ヴィクトリアンのマルチーズレース付け襟です。
こんばんは。こよなくアンティークのオーナーKeikoです。
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「時代背景でアンティークを楽しむ◇◆ヴィクトリアンについて◇◆」
少々語ってみました!!
こよなくでは色々なアンティークのお品を取り扱っていますが、
折角のアンティークやヴィンテージのお品ですので、それぞれの時代背景なども
感じていただいてお品選びの参考にしていただけたらと思います。
現在、こよなくではイギリスアンティークフェアを開催中です。
イギリスアンティークといえば真っ先に浮かぶキーワードはヴィクトリアンです。
イギリスアンティークで一般的に扱われるものといえばヴィクトリアン以降のもの
です。多分それ以前のものはミュージアムなどにあるか、残っているものも少ない
のかもしれません。
ヴィクトリアンはヴィクトリア風という意味で使われることが日本では多いような
気がします。装飾的なイギリスっぽい優雅さがあるものを指してヴィクトリアンと
呼ばれることが多いようです。
こよなくではヴィクトリア時代(1819年~1901年)に作られたものをヴィクトリアン
ということにしています。
とはいってもヴィクトリア時代のものと特定できなものもあります。
その場合はディーラーさんのコメントを参考にさせていただいております。
ヴィクトリア女王(1819年~1901年)が、叔父にあたるウィリアム4世の後継者として
17歳で王位継承した1837年から、この世を去る1901年までを「ヴィクトリア」時代と
いいます。この時代は、植民地化の拡大と産業革命により英国が大英帝国として
繁栄を謳歌した時代でもあります。
アフタヌーンティーの文化も、この時代、1840年代に生まれ花開きました。
◇ヴィクトリア時代のティーセットなど
ヴィクトリア時代のティーカップは、カップの内側まで細かな絵付けがされて
いたりしてとても優雅なものが多いです。ケーキやビスケットなどを盛り付ける
ためのソーサー、ケーキ皿なども装飾性豊かで、上流階級の室内の豪華なインテリア
とほどよく調和がなされていました。
アフタヌーンティーのティーセットのトリオはヴィクトリアン初期までは
「ティーカップ&コーヒーカップ&ソーサー」でしたが、
のちに「ティーカップ&ソーサー&ケーキ皿」と現在の形に落ち着きました。
またティーセットの絵柄は「花柄」が多く、ティーパーティーのテーブルを華や
かなものにしていました。
アフタヌーンティーの文化は、ヴィクトリアン初期に上流階級ではじまり、
中期には産業革命によって勃興した中産階級に、そして後期には労働者階級へと
広がりを見せていきます。
その過程で、小さな花柄のデザインの流行やナーサリー(子供用)のティーセット
などが登場してきます。
お茶の文化が生活に入り込むためには、産業革命による、機械化、工業化による
ティーカップの大量生産が欠かせませんでした。ハンドメイドから転写技術を
使った大量生産へと移っていったのです。
◇ヴィクトリアンのジュエリーについて
この時代は素晴らしいジュエリーが沢山作られました。ヴィクトリアンのジェリー
についてちょっと整理してみました。
・ヴィクトリアン時代(アルバート公が亡くなるまで)
この時代のジュエリーのデザインは、女王のお気に入りである蛇、花、鳥、木の枝、
大きなリボンといったデザインに特徴があります。
また、ガーネット、トパーズといった宝石を使うことが多かったようです。
ロンドンのアルバート&ヴィクトリアミュージアムに行くと豪華なヴィクトリア時代
のジュエリーが1日で消化できない程、ケースからケースに沢山あります。
この時代のイギリスのお金持ち度合に眩暈がするほどです。
・ヴィクトリアン女王の夫アルバート公の逝去後
この時代はヴィクトリア女王の最愛の夫、アルバート公の死によって喪に入ったため、
女王が愛用したジェットで作られたモーニングジュエリーが大流行しました。
モーニングジュエリーのジェットはとても高価でしたので、貴族以外にはとても手に
入らない希少なジュエリーでした。
モーニングジュエリーの流行で、フレンチジェットというガラス素材でジュエリーも作られました。
この時代は植民地からのこの頃南アフリカでダイヤモンドの鉱山が発見され、
ヨーロッパに大量に流入するとともに、新大陸アメリカからは金やパールが多く輸入
されるようになりました。
金やパールを使ったジュエリーが人気を集めるとともに、デザイン面では、花や昆虫、月や星、雪の結晶などをかたどったブローチなどがよく作られました。
・ヴィクトリア女王の喪明け以後から女王の逝去までの時代
女王のアルバート公の喪が明けると徐々に明るいイメージのジュエリーが作られるようになりました。この時代のモチーフとしては、花、葉、月、星をかたどったジュエリーが多く作られるようになりました。小さい真珠を半分にカットしたハーフパールを使った
ネックレスやブローチが大流行しました。
こちらはヴィクトリアンジュエリーとしてアンティークジュエリーとして今でも多く見かけます。
こよなくでもいくつか所蔵しているのですが、中々素敵な写真を撮ることができなくてなかなかご紹介できておりません。近々UPしますのでよろしくお願いいたします。
20C近くになると大量生産で多くのものが作られるようになりました。
その一方デザインや職人的技術を重んじる芸術・工芸運動が展開され、
これはアーツ・アンド・クラフト運動と呼ばれるリバティのテキスタイルにもあるウイリアム・モリスや、建築家のレイニー・マッキントッシュなどの新しい運動にも繋がっていくことになります。そして後のアール・ヌーヴォーにつながります。
以上不十分ですが、アンティークのお品をご覧にられるさいに、参考にしていただけましたらよりアンティークの魅力を感じていただけると思います。
またご自分のお好きな様式のもので集めていただけるとインテリアやファッションも統一感がでて素敵なコディネートになるかと思います。
こよなくアンティークの中で、ヴィクトリアは下記で検索できます!!
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にリニューアルしました。
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