1月後半は、引っ越し先の物件探しや、仕事が忙しかったので、

ちょっと読書をさぼってしまった。

1ヵ月の目標6冊はなんとか読めていてよかった。


しっかり決めたことを実行するため、今月もしっかり読書しよう。


今月一冊目は

「思考のボトルネックを解除しよう!」


書店で題名を見て、購入した。


「ボトルネックがシステム全体のアウトプットを決める」

「同一システム内では、ボトルネック以外でがんばってもムダ」

という、今まで自分になかった考えを学べた意味で、読んでよかった。


頭の良さを「情報」「手法」「技能」の三つに分け、

どれか一つがボトルネックになっていたら、

それが足を引っ張って、アウトプットを制限するという。


「情報」とは、言葉そのものの情報のこと。

「手法」とは、情報を使う方法のこと。例えば、フレームワークやテンプレートがこれにあたる。

「技能」とは、手法の使い方のこと。つまり、実践のこと。


これらの三つのうち、ボトルネックとなっている部分を上げなければ

アウトプットの質は上がらない。


今、書店にはたくさんのビジネス書が並んでいるが、

「情報」「手法」について書かれている本が大半な気がする。

本書は「技能」まで踏み込んで、それをどう鍛えるかを具体的に書いている。

非常に参考になる。


また、人生を良くするには、「選択」のボトルネックを解除しようと提案している。

「認識」…自分はどこにいるのか

「選択」…自分はどこに行くのか

「前提」…自分が思い込んでいる前提は何か

この三つとしっかり向き合うことで良い「選択」ができる。

とくに「前提」のボトルネックを解除するのが難しい。

「自分はこの程度だと思った瞬間に、すべての可能性を閉じ込めてしまいます」

と著者は書いているが、このように自分に妥協してしまうことは、

人間なら誰しも経験したことがあるはずだ。


この「前提」のボトルネックを解除するには、

「なぜ、そうなのか?」「なぜそうなってはいけないのか?」

を考えるべきだと書いている。

ここでも疑問思考か…


深い。



海堂尊の桜宮ワールド第四弾。


これまでの3作に引き続き、

「医療の現状に対する問題意識」、「死」

をテーマに、素人でもサスペンスとして楽しめるよう書かれている。

相変わらず

「登場人物のキャラクターの濃さ・深さ」が非常にうまい。

キャラクターの濃さをうまく使った問題提起の仕方も素晴らしい。


「医療の現状に対する問題意識」について

本作では、理想と現実について書かれていた。

「倫理」という理想と、「現場」という現実。

これは決して相容れない存在ではない。

ただ、どちらかを優先し過ぎると大きな問題に発展する。

バランスが大事なのだ。


海堂氏は理想を追求する沼田助教授と三船事務長というキャラクターと

現実をしっかり見つめている速水部長というキャラクターを

極端に振り切って作り上げることで、

「理想と現実」という問題に輪郭を与えている。


最後の三船事務長と速水部長の会話で、

佐藤新部長に「バランス」という役目を与えているのかなと考察した。


「死」について

最後の猫田師長の

「死後看護は、死をタブー視してきた医療現場ではおざなりに扱われてきた。

でも考えてみて。死んだ後まで看護してもらえると思って初めて、

人はよりよい人生を送ることができるのではないかしら。」

前作の「螺鈿迷宮」ほどではないが、

「死」を正面から見なければならないというメッセージを感じる。


海堂尊氏は社会に医療の問題を知ってもらうというモチベーションで

小説を精力的に書いているとういが、本当に尊敬できる。


私も何か問題意識を持つことが出来たら、

何かしらの方法で発信していきたい。

最初から、最後まで、普通の恋愛小説。

まぁ、恋愛小説というものを読んだことがないから、

これが「普通の」かどうかはわからないが。


それが、最後の2行でゾッとする物語に一瞬で変わった。


所々で、違和感は感じていた。

主人公の雰囲気が、前半と後半で若干違ったのだ。

しかし、それは恋愛を通して彼が成長したのだと考えていた。

まさか、こんな真実が隠されていたとは。


目次のside-A/side-Bという表記も、

最初は、愛の気持ちが上昇しているside-A

愛の気持ちが下降するside-Bという認識だった。

面白い仕掛けだ。


同じ文章なのに、最後の2行を読むのと、読まないのでは、

まるで捉え方が変わってくる。

良く考えられた小説だ。


さぁ、もう一度読んでみよう。