前回、お腹のムシについて取り上げました。

 

  

 

 

 

体の中のムシたちは、宿主である人間の思考や感情をコントロールしている? ということについて書きました。

 

 

 

その宿主をコントロールする様子がインパクト強すぎ! ((;゚Д゚)))

・・なのが、「ロイコクロリディウム」という寄生虫です。

 

 

ロイコクロリディウムはカタツムリに寄生します。

 

 

  

 

 

 

寄生されたカタツムリは、天敵に見つからないよう普段は隠れているはずの昼間に、わざわざ葉の上に出てくるようになります。

 

 

その目は先端が膨らみ、派手な模様に変化しています。

 

 

  

 

 

 

ロイコクロリディウムが目の先端に移動したのです。

 

 

そして鳥の大好物であるイモムシのように動きます。

 

 

   

 

 

 

目立たせて、鳥に見つかりやすくしているのです。

 

 

そして鳥にこのカタツムリを食べさせることで、ロイコクロリディウムは最終宿主である鳥の体内への侵入を果たすのです・・

 

 

 

 

 

   

 

ロウコクロリディウムはカタツムリの体内に寄生するだけでなく、鳥に食べられるよう体を操っていた、ということになりますね ( ゚д゚)

 

(運動ニューロンを乗っ取られた状態だそうです)

 

 

 

 ゾンビ化カタツムリ?

 

 

 

 

 

  そして「トキソプラズマ」

 

 

 

 

 

 

トキソプラズマは、猫から人に感染することでよく知られる寄生虫です。(他の感染経路もあります)

 

 

そしてこちらも脳に寄生すると宿主の行動を変えることが知られています。

 

 

たとえばこの寄生虫がネズミに感染すると、ネズミは天敵である猫の尿の臭いを好むようになって近づき、その結果猫に食べられやすくなります。

(=「トキソプラズマの宿主ハイジャック機構」というそうです)

 

 

 

 

 

 

他にも、感染したハイエナがライオンを警戒しなくなり、ライオンに殺される確率が増える・・など、さまざまな例があるようです。

 

 

 

また、このトキソプラズマは恐怖感や不安感を鈍らせる神経伝達物質を作ることが知られていて、人が感染すると交通事故に遭う確率が2倍以上になるそうです。

 

 

そしてこの寄生虫に、すでに人類の3人に1人が感染していると言われています ( (・Д・)ええっ、多すぎ!)

 

 

 

 トキソプラズマ化人類!?

 

 

 

 

そんな、人の精神や神経にさまざまな影響を与えるとされるトキソプラズマ。

 

けれどもこの感染は意外にも、悪いことばかりでもないようなんです。

 

 

トキソプラズマに感染すると男性ホルモンのテストステロンの分泌が増えるので、積極的、攻撃的になり、これが場合によってはプラスに働きます。

 

(人の性格も変えてしまうんですね・・( ゚д゚))

 

 

 

例をあげると・・

 

 

「トキソプラズマに感染している人は、性格がアクティブになり、失敗への恐怖心が薄れて、起業する割合が高い

 

 

「トキソプラズマ感染者は、非感染者に比べてビジネスの成功率が高まる

 

 

「国民のトキソプラズマの感染率が高いと、スポーツで攻撃的なスタイルをとり、サッカーなどの強豪国になる確率が高い 」

 

 

・・という統計結果があるんだそうです。

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

そんな「トキソプラズマ」の、驚くべき脳への侵入方法。

 

 

実は彼らは、なんと自分たちを殺すはずの免疫細胞、白血球の一種「樹状細胞」の内部に生息しています (・Д・)

 

 

「樹状細胞」は、免疫系の門番

 

 

・・ですがその門番は、自分が感染していることに気付かない・・

 

 

そしてその樹状細胞を移動手段に使い、宿主の脳へと侵入するのだそうです。
 

 

(免疫システムさえも乗っ取るってことですね!)

   すごいです !(・Д・)

 

 

 

これらのことを研究している生物学者の言葉です。

 

 

 

「彼らは非常に、非常に賢い生物だ」

 

 

 

・・このような例を考えると、前回書いたように、人間も、自分で考えて行動していると思っているけれど、実は自分の中にいる極小の存在たちに動かされている・・? ( ゚д゚)

 

 

 

 オレ様の思い通り

 

 

 

 

・・そしてもしかしたら、その小さなものでさえ、さらに小さなものが動かしている・・・

 

 

 

・・ということなのかもしれませんよね? (・Д・)