部屋を片付けていた際に出てきた
あなたからの言葉の贈り物
今の時代では余り見なくなった手紙
そう。あなたはメールが嫌いだった
『手で感覚を掴めないから。
手書きの文字には温かさがあるから。』
だから僕も、下手くそだけど丁寧に手紙を書き綴っていた。
あなたが手書きした文字は丸みがあり
僕はそれを指でなぞりながら
今は来ない、あの日々に想いを馳せる
あなたからの最後の手紙は、涙が染み込んであり
あの時の言葉の意味は、漸く最近分かったんだ…。
メールで、業務連絡が来るのを見る度に
あの温かかった時代が崩れてしまいそうになる。
僕は今
出す宛の無い手紙をしたためている。
もし何処かでもう一度逢えたなら
あなたにこの言葉を届けたい
『幸せ、掴んでくれ』。