【お遍路初日】
【お遍路二日目】
(↑の続きです)
【お遍路最終日】
4月1日
7:30 旅の3日目となる今日は、少しゆっくり目に起きました。
前日よく寝れなかった分、よく眠ることができてよかったです。
8:15 チェックアウト。
今日もいい天気になりそう。
ロープウェーで行く一番高い場所にあるお寺
四国八十八ヶ所 第66番「雲辺寺」
雲辺寺は四国八十八ヶ所の霊場で最も標高が高いところにあるお寺です。
僕も歩き遍路をした時には片道5時間以上かけて登ったものです。
今回はさすがにその余力も時間もありませんので、ロープウェーを利用しました。
9:40発のロープウェーに乗り込みます。
ロープウェー内では景色を見たり他のお遍路さんとおしゃべりしたりして、楽しい空間でした。
雲辺寺の参道で徳島県と香川県の県境があります。
二県を股にかけた女子たち。
9:50 雲辺寺参道入口。
脇に居並ぶ「五百羅漢」が圧巻です。
山門で記念写真。セルフタイマーでの自撮りです。
広大な敷地に余白を十分にもってそれぞれの建物が建っています。
大師堂では御宝号をお唱え。
本堂では般若心経、諸真言をお唱えしました。
ご本尊は千手観音で、ご真言は「オンバザラタラマキリク」です。
ここではお灯明も立てました。
なんとなく記憶がある納経所。
僕は20年前の歩き遍路の時、ここに御朱印帳を忘れたまた次の札所へ下山してしまったのです。
納経所で帳面を取り出そうとした時に無いことに気付き、真っ青になって立ちつくしていました。
その時に手を振りながら僕の納経帳を持って現れた同行のお遍路さんのおじさんの姿が輝いて見えたこと、今でもはっきりと思い出すことができます。
今改めて「ありがとう」と思いました。
ご誕生1250年の記念御朱印も手に入れました。
かっこいいです!
雲辺寺を出て、山頂に向かって5分ほど歩きます。
そこがまた僕たちにとって大きな目的とある場所なのです。
STEP.3香川県天空スポット巡り
雲辺寺山頂 天空のブランコ
そう、雲辺寺の山頂には、とてもフォトジェニック(写真映え)なスポットがあるのです。
三豊平野や瀬戸内海を見下ろす絶景スポットに設置されたブランコは、「天空のブランコ」として人気なのだそう。
10:30 こうして僕たちは三つ目の天空スポットにやってきました。
参拝と同時にできて一石二鳥です。
平地と斜面のぎりぎりのところに、3種類のブランコが設置されています。
ほんとに見晴らしがよくって、「やっほー」って叫びたくなりますね。
まだまだ幼い子供たちですから、純粋にブランコも楽しんでいました。
それにしても天気も最高です。
真っ青に澄み切った空の中に飛んでいけそうな気がしてきます。
まさに天空のブランコですね。
はい、チーズ。
これはカメラ台が置いてあるので、楽々自撮りできました。
クレープ屋さんもありましたが、今回は見送り。
「雲辺寺コーヒー」さんでみんなが飲み物を飲んでまったりと過ごしました。
気温があがってきた中で飲むアイスコーヒーの美味しいこと。
長女と次女もスダチソーダにハマっていました。
人が少ないうちに来ることができたのもよかったです。
帰るころにはだいぶ人が増えてきていましたから。
コーヒー屋さんからシャボン玉がもらえるという嬉しいオマケ付き。
これで今回の予定地はすべて回ることができたので、ゆっくりと時間を過ごしました。
今日もまた格別な一日になりました。
お遍路をしながら、天空シリーズ三部作を存分に満喫できた香川旅となりました。
下山します。
なんでこんなところにブルートレインが?
雲辺寺山麓ブルートレイン 「なは」と「瀬戸」
ロープウェー山麓駅のすぐそばにブルートレインがあるという情報を得ていたのですが、駐車場の中にそれを見つけることができて、みんなで寄ってみました。
右が「なは」で、左が「瀬戸」です。
寝台特急ブルートレインなは
沖縄が米統治下にあった1967年に名称を募集し、本土復帰を願って翌年「なは」と名付けられた寝台特急ブルートレイン。旧国鉄が68年10月から大阪―西鹿児島間で同列車の運行を開始し、ダイヤの改正や車両更新を経て、多くの利用者に愛されながら2008年に運行を終えた。(琉球新報より転載)
寝台特急ブルートレイン瀬戸
寝台特急瀬戸号は、東京~宇野を結ぶブルートレインとして1988年まで、その後瀬戸大橋開業によって東京~高松を結ぶ寝台特急となって1998年まで24系25形客車で運転されていた。
しかし、安定した需要がある同列車は廃止されたのではなく285系特急形電車寝台を使用したサンライズ瀬戸に引き継がれた。(愛称別トレインデータ事典より転載)
入場料を払い、車内を見学させていただきました。
現在宿泊ができるように申請中なのだそう。
歩き遍路の宿としては使い勝手がいいかもしれませんね。
国鉄時代の遺産であるブルートレイン。
過去を知ろうとする心も大切だよって子供たちに伝えようと思います。
念願のお菓子にありつけた
白栄堂の「観音寺まんじゅう」
観音寺市のホテルに予約した時から、妻はホームページであるものの取り扱いがあることを知って、目を輝かせていました。
それが白栄堂の「観音寺まんじゅう」です。
なんでも昔友達からお土産にもらったらしいのですが、食べてみたらめちゃめちゃ美味しかったのだそうです。
それが久しぶりに買えるかもと、すごく楽しみにしていました。
それなのに残念ながらホームページの情報が古かったのか現在取り扱っておらず、とても悲しい思いをしていました。
というわけで妻に懇願され、白栄堂の店舗を探して行ってみることにしました。
12:45 白栄堂着
買ってきたときの嬉しそうな表情といったら(笑)
これで思い残すことないっていう顔ですね。
うどんだけじゃなく讃岐ラーメンもあるってさ
麺遍路 その3「はまんど」
3日目のお昼ご飯は、ついに香川にきて初めてうどんではなく、ラーメンをチョイス。
昨日はうどんでいろいろあったので、今日はお友達からオススメしていただいていた「讃岐ラーメンはまんど」へ行きました。
超人気店らしいので、土曜日ということでかなりの行列を覚悟して行きましたが三組ほどしか並んでなく、回転もよいようで五分ほどで入店できました。
僕は「はまんどラーメン」をチョイス。
麺がうどんのような太めの平打ち縮れ麺で、スープもかなりあっさりとしていて、とても美味しかったです。
子どもたちも今日は大満足で塩ラーメンをすすっていました。
喜んでくれて、ホッとしました。
知らなかったもう一つの天空スポット
四国八十八ヶ所 第73番「出釈迦寺」
お遍路ラストは出釈迦寺に行くことにしました。
雲辺寺で打ち止めの予定でしたが、最後にもう一つ分くらいギリギリ行く時間がありそうだったので、ここに決めました。
決めた理由は73番。
妻が自分の名前の「なみ」の語呂に大きく反応したからです。
それと僕自身もこのお寺の伝説が好きで、子供たちにも教えてあげれたらなと思ったこともあります。
ここには、真魚さま(弘法大師の幼名)が崖の上から身を投げた時に天女に救われ、そこから仏の道へと進むきっかけとなったという言い伝えがあるのです。
他の札所と比べると大きくはありませんが、いろいろと工夫されて活気を感じるお寺でした。
たまたま秘仏公開中で、拝観させていただきました。
皆が一つづつ撞いて、余韻が消えるまで祈りを込めた幸福の鐘。
このお寺の奥の院に「天空の鐘」があることを知りました。
もっと時間があればよかったと残念に思いましたが、すべてを完全に終わらせるより少しくらい「やれなかったこと」を残していくほうがいいとも思えました。
またきっとここを訪れ、天空の鐘をつきたいと心に残しました。
駐車場に飾られている大きなお大師様の絵がお見送りしてくれます。
素晴らしいですね。
このお寺をもって9つ目の霊跡を参拝し、打ち納めと致しました。
15:20 出釈迦寺発。
途中「与島サービスエリア」でお買い物。
それからノンストップで鳥取市まで走り、相変わらずの場所で晩御飯。
そして21:20。
だいたい予定通りの時刻に我が家に帰り着きました。
帰宅
家に帰ると、満開の桜がお迎えしてくれました。
お遍路の旅の間お世話になったお杖を洗います。
このお杖を弘法大師に見立て、「同行二人(どうぎょうににん)」を感じながら、身体の支えとして、心の支えとして、共にお参りするのです。
たくさん歩いたので、かなりすり減ったはずです。
本堂に行き、お杖を安置し、善住寺の御本尊に向かって最後の読経をしました。
ふうっと大きく息を吐きました。
楽しい思い出とともに皆が無事に帰ってくることができたことに感謝致します。
ありがとうございました。
名残は尽きませんが、これにて充実の香川の旅の終了です。
最っ高の旅でした。
お遍路最終日(完)