イリオスとの戦闘から3ヵ月後、
セフィルートはオーブへ向かっていた。
もう一度、策を立て直すためだった。
これは、ポイズンファングのメンバー全員の意見だった。
セフィルートの格納庫にいた「フォーク・デュオッサ」は、
ガンダムアサシンの最終調整を行っていた。
アサシンはイリオスとの戦闘で、ほぼ半壊の状態だった。
だが、アサシンの本体はバックパックの部分であるため、
バックパック自体の補修は簡単だった。
しかし、アサシンのコアとなるMSの破損がひどかった為に、
コアMSを破棄せざるを得なくなってしまったのだった。
代用のMSを短期間で組み立てたものの、
以前のコアMSより性能が落ちてしまい、
アサシンの最大限の力が発揮できなくなった。
代用したMSは「アストレイB-86」のセンサー部を
本来より、性能を数%上げたものだった。
今回、オーブへいく目的は、
アサシンのコアMSの受取と、
ポイズンファングへの新加入メンバーの搭乗。
それと新機体の受取だった。
新加入メンバーの名前は
「サーヴァ・デュオッサ」で、「フォーク」の息子だった。
彼は相当なMS操縦技術の持ち主で、
守備的な戦闘を得意としている。
受け取る新機体も彼専用のMSとなる予定だ。