インデックス投資家も個別株投資に興味津々な件(やる勇気がないだけ?) | インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資について疑問に感じたこと、インデックス投資に代わる投資法を書いていきます。

ブログ村のインデックス投資の注目記事ランキングで
本ブログの「近い内に東証一部に指定替えになりそうな銘柄」 が1位となりました。(9月26日21時現在)
これよりインデックス投資家も個別株に興味津々であることが分かります。

これは一つの仮説ですが、インデックス投資家は、ガチガチのインデックス投資信者ではなく、
「隙あらばインデックス投資以上のリターンを得たい」と考えているのではないでしょうか。
インデックス投資家が本当に効率的市場仮説を信じているのならば、個別銘柄の東証一部指定替えなどに興味を持つはずがないのです。
なぜならば東証一部に指定替えになる可能性を持つ銘柄は、その可能性を考慮されて適正な価格をつけられているはずですから。
しかし、インデックス投資家が東証一部に指定替えされる可能性のある個別銘柄に興味があるということは
心のどこかでは効率的市場仮説など信じていないと言うことになります。

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なぜインデックス投資家は自分の投資スタンスと矛盾するような事柄である、私の個別銘柄のブログ記事に興味を持つのでしょうか?
おそらくインデックス投資家も「楽して儲けたい」という心理があるのだと思います。
そもそもインデックス投資家が投資を始めた理由は、要するに「儲けたいから」だと思います。
その「儲けたい」という欲求を満たすの一つの答えとして
「実践が簡単」、「理論が分かりやすい」、「実績がある」
の三拍子そろったインデックス投資を自分の資産運用のコアに据えたのだと考えられます。

しかし、これはとても安易で危険な考えだと思います。
楽して儲けられる方法ははっきりいってありません。
経済全体が右肩上がりならば寝ているだけで儲かるかもしれませんが、残念ながら日本は人口減少時代に入り、経済全体が右肩上がりとなる可能性はとても低いと言わざるを得ません。(アベノミクスで数年ぐらいは右肩上がりになる可能性はありますが)

特にインデックスの構成銘柄に選ばれているような大企業が、これ以上成長するとは考えにくい状況です。
トヨタ自動車の売り上げが今後5倍や10倍になると思いますか?
ユニクロの売り上げが今後5倍や10倍になると思いますか?
20年後のアジアの新興国やアフリカで圧倒的なシェアをトヨタやユニクロが持つというシナリオも考えられますが、かなり楽観的で無理があるしょう。

むしろ、新興メーカーにその座を奪われている可能性も考えられます。
そうなるとインデックス投資の結果は目も当てられない悲惨な結果になります。

また、インデックス投資には構造的な欠陥があり、インデックス投資のリターンは単純な市場平均リターンに負ける可能性がとても高いです。
ここで「単純な市場平均リターン」とは市場全体の銘柄を全部均等に買った場合のポートフォリオのリターンを指します。

なぜこういうことが起こるのか、その理由は以下の通りです。
普通、市場のインデックスは時価総額で加重平均されています。
話を単純にすると、トヨタ自動車を多めに買って、私が好むような小型株は少なめに買っているような状態です。
そのような状態が続くと何が起きるかということは、ジョエル・グリーンブラット というファンドマネージャーが詳しく述べています。
以下は引用です。
「時価総額で加重した指数では、ある株の価格が高くなるほど、指数に占めるウエイトが大きくなります。
そのため定義上、時価総額加重した指数は自動的に割高な株を持ちすぎて、割安な株は少なくなりすぎる。」
「時価総額による加重が投資家にどれだけ余分な負担をかけているかを知るには、それらの指数を、同じ銘柄で構成した均等加重の指数と比べればいい。」
「過去40年間のリターンによれば、均等加重の指数は時価総額で加重した指数を年率でおよそ2%上回っています。」

また、時価総額が大きいものをポートフォリオに組み入れるというインデックス投資の本質は、
「みんなが買ってから高くなった株を買っている」
ということに他なりません。
こんな戦略で投資の世界で勝ち組になれるはずは無いと考えます。

以上です。

P.S.本記事の後半は過去のブログ記事 の二番煎じです。
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