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空のブログ

見た映画

『旅の終わりのたからもの (Treasure)』

製作年 2024年
製作国 ドイツ・フランス合作
配給  キノフィルムズ
監督 ユリア・フォン・ハインツ
原作 リリー・ブレット
キャスト
ルース(ルーシー)/レナ・ダナム
エデク/スティーブン・フライ
ステファン/ズビグニエフ・ザマホフスキ
ゾフィア/イボナ・ビェルスカ
カロリーナ/マリア・マモナ

「先が思いやられる」と、旅の始まりにルーシーが呟くんだけど、見ている側も同じ感想で旅が始まる。
飛行機に乗り遅れるとか、直前で列車じゃ無くタクシーにしようと言い出したり、行き先を勝手に変えたり。

親族が父娘2人きりになってしまったルーシーは、見えない両親の過去に受けた影響から抜け出したくて、ルーツを知る為に両親の故郷を見たかったんだけど、それがポーランドのワルシャワで、かつて住んでいた家はナチスに強制連行されるまで住んでいた家…と言う事が、徐々に分かっていく。
強制連行されてから、50年ぶりの帰郷。単なる里帰りとは、重みが違った。
墓地を訪れて、ここには居ない。皆アウシュビッツに埋まっているんだから…と吐き出した言葉の重さよ。


アウシュビッツを訪れ、彼が走り出すまで、思い出しもしなかった、彼が列車に乗れなかった理由。
飛行機に乗れなかった理由。
行き先を変えたかった理由。
娘にはもどかしく理解できなかっただろうけど、何かを取り返すより蓋をして触れたくなかったんだな。

それでも娘の為に旅に同意して、娘に託す。
前に進めない娘の幸せの為に。

私のカメラマン仲間に、取材でアウシュビッツに3回くらい行ってる人がいるんだけど、最初に行った時はまだ今ほど観光整備されてなくて。
帰りの飛行機で画像をチェックしている時、そこに有る画像が一枚ずつ消えて行って。
最終的にRAW(生)データは全て消え、JPEG (圧縮)データのみ残って居たそうです。

後にも先にもそんな事は起きてないので、謎らしく。

ホラー?としても怖いし、カメラマンとしては二重に怖い。
『役者になったスパイ (Moskau Einfach!)』

製作年 2022年
製作国 スイス
配給  カルチュアルライフ
監督 ミヒャ・レビンスキー
キャスト
ヴィクトール・シュエラー(ヴァロ・フバッハー)/フィリップ・グラバー
オディール・ヨーラ/ミリアム・シュタイン
ハンス・マロッグ/マイク・ミュラー
カール・ハイマン/ミヒャエル・マールテンス

緊張した時代の、緊張感ある任務なはずなのに、クスリと笑える作風でした。

ベテランエキストラが鬱陶しいけど憎めないのと、監視下にあるために就職出来ない受付の彼が良かった。

仕事と恋愛で頭一杯な中、彼の事も忘れずに行動するシーン好きです。


『おくびょう鳥が歌うほうへ (The Outrun)』

製作年 2024年
製作国 イギリス・ドイツ合作
配給  東映ビデオ
監督 ノラ・フィングシャイト
原作 エイミー・リプトロット
キャスト
ロナ/シアーシャ・ローナン
デイニン/パーパ・エッシードゥ

ラストが良い。

時系列がバラバラで、今何処…がこんがらがるけど、髪色と表情で分かるかな。
こんがらがった思考が、最後のシーンの音を聞き逃さずに、現実に引き戻される感じ。
ロナと一緒にハッとする。

切なくて、やり切れない人生が、こっから新しく始まる感じ。
そんな希望を感じるラストでした。