あのMVに思うこと。 | アントニオ(教授)のブログ

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ライブや芝居や映画などのレビューを書いていきます。かなり偏ってますが(笑)

久々のブログがこのような内容であることが残念でかつ心が苦しいのですが。

 

「黒い羊」のMV、冒頭いきなり投身自殺を思わせるシーンから始まるわけですけど。

 

ツイッターにも書きましたけど、そんなシーンは使わないで欲しかった。

 

私をアイドルの道に導いてくれた岡田有希子が投身自殺をしたのは1986年4月8日。

もうすぐ33年になります。

 

あの時、後追い自殺をしたファンの方達がいて、社会問題になりました。

 

今回のMV、いろんな解釈があるのだと思いますけど、直感的に見れば、「黒い羊」だった平手が投身自殺して、「(死ぬのは)僕だけでいいんだ」と叫んで他の「黒い羊」達を救っていくような内容ですよね(見方が間違っていたら申し訳ありません)。

 

歌詞の中には、「全部僕のせいだ」「僕だけがいなくなればいいんだ」という歌詞があって、同じ「世間とは異なる自分」を扱っているサイマジョ、エキセントリック、不協和音なんかとは明らかに異なり、主人公がネガティブなんですよね。そこが気になっていたんですけど、ファンの人達からも、そしてメンバーからも大絶賛で。そこにまず1つの不安が芽生えました。現代社会的に、このような内容が「共感」を呼び起こすことは予想できることではありますが、本来、そこから「前を向いて」少なくとも「自分を曲げなくて進んで行けばいい」というポジティブな内容があるべきなのではないかと。まったく個人的な意見ではありますけど。

 

歌詞の中には、「では、どうすればいいのか?」という問に対して、「いなくなればいいんだ」以外に「悪目立ちしてよう」という歌詞があるんですよね。最初、この「悪目立ち」が何のことか分からなかったのですが、MVを見て、まさかそれが「自殺」ではないだろうな?という思いが強くなってきています。

 

自殺は決して許されることでは無い(と私は思います)、でもそれによって、僕だけが自殺することによって、他の何人もの黒い羊を救える、そんなメッセージを、世の中の、自分がこの(平手演じる)黒い羊だと強い思い入れを持ってこの歌を絶賛している人達が受け取ったとしたら。

 

そんな馬鹿なことは起こらないと思いますし、起こって欲しくないですけど。

 

でも、考えちゃうんです、ユッコのことがあったから。

 

ただの、アイドル好きのおじさんの、杞憂に終わることを。