駄文です。しかも大遅刻です。人名に関しては本名表記です。
3月15日の夕方。桃井家のそばのとある公園にて。
桃井春男は、クッキーの包みを持って、公園の前にいた。もっとも、ラッピングはかなりお粗末だった。リボンもしゃれたシールも無く、ただ小さいポリ袋の口を、家にあったきらきらしたモールでとめただけのものだった。
「なんとかあげられるだけは作りましたけど…葉山さん喜んでくれるかなぁ…」
数日前に母が旅行に行ってる間に作ったクッキーの包みを持って、桃井は不安そうに立っていた。本当は14日に渡したかったが、勉強で家から出られなかったので、この日となった。
「あ、桃井君待ったぁ?早くしないと、買い物に行ってるお母さん帰ってきちゃうよねぇ…いつかゆっくりデートしたいねぇ…」
この二人、実は親に黙って付き合っている。
「あの…この前のバレンタインのお返しです…手作りクッキー…しゃれた包装もできませんでしたが、よければどうぞ…」
「わぁ…これ一人で作ったの?すごいよぉ!」
「ところで…その…勉強はうまくいってるのぉ?」
「う~ん、それがなかなかねぇ…宅浪ですから、授業として与えられるものはないし、ライバルもいませんから、気がつくと自堕落な生活を送ってるんですよねぇ…あ、母さんがそろそろ帰ってくるころですから、では…」
「うん…いつかデートできるといいね…(´・ω・`)」
あとがき
桃井君こと桃球君はグル生名人とったことあるからクッキー作りもわりかし上手だと思うんだよ!