3回目はお盆つながりで、
「地蔵盆」のお話を。
盂蘭盆会のお精霊送りが済んで、
子どもたちが夏休みの宿題の残りの多さにお尻のあたりをムズムズさせる頃、
8月24日(今はその日の近くの週末であることが多い)の界隈に、
京都では「地蔵盆」が行われます。
これは、京都の町を歩いていると
自動販売機よりコンビニより見かける
小さな地蔵堂のお地蔵さんの御縁日。
だいたい、町内にひとつくらいあるかな、
お地蔵さんのお堂。
「地蔵盆」では
いつもは祠の中にいらっしゃるお地蔵さんが
キレイに洗われお化粧されたりして
町内の一郭にお祀りされて
その前で子どもたちがわらわらと、ゲームしたり、紙芝居があったり。
お菓子がもらえたり、福引きがあったり。
晩には盆踊りなんかもあった。
いつまで遊んでても叱られないし、お菓子もわんさかあるし
子ども天国な感じ。
あんまり、京都じゅう、どこでもある晩夏の光景だったので
全国どこでもあるもの、と思ってたんだけど
京都と、その周辺くらいの、ローカル行事だったんですね。
少子化とともに、昔ほど派手にやってる地域も少なくなって
町内によっては「お年寄りのつどい」みたいになってるところもあるけど
でも、今でも地蔵盆は健在です。
ところで、お地蔵さんって、たいてい「よだれかけ」しておられるけど
なぜ、赤ちゃんでもないのに「よだれかけ」しておられるか
ご存知ですか?
私が、お地蔵さんをご本尊となさるお寺のご住職から聞いた
忘れられないお話があるので、ちょっとご紹介しますね。
あの「よだれかけ」は、もともと、亡くなった子どもの愛用品を
掛けたことに始まっているそうです。
昔、まだ伝染病のワクチンも、風邪薬さえなかったような時代。
幼い子どもの死、というのは日常茶飯事だったそう。
そして亡くなった子どもは、「逆縁」の罪
つまり、親より早くこの世を去って、親を悲しませた、という罪で
賽の河原で鬼に責められる、、、、
そんな言い伝えがあって、親御さんの悲しみは
さらに深かった、と。
その時、お地蔵さんは、そこで責められる子どもたちを
衣のうちに抱き入れて庇ってくださる、、、という信心があって
子に先立たれた親御さんたちは
あちこちにいらっしゃる地蔵菩薩のお首に
我が子が昨日まで使っていた、お乳やよだれの染み付いた
布を掛けて
「これがウチの子の匂いです。
賽の河原で、この匂いのする子が鬼に責められていたら
どうぞ助けて。慈しんでやってください」と
愛し児の死後の安楽を祈ったのだとか。
その頃と比べて、医療ははるかに発達してはいるけれど。。。
それでも、病だけでなく、子どもを蝕むさまざまなことが起こる世の中。
どうぞ、どの子にも
明るく健やかな明日がありますように。
せっかく生を享けた命が、大人の身勝手のなかで
侵されることのないように。。。。
今日は、あるアルとはちょっとズレたけれど
命の重みや、儚さに思い馳せる日に、
そんな、お話。