俳句だいあるりぃ ~緑陰~ 「緑陰に 傷を癒やせよ 戦士たち」 朝食をかきこみ、 満員電車で 手巻き寿司の具になり、 戦場へたどりつけば、 前年比と今月の予算のせめぎあい。 会議では、脇汗をかき、 引っ込み思案にプレゼンをし、 タバコを吸えば、 出世の道が 遠ざかる。 パワハラまでも、いかない程度の 傷を無数に つけられて、 シャワーを浴びれば、 その傷が しみるのだ。 時に、戦列を逸脱せよ。 戦士たち、いな、羊たち。 緑陰の風が 傷を癒やしてくれようぞ。 そしてまた、羊の群れに 戻るのだ。 私も 戻る。