写真のリーフレットが狭山市役所の対策チームから送られて来ました。
今後配布していこうと思います。
狭山市は昨年の9月から生活支援を行っており、今も多数の自宅療養者にパルスオキシメーターの貸し出し、生活必需品の確保が難しい方には、食糧などの支援もしています。
また、それらの情報発信も積極的で、HPやSNSを通じて市民の皆様へアナウンスしています。
ありがたい限りです。
生活支援は開業医にはできません。
僕らの役割は医療支援です。
オミクロン株の流行で、僕が関わっている自宅療養者の方々は、3月9日現在、延べ244名になりました。
既に療養解除したのが201名ですので、現在進行している療養者は43名になります。
だいぶ減りました。
診断日翌日には必ず病状確認し、熱など深刻な症状がある場合は、その後も落ち着くまで毎日連絡しています。
落ち着いてからは2-3日に1回程度。
10日の療養期間のうち、大抵5回前後の連絡で解除につなげる事ができます。
保健所からの連絡が来る頃には、安定しているケースの方が多く、急性期のケアを僕らが積極的に行う事で、療養者の不安を緩和できれば良いと思っています。
記録ノートも2冊目が終わりそうです。
3冊目が不要になる事を願うばかりです。
さて。
僕が関わる患者さんは、狭山市だけでなく周辺自治体の方も多いです。
色々とお話を伺うと、冒頭のような生活支援を行っている市町村は少なく、行っていても情報発信していないため、利用することが出来ない方もいます。
そういった意味でも、狭山市の取り組みは「形」だけでなく、しっかりと「実」を伴い「継続」している点で、素晴らしいと思いますし、オミクロン株という「数の脅威」に直面しながらも、必要とする方へ支援を継続して行う姿勢には、頭が下がる思いです。
何気ない自治体の取り組みですが、一つお願いがあります。
この狭山市の取り組みについて、どうか「当たり前」と思わないでください。
何かしてくれる事は当然でなく、
物資の確保
支援の受付
朝早くから夜遅くまで物資の配送で市内を駆け回る市の職員
この人たちの存在で成り立っているのです。
これは他の事も同じで、
蛇口をひねれば水が出る
道路が修復される
夜道に防犯灯がある
これら全て行政があっての事。
今回のコロナで、強い自治体力を発揮する狭山市。
その裏側を垣間見る機会が増えたなかで、僕は当たり前と思わずに市の取り組みに感謝したいと思いました。