「この世界はひっくり返っていて、自分の内側を見ている」・・
「鏡写しの自分を見ている」・・
よく、こんなふうに言われますよね・・
(神社には鏡が置いてありますし(^。^))
最近「トモカズキ」や「海海女(うみあま)」の伝説を知ったことで、やっぱり「見ている世界は鏡写しの自分なのか?」ということについて考えるようになりました。
トモカヅキについてはこちら
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以前から、ひっくり返った世界とは? ? と考えてきたのですが、最近自分のイメージに近いように思ったのが・・
「クラインの壺」です。
クラインの壺とは「メビウスの輪の立体版」のようなものです。
メビウスの輪
ドイツの数学者フェリックス・クラインににより考案された、主に位相幾何学で扱われる曲面の一種です。
「表側をたどっていくといつしか表裏が反転し、裏側になっている」
「裏も表も存在しない」
・・と説明されます。
「外側の世界を見ていると思っていたら、実は自分の内側を見ていた」・・・みたいな感じだったりして? ( ゚д゚)
その「クラインの壺」について調べていたら、こんな本があることがわかりました。
タイトルもそのまま「クラインの壺」
1989年出版のSF小説です。
「VR」がテーマになっています。
この小説に登場するVR装置の描写がすごくリアルなので、少し取り上げてみたいと思います。(抜粋です)
主人公の上杉が 球体のVR装置「K2 」に入り、その後アメリカ人技術者が説明をする場面です。
(全感覚のシミュレーションゲームのため、主人公は裸になって「K2」に入ります)
(映像は網膜に直接投影されます)
それはベッドと言うより、人間の型を取る装置のように見えた。
鯛焼きの鋳型が人間の形に作ってあるみたいだ。
ベッドの内側には布団の代わりに、目の細かいスポンジ状のマットが詰めてある。
触れてみると、それはしっとりと濡れたゴムのような感触を持っていた。 濡れた感触はあるが、手を引いて眺めても、僕の指にはなにもついていない。
「この上の逆さのベッドが全部下りてきて、上杉さん、完全にサンドイッチ。
「K2」の中には、特別の液体が入っています。 上杉さんの身体は、その中にあります。
液体の比重は、ボクたちの身体の比重とほどんど同じです。
ですから、上杉さんはK2の真ん中にプカプカ浮いています。
どんなふうにでも動くことができます。 ほんとは、あまり動いてないのですが、上杉さんは普通に動いていると感じることできるはずです。 このスポンジ・ラバーが上杉さんの感覚を完璧にシュミレートします」
・・・・・
イメージです
・・・こんなリアルに描かれると、こんな装置って、実はもうあるんじゃないの? って、疑ってしまいます!・・ ( ̄∇ ̄)
この本とても面白くて、そんなつもりはなかったのですが、1日で読んじゃいました!(超オススメです!^o^)
マトリックスやトータルリコールなど仮想現実の物語はいろいろありますが、1989年に、もうこんな小説があったなんて驚きです! (・Д・)
VRの場合、外側に世界はなく、世界は自分の内側(=頭の中)にしか存在しない・・ということになりますよね。
この世界は、実は、「VR・仮想現実」・・??
外側に世界はなく、内側を見ている・・???
・・さて、さて、真相は、いかに!? ( ´ ▽ ` )