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見た映画

『ANORA アノーラ (Anora)』

製作年 2024年
製作国 アメリカ
配給 ビターズ・エンド
監督 ショーン・ベイカー
キャスト
アニー(アノーラ)/マイキー・マディソン
イヴァン/マーク・エイデルシュテイン
イゴール/ユーリー・ボリソフ
トロス/カレン・カラグリアン
ガルニク/バチェ・トブマシアン

ロシア語聞くの好きなんですよ。
でもあの舌を巻く発音好き。
Star TrekでChekovのロシア訛りの英語を機械が読み取れない…ってシーンありましたよね。

初っ端から、ストリップクラブの美しい女性たちのサービスシーンで、これが本当に魅惑的なんだなぁ。
女の私でもちょっと興味湧く位磨き上げられた肢体で。
色々な物を作って売るのと同じように、彼女たちは美しい身体を作り上げ、夢の時間を売っているんだよね。
素晴らしい作品だと思う。

アニーはプロだし。
決してガチになった訳じゃなく、お金と割り切ってサービス
してる。
イヴァンも束の間の暴走を楽しんだ…感じ。
親が来て後始末してくれるまで逃げ隠れしておけば良いや…って、本当しょうがないお子さま。

あのファミリーはしょうもないけど、部下は意外と生真面目?
無責任な坊ちゃんに振り回されて気の毒よね。

必死に自分の人生を守ろうとするアノーラが欲しかったのは、愛でもお金でも無くて、尊厳だと思う。
誰かに大切に扱われる。踏みにじられない信頼感。

途中から現れたイゴールの登場シーンから、目が離せなかった。
普通のドタバタ恋愛コメディだったら、意外とちょっと良い人な脇役。
なんだけど、時々抜かれる時の表情が、モブのそれじゃ無いんだよね。
…でラストシーン。
あの状態で。アノーラの吐き出した涙を受け止められるって、何?
聖人なの?
彼のスピンオフムービー作って欲しいんだけど。

Yuriy Borisov。期待してます。

コメディのような前半と、対照的に剥き出しな人間性が悲しいラスト。凄かった。

『ウィキッド ふたりの魔女 (Wicked)』

製作年 2024年
製作国 アメリカ
配給  東宝東和
監督 ジョン・M・チュウ
キャスト
エルファバ/シンシア・エリボ
グリンダ/アリアナ・グランデ
フィエロ/ジョナサン・ベイリー
ボック/イーサン・スレイター
ファニー/ボーウェン・ヤン
マダム・モリブル/ミシェル・ヨー
オズの魔法使い/ジェフ・ゴールドブラム


兎に角不愉快だったのは、フィエロが図書館で本を踏んだり投げたりして踊るダンスシーン。
文化とか教育の違いなの?
それとも世代?
見ていて辛かったんだけど。

がっかりに蝕まれ色々諦めてしまっているエルファバは、だけど1人でも凛としていて、妹を思いやり、弱者の力になる、高潔な人だった。
グリンダは清く正しくある事に手段を選ばない狡猾な美しいお嬢様。
鼻に付くけど悪人ではない。
あの物怖じしない打たれ強さは賞賛に値する。
偶然出会い、偶然仲良くなった。

本当に対照的で、実はお互いがお互いの欲しい物を持っていたんだな。

歌声は素晴らしく、物語はまださわりで、続編の展開に期待ですね。

『Playground 校庭 (Un monde)』

製作年 2021年
製作国 ベルギー
配給  アルバトロス・フィルム
監督 ローラ・ワンデル
キャスト
ノラ/マヤ・バンダービーク
アベル/ガンター・デュレ
父/カリム・ルクルー

痛いなぁ…もう。
誰もが自分の子供時代を思い出さずにはいられないんじゃ無いかな。

大人って何も分かっていない。
子どもはずるいし、幼いなりに色々考えてる。
全然分かってない。
監視の先生たちって、無能だった。
全体見るのは大変だろうけど、問題あった子はちゃんと注視してほしい。
虐め方が悪質だし、いじめられて俯いて行くお兄ちゃんが辛いし、巻き添えをくって酷い言葉を吐いてしまう妹も辛い。
痛くて痛くてしんどい。

最初は学校が嫌で離れたくなくて泣いて縋りついていた妹が、我が身を守る為に身の置き方に、必死に縋りついて止める。
我儘だけど、面倒だけど、居て良かった。