 山田
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