NLPという理論を用いた、コミュニケーション術の指南書。

心理学を用いた、人間の習性に沿った、ストレートなコミュニケーション術。


本書の半分は、コミュニケーション術ではなく、

人間とは・・・という部分に焦点を当てて、

テクニックではない、もっと本質的なことを述べている。


「コミュニケーションの成果は、話者が話した言葉の量にあるのではなく、受け手が受け取った言葉の量にある。」

言葉だけでなく、胸に響いた、腹に落ちた、感動したなどの、

身体的なコミュニケーションが必要だと思った。


「物事の価値は本来無色透明で、いかようにも意味づけが可能なのです。」

何かが起きたとき、その事実よりも、それをどうとらえるかが大事ということだろう。


あとは、相手の立場に立つ、相手になることが大事という論から、

具体的にペーシングという、呼吸を合わせるなどのテクニックが述べられている。


なかなかおもしろかった。

大学3年の夏に、ゼミで教授に勧められた本。

大学と今では得るものが違うと思い、再読。


情報があふれる中、簡単にシンプルな言説を信じ込むな。

世に出る情報は、例え「数字・データ」でも、何らかの意図がある。

その意図に思考を誘導されていないか?

一歩踏み込んで、自分の中で検討すべきだ。

むしろ、判断を躊躇い、宙ぶらりんの状態でもやもやしたまま悩む。

それでもいいのでは?


こんなことが書いてあった。


プレゼンをするとき、論理的に説明するため、数字を用いることも多い。

その数字は、もちろんウソではないが、先方が買うように誘導する意図をもったデータを出す。


数字に騙されるなと書いてあるが、数字で騙すことが出来ると受け取ることもできる。


この本で伝えたい本質は、自分で考えることの大事さだと思う。

読む人によって、何を得るかが違う。


そんな作品だと思う。


すごく透明なようでいて、

実は気付いていないけどモヤがかかっているような。


読み終えたときに、そんななんとも言えないような感じを覚えた。


何かをつかんだようで、実は何もつかめていない。


だから、感想もいまいち表現できない。


そんな感じ。