以前「秦河勝(はたのかわかつ)」を取り上げました。

「秦河勝」とは、聖徳太子の片腕として文武両道の活躍をしたとされる、飛鳥時代の政治家・文化人です。
平安京造営や、その他日本に絶大な影響を与えた「秦氏」の族長的な人物とされています。
この「河勝」のエピソードは多くないですが、その中に興味深いものがあります。
「大生部多(おおふべのおお) 討伐」
皇極天皇3年(644年) 、東国不尽川(現在の富士川)のほとりに住む「大生部多」という人物が、虫を「常世の神(とこよのかみ)」と称して、
「常世の神を祀れば、貧しき人は富み、老人は若返る」
・・という信仰を広めた。
人々は、虫を台座に置いて舞い踊ったが、得るものはなく、損をするのみであった。
やがてこの騒動は、周辺の地方にも波及し、私財を投じ財産を失う者が続出した。
この騒動を懸念した「河勝」は鎮圧にあたり、民衆を惑わす者として「大生部多」を討伐した。
「常世の神」?
人々は、河勝のこの功績を讃えて、歌を詠んだ。
「太秦(うずまさ) は 神とも神と 聞こえくる
常世の神を 打ち懲(きた)ますも」
= 秦河勝は、「神の中の神」と伝え聞こえてくる
何せあの常世の神を、懲らしめたのだから
★この虫は「橘」や「山椒」につくといわれ、大きさは親指くらい、「蚕」に似た黒点がある緑色の虫といわれます。(アゲハ蝶や、シンジュサンの幼虫とも)
気になるのが、この虫が蚕に似ているということ。
秦氏は、言わずと知れた「養蚕」の技術を日本に持ち込んだ氏族です。
・・その「蚕に似た虫」を、打倒する・・?
なんだか、矛盾しているような・・? ( ゚д゚)
逆に「蚕に似たニセモノを打倒した」という意味でしょうか?
そして、この虫が「橘につく虫」ということから浮かぶのは・・
不老不死の理想郷「常世国 (とこよのくに)」に生えるといわれる
「非時香菓(ときじくのかくのこのみ)」は、この「橘」を指すといわれます。
なので「橘」=「不老不死の果物」
京都御所の紫宸殿(ししんでん) には「橘」が植えられていますが、(=右近の橘)、これはもともと河勝邸にあったものです。
そして河勝は、不老不死を望んだ「秦の始皇帝の生まれ変わり」ともいわれています・・
・・それらのことから、「河勝」は「不老不死」と、何か関連があるような・・? ( ゚д゚)

その「橘」に「蚕に似た虫」がつくということは・・
= 虫が「不老不死を阻む」という意味でしょうか? ( ゚д゚)
・・そのため「その虫」を、河勝が打ち倒した?(=不老不死を取り戻した?)
(「常世国」に侵入した害虫をやっつける?)
・・いろいろな憶測が巡りますが・・( ´ ▽ ` )
「秦河勝」 「常世の神(虫)」 「蚕」 「橘」 「不老不死」・・
・・このようなワードで、さらに考えてみたいと思います・・(^。^)











