『パティ・ケイク$ (原題 PATTI CAKE$)』
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 カルチャヴィル=GEM Partners
監督脚本 ジェレミー・ジャスパー
キャスト
Patti/ダニエル・マクドナルド
Barb/ブリジット・エヴァレット
Jheri/シッダルタ・ダナンジェイ
Basterd/ママドゥ・アティエ
O-Z/サー・ンガウジャ
DJ French Tips/MCライト
Nana/キャシー・モリアーティ
普通は音楽を聞いて、その何かが心の琴線に触れて。その音楽のファンになっても、それ以上に語る言葉を持たないけど、この部分の他の音をそぎ落としてもっとスローにして、私のラップに頂戴と言える才能、羨ましい。妬ましいと言っても良い。いや、格好良い。
コンテストシーンは本当に鳥肌モノ。でもその後のラジオのシーンも泣いたよ。それまでの環境のクズっぷりぶち飛ばす詩。歌声。
罵声を声援に変える力を持ってた。
夢を見るのも叶えるのも若者の特権。
後押ししてくれる大人が居るのも素敵。成功した憧れのスターじゃない。苦労してここまで来た人。
ちゃんと若者の夢を後押ししてくれる。格好良さを持っていた。
ママは嘗ては夢を見、叶える直前まで行き、諦めざる得なかった。
親に従って失った物、今の何もない自分に失望している。過去に縋りながら。
そしてつまらない大人になって、娘の道を否定する。白人らしく生きろなんて。哀しい言葉。
だけど、そんなママも、祖母も巻き込んで歌った歌詞は最高。
主演のDanielle Macdonaldも良いけど、普段はチャラい親友役のSiddharth Dhananjayが歌うと凄いのが感動的なの。凄く良い声。そして失礼な位偏見は無い所が魅力的。
開いたままの傷口のようなキャラ と言う通りなMamoudou Athieが演じたバスタードという青年が好き。
顔中ピアスで、墓地公園の悪魔崇拝みたいな小屋に住み、爆音で思いを叫ぶ。そして皆に背を向けられ罵声を浴びる。
だけど、普段の語り口調は最高に素敵。女性を賞品として扱う事に反感を持つ。
ちゃんとした家でちゃんとした教育を受けた人なのだと思う。そして壊れやすい原石のような繊細な人。
あんな、存在自体が宝物みたいな人に出会ったら、たまらない…
kissする為に唇のピアス取る所も好き。
彼の音楽を、叫びたい思いを伝える術のPattiに出会えたのは幸運ね。
音楽映画だから好きだろうと思ったけど、想像以上に良かった!