漸く母が退院した。
母は昔と変わらない事をよく言っていたが、それが強がりだと何となくは気付いていた。
僕は、学校で起きている暴力の問題を言う気にもならなくなっていて、部活とかこつけて外科に行く事も時々あった。
母は、とっくに気付いていた。
だけど僕には何も言わなかったのだ。
そして、ある日、僕が学校から帰って来ると、消毒液と包帯が置いてあった…。
あの時は、抑えていた感情が全部出たような気がして、涙が溢れていた事を今でも忘れられない。
勿論、その時点でこれまでの経緯を話し、解決する事が出来無いから、耐えるしか無い。
と改めて思うようにした。
…でも。この時の母の心境はどうだったのだろうか?
今もそれは解らない…。
年が明けて、1995年になった。
そして、この年になり三学期が始まると同時に、僕は病気になります。
病名は忘れてしまいましたが、心臓に小さな穴が開いていたのです。
それを治療する為の手術が緊急で始まった時、僕は全身麻酔で深い眠りに落ちた。
その時に見た光景は、余りに恐ろしく未だにハッキリと覚えている。
何者か解らないけれど、追い掛けられ僕は暗闇の中を逃げ回り、果てしない底へと落ちていき、上から嘲笑うかのように聞こえる何者かの声。
そして、その正体は死神だった。
目が覚めると、病室で手術は終わっていた。あの時見たのは、もしかしたら死後の世界だったかも知れないと思うと、決して死ねないと強く思えた。
しかし…
闇の中を歩く自分を想像したり、どうしようも無い絶望感に襲われたりした時には、本気で思うのだが、この時の恐怖を思い出し、自殺は思い止まるという事がこの後あります。
幸い、今はその心臓の病気は何とも無くなり、よく完治出来たと思います。
奇しくも痛くこそあったけれど入院中の方が穏やかに時間が過ぎた。
そして、1995年1月30日
三週間程の入院を終え、僕は再び家に帰って来た。
入院中にリハビリを重ね、長距離を走れるまでに回復していた為、部活も再び再開し、学校にも行き始めた。
退院した僕を待ち受けていたのは…
意外にも暴力では無く、暴言の方だった。そう。この入院後は、直接の暴力は止んだ。しかし、変わりに言葉の暴力の方が酷くなっていくのだった。
―――――――――――――――
(以下、追記です)
あの時に、深い眠りの中で見たものが何だったのか?
それは今も分かりません。
ただ、当時の僕に凄まじい恐怖心を植え付けて、それが幸いしたのか更に精神的に辛い、あの堕落した時に自殺する気も失せたのです…。
今夜は時間にも心にも余裕がある為、一気に第2章終了まで書くつもりでいたのですが、流石にこの辺りは書いていて精神的にキツい為、少しゆっくりめになってます…。
無理せず、ここで少し休憩入れます。
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