今回は「ラビリンス(迷宮)」について。
「ラビリンス(迷宮)」とは、一般的には、いったん中に入ると容易には出られない、通路が入り組んだ迷路のような建築物、構造物のことを言います。
この「ラビリンス(迷宮)」で有名なギリシャ神話があります。
クレタ島の「ラビリンス(迷宮)」には、牛の頭部、人間の身体を持つ怪物「ミノタウロス」が幽閉されていました。
ミノタウロス
ミノタウロスには9年毎に、食料として少年7人少女7人の生贄を捧げなくてはなりません。
英雄テセウスは、生贄に志願して迷宮に潜入し、見事ミノタウロスを退治します。
そして、クレタの王女アリアドネから授かった糸玉の糸を伝って、脱出不可能とされた迷宮から、無事生還することができました。
(この糸が「運命の赤い糸」の由来とも)
この神話の舞台、「ラビリンス(迷宮)」
形の違いはありますが、教会に描かれていたり、遺跡が存在したり、庭園の形になっていたりと、この迷宮の図形は世界中に存在しています。
この形は何を意味しているのでしょうか・・??
・・もしかして、これは「脳の回路」の比喩では?? ( ゚д゚)
・・・と、思っていたら、辻麻里子さんの「藍の書」に、このように載っていました。(今さら気付く ^_^;)
宇宙図書館における迷路
(同じものが脳内にもある)
著者は、迷路を脳の断面図と捉えていたようです。
・・・なので、やっぱり脳の比喩じゃないのかな? ( ゚д゚)
こちらは「クレタ型迷宮図」
↑
(この十字のところが大泉門に思えちゃうんですよね! ( ̄∇ ̄))
もし、迷宮が脳の比喩だとしたら・・・
ミノタウロスの存在は、何を意味しているのでしょうか??
ミノくん
彼は、呪いをかけられたクレタ島ミノス王の妻パーシパエと、雄牛の間に生まれた「怪物」です。
・・・なので「隠された、忌み嫌われる存在」と言えますね。
それが迷宮(= 脳)の中心に幽閉されているということは・・・
・・・隠されている心の闇、心の悪の部分、を表しているのかも!? ( ゚д゚)
蓋をして封印され、普段は表面に出てこない、ネガティブな心の闇の部分や煩悩・・・
もしくは「恐れ」そのもの・・
・・もしかしたら、そんなことを表しているのではないでしょうか・・??
迷宮の怪物(心の闇?)
その心の闇と向き合い、戦って、打ち勝つことができれば・・・
(=光と闇を統合できれば?)
テセウスに退治されるミノタウロス
暴れる心の怪物を退治することができれば・・・
「迷宮(脳=心)」を制覇することができる。
(=自分の心を制御、コントロールできる)
中心にいる「ミノタウロス」は、思考を迷路のように過去や未来に彷徨わせ、「今」にいることから遠ざける存在、とも言えるかもしれませんね・・?? ( ゚д゚)
「今」に来させるもんか!