鸛 幸の鳥 L112cm
成鳥になると鳴かずに嘴を叩き合わせるクラッタリングを行う。
弥生時代の足跡が見つかり、江戸時代までは日本全国各地に生息していたが、
明治以降の乱獲、特に第二次世界大戦で食用とされたこと、
環境の悪化による餌の激減等により、1971年に保護された野性繁殖の1羽を最後に
日本での野性繁殖は途絶え、その後、中国やソ連から譲り受けた動物園で
人工孵化が行われ徐々に飼育数を増やしてきた。
兵庫県では1992年から野生復活計画が始められ、
2005年には訓練をうけた、選ばれた8羽のコウノトリが放鳥された。
野生のコウノトリの巣立ちが確認されたのは2007年。実に48年の年月がかかった。
現在、「兵庫県立コウノトリの郷」を中心に繁殖状況調査が行われており、
足環の色の組み合わせにより、個体を識別することができる。
去年、無事に九州初の巣立ちに成功したコウノトリでしたが、
また今年も営巣してくれました。
写真は注意喚起の看板の外から3000mmの超望遠で撮影したものです。
足環の取り付けも無事に終わって、元気に育ってくれているようでした。
見守りの野鳥の会の皆さんもホッとしておられることでしょう。
昔の様にどこででも普通に見られるようになってくれると良いですね。
もう一羽の親鳥も、かなり離れた場所で見つけました。
こちらは、別の日に見かけた羽繕いする親鳥です。
喉元がペリカンのような袋状になっているのが分かります。