飛ぶ練習(コウノトリ幼鳥) | Anpapa@B級野鳥図鑑(C)

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個人的に出逢った季節の野鳥たちを
簡単な図鑑形式で一日一種ずつ紹介しています。
(C)はカレンダー(暦)の意味です。
毎日覗いて楽しんでください。(^^)/

鸛 幸の鳥(幼鳥) L112cm
成鳥になると鳴かずに嘴を叩き合わせるクラッタリングを行う。
弥生時代の足跡が見つかり、江戸時代までは日本全国各地に生息していたが、
明治以降の乱獲、特に第二次世界大戦で食用とされたこと、
環境の悪化による餌の激減等により、1971年に保護された野性繁殖の1羽を最後に
日本での野性繁殖は途絶え、その後、中国やソ連から譲り受けた動物園で
人工孵化が行われ徐々に飼育数を増やしてきた。
兵庫県では1992年から野生復活計画が始められ、
2005年には訓練をうけた、選ばれた8羽のコウノトリが放鳥された。
野生のコウノトリの巣立ちが確認されたのは2007年。実に48年の年月がかかった。
現在、「兵庫県立コウノトリの郷」を中心に繁殖状況調査が行われており、
足環の色の組み合わせにより、個体を識別することができる。

 

前回の出逢いから約三週間、大分大きくなり、巣立ちをした幼鳥と運良く出逢いました。

嘴も大分伸び、親鳥によく似てきていますが、羽毛はまだフワフワした感じ・・・。

 

識別のために取り付けられた足環のナンバーも真新しく、はっきり読み取れます。

 

何やら巣にいる親鳥の方を気にしているような様子・・・。

 

巣から滑空して飛び出すのに比べると、

陸地からの飛び立ちはパワーが必要で、幼鳥にとっては一苦労・・・。

 

簡単には飛び上がれず、助走をしながら何度も羽ばたきを繰り返しながら離陸します。

 

少し小高い畔から飛び大増が、簡単には身体が浮き上がりません。

 

親鳥の方に向かっていくかのと思ったら、何故か反対の方へ・・・?

 

失速して着地しそうになりながらも・・・

 

右脚でキック!

 

ふわり・・・

 

飛行機でもそうですが、鳥も離陸が一番大変みたいです。

 

グライダーのように羽を広げて・・・やっと風を掴んだようです。

 

そして、旋回しながら、親鳥が待つ電柱の巣へ・・・。

 

何故、親がいる方向にまっすぐ飛び立たなかったのかは不明ですが、

この日は風が強かったので、それを上手く利用して飛び立とうとしたのだと推理しています。

つまるところは、風向きの問題?

 

この後、無事に親鳥が待つ電柱の上の巣にたどり着きました。

頑張れ!(^^)/