温度計の話② -始まりから50年- | -アンティカペディア-

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イギリス、フランス、イタリアからのアンティークをご紹介させて頂きます。定番品からマニアックな物まで時代背景やそれに付随する情報を交えてご紹介させて頂きます。

前々回では、水を暖めて空気の圧力で水を押し上げて計測する温度計について紹介しました。

今日は、それから40~50年位後の話です。



◆アルコールを使った温度計の誕生

1654年、トスカーナの君主、フェルディナンド2世(1610-1670)により初めてガラス管に液体を詰めた温度計が誕生しました。 それまでの水に対しアルコールが使用されました。

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しかしながら、こちらも正確ではなくフェルディナンドが定めた目盛も現在では使用されておりません。

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1702年、デンマークの天文学者、オーレ・レーマー(1644-1710)により赤ワインを使用した温度計が造られます。 ワインって響きだけで何だかお洒落ですね。

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レーマーの考案した目盛も今では使用されてはおりませんが、レーマー度として現存しております。

レーマー度は融点(水が個体から液体に変わる温度、つまり摂氏0℃)を7.5度、沸点は60度(摂氏100℃)と定められております。

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◆水銀を使った温度計

1714年、ガブリエル・ファーレンハイトが水銀を使った温度計を開発。熱伝導が高い水銀を使う事で、正確な温度を計る事ができるようになりました。
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↓ファーレンハイト自身が造った温度計

世界に3本のみ現存が確認されております。その内2本(1718年製、1727年製)はオランダのブールハーヴェ博物館 に展示され、残りの一本は昨年コレクターからオークションに出品され、何と£100,000(1億4200万円 ※1£=142円で算出)の値が付きました。

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次回はファーレンハイトについてもう少し詳しく書いてみます。


それでは。


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