すべてのアスリートへスポーツだけじゃない生きがいを -3ページ目
プロ野球界ではセ・リーグでジャイアンツが優勝マジック5となりいよいよ終盤となってきました。

そんな最中、阪神タイガースの金本知憲選手(#6)が引退を表明されました。

連続フルイニング出場などの記録を樹立し、阪神タイガースの精神的支柱であり、球界においても象徴となるような記録と記憶を残されました。

シーズンも残り1ヶ月ほどとなりますが、ぜひ金本選手らしい活躍で有終の美を飾ってもらいたいと思います。

引退後はどのような道を歩まれるのかわかりませんが、金本選手の経歴・功績を見れば、指導者としての道だけでなく多くの道があるかと思います。
金本選手はエイベックス・マネジメントという芸能事務所に属しており、他にも多くのアスリートが所属しています。

芸能事務所に属すことでアスリートが競技以外にTVなどのメディアに出る仕事ができ、また引退後のことも考えてのサポート体制を持っています。

しかし、これは一部の有名アスリートの話しであり大半のアスリートは引退と同時に一般社会へ入っていきます。

しかし、競技では活躍できなかった選手にも思わぬ才能が隠れていることがあります。
もちろん芸能の世界で生きていく為の才能を持った選手もいることでしょう。

喋りが面白い。見た目がカッコいいなど華のある選手は多くいます。
また昨今のTVでもスポーツをメインに取り上げたり、頭と体を使う対戦型の番組も多く見られます。
アスリートが引退しても、かつて輝いていたのと同じように輝ける所で仕事をしながら、新たな生きがいや価値観、考えに出会うまでの環境があれば、新たに輝けるセカンドキャリアを見つけることが出来ると思います。

引退という仕事と同時に自身の価値観や生きがいを失うことは非常に辛く残酷なことです。

少しでもこの辛い思いを和らげ、新たな価値観、生きがいに出会える環境があったらどんなに素晴らしいか。

人は一人ひとり考え方も価値観も違います。
このオンリーワンの価値を承認し、評価し、アスリートのスキルやアスリート自身を必要としてる場所は必ずあるはずです。

見えないモノは誰でも怖いものです。しかし、なのであれば逆に見せてあげればいい。
そういった経験一つ一つがアスリートがスポーツだけにとらわれない価値観に出会える瞬間となります。

先日、住宅リフォームを題材にした番組内で、ある高専のラグビー部の部室のリフォームを行なっていました。

予算の問題もあり、作業は全て学生部員が行なっていました。
高専なので金属加工などの作業も手慣れたものですが、夏真っ盛りの8月の1ヶ月をかけて行なっていたため非常に大変な作業の連続だったと思います。

将来その学生ラガーマン達何人がアスリートととして社会人などのステージに上がれるのか。
もちろん全員は行けないでしょう。

しかし、こういった部室を作り上げるというモノづくりの経験を通じて、建築士などの道が視野に入った選手もいることでしょう。

世の中、素晴らしい職業は沢山あります。
しかし、あまり知られていない職種のほうが多くあると思います。

こういった実際に経験したり、見学できるインターンシップやシャドーイングがセカンドキャリアに取り組む上で非常に重要となることでしょう。

Another Oneでは新たなステージで活躍できるアスリートが多く出てくることを応援しています。

本日、ロンドンパラリンピックで国枝慎吾選手が車椅子テニス男子シングルで北京に続き連覇を果たしました。

北京パラリンピック後に肘を痛め手術を行ったことで、ロンドンパラリンピックに出場できるかという状況もあったようですが、見事復活し金メダルを獲得しました。

前回のブログで、ケガや病気が引退する要因として取り上げましたが、たとえ体にハンデがあっても現実を受け入れ、やれることを精一杯やることで再び輝けるのだとパラリンピックを通じ感じることができます。

何事も諦めた時点で終了ですが、未知の可能性を秘めた人間だからこそ、挑戦し続けることに夢と希望を感じることができるのではないでしょうか。

スポーツは非常に魅力的で人の心に”何か”を響かせることができるモノです。
与えて戴いた勇気と希望を力に変えていきたいと思います。


先日に続き今回も引退を考えつ要因について考えてみたいと思います。

前回取り上げたケガや病気はそれ自体が引退の理由ではなく、その結果解雇や契約更新にならなかった事により引退を余儀なくされた場合がほとんどではないでしょうか。
またプレーする上で体に何も問題が無くとも戦力にならないと判断された場合も解雇となります。

解雇は競技をすること自体が仕事とみなされている場で起き、またアマチュアスポーツ界よりは圧倒的にプロスポーツ界において発生する事象です。

チームスタッフと違い、アスリートは競技中のパフォーマンスで評価されるので、パフォーマンスの低下=解雇の対象となります。

もし仮に、アスリートが競技だけでなくチームの価値を高めたり、その選手の存在がチームの象徴となり付加価値があるとすれば・・・。


プロ野球界では解雇に際して”そろそろ”という雰囲気があるようです。

長い間控えでいたのに、シーズン終盤になり急にスタメン起用されると”なんとなく察する”と話を伺ったことがあります。

チームとしての温情による起用かと思いますが、2軍選手であれば引退試合もセレモニーも開いて貰えません。
プロ野球に限った話ではなく解雇によう引退はセレモニーも引退試合もほとんどありません。

かつてどんなに活躍しようと、ファンに愛されようと解雇や引退の時期によっては寂しくその世界から去って行く事になります。

引き際の美学といいますが、ここらへんの判断は非常に難しいと思います。

まだやれると挑戦するのも素晴らしいことでありますが、輝いているまま引退を迎えるのも決して悪いことではありません。

ただあまりに競技に固執したばかりに、次のステップへの機会やチャンスを逸してしまうことも考えられます。

引退を少しでも考えるようになったら、今まで生活の10割を競技に注いできていたのであれば、徐々にその割合を減らし、余裕の出来た時間と頭を違うことに向け、一般社会へのソフトランディングをするべきだと思います。

解雇は必ずしも突然とは言えませんが、いつなんどき訪れてもいいように予め対策を取っておくことが必要です。

心豊かなセカンドキャリアを迎える為だけでなく、魅力的なアスリートとして輝くためにもいろんなことに興味、関心を持つことが必要なのです。



まだまだ残暑厳しい今日この頃ですが、早いもので今年も残り4ヶ月となりました。

プロ野球では優勝へのカウントダウンとなるマジックが点灯するなど、多くのスポーツが徐々にシーズン終盤の雰囲気が漂う季節となってきました。

それと同時に”引退”の二文字が話題にあがる時期にもなります。

先日、元ヤクルトスワロースでその後メジャーリーグにも挑戦し、再度日本球界に復帰した
NPB歴代2位の通算286セーブ。日米通算300セーブを記録した高津臣吾さんが引退を発表されました。
http://takatsu.laff.jp/ (高津臣吾さんofficial blog)

現在は新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの監督兼選手として選手の育成にも従事されています。

どのような道に進まれるのかわかりませんが、今までのキャリアを活かし今後益々ご活躍されるよう応援しております。


引退に至る理由は様々あります。

高津臣吾選手や福岡ソフトバンクホークスの小久保選手、広島東洋カープの石井選手など、年齢による衰えなどにより出場機会の減少などが理由の場合もあればそれ以外の理由もたくさんありますので紹介していきたいと思います。

プロスポーツ限らず全てのスポーツにおいてまず第一に上がるのが”ケガ”です。

”ケガ”はいつするなど予測することはできず、突発的に起こります。

人や物への接触など競技中にすることもあれば、日常生活中に起きるケガなどにより引退を余儀なくされることもあります。

ケガではなくても”病気”などにより引退せざるを得ない場合もあります。

準備ができている状況ではないので、当然あまりに突然のことで現実を受け入れられずショックを受ける選手もいます。
精神的に崩れて行く選手もいます。

また、過去の例で完治すると言われる”ケガ”でも過酷なリハビリを行うことで、挫折してしまうこともあります。

リハビリを終えて競技復帰したとしても元のパフォーマンスや活躍の場が保証されてはいません。

ケガを乗り越えてパフォーマンスアップする選手も中にはいますが、そう多くはありません。

しかし、多くのアスリートが大きなケガをキッカケに引退を考えるのも事実です。
アスリートに限らず人は常にケガや病気のリスクを孕んだ環境で生活しています。

とくにアスリートは競技中にケガをするリスクは非常に高い中に居ます
どんなに警戒しても、100%安全な状況でプレーすることはないのです。

過度な警戒は必要ありませんが、何が起きてもさほど動じないように心に余裕を持っておくこともセカンドキャリアを考える上で大切です。

現実を受け入れ、どうすべきかを考えることで引退するにせよ、ケガとの闘いに挑むにせよ考え抜いた末の決断がその後の人生において大きく影響してくることと思います。




本日、世間が注目していたWBC(World Baseball Classic)の不参加から一転し参加となりました。

野球における唯一の世界大会で過去第一回、第二回と連覇を果たしているのでぜひ3連覇を成し遂げて欲しいと思います。

アメリカはスポーツ大国であり、野球(MLB)はアメリカンフットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)、アイスホッケー(NHL)と並ぶ4大スポーツの一つでありビジネスの観点で見ても非常に多くのお金が動いています。
メジャーリーグなどトップチームに上がることで多くの富と名声を得ることができ多くの人が夢を見て、アメリカン・ドリームを追い求めています。

しかしそのアメリカン・ドリームも華やかな世界には必ず影となる部分が存在します。
NBA史上、(生涯)通算得点20,000P、通算リバウンド数10,000R、通算アシスト数4,000Aを超えた5人の選手の一人であり、「空飛ぶ冷蔵庫」と言われた、チャールズ・バークリーという選手がいました。

バルセロナ・アトランタオリンピックで連続金メダルに貢献し
現在はコメンテーターとして活躍し、政界進出も睨んでいるようです。

バークリー選手は非常に毒舌で歯に衣着せないコメントで有名だったそうですが、そんなバークリー選手が、「フープ・ドリームス」という映画の後悔にあわせてこんなコメントを出しています。

「夢を見るのはいいが、夢を見過ぎないで欲しい」

フープ・ドリームスは
 1994年に制作された映画で、貧しい黒人少年二人が、それぞれNBA選手を目指して高校、大学へと進んでいく姿を追ったドキュメンタリー。
黒人スラムや、名門校のスポーツ奨学金の矛盾、黒人低所得層の家庭の崩壊など、深刻な社会問題を織り込みつつ、スポーツをめぐる成功と挫折のアメリカン・ドリームの真実の姿を浮き上がらせた内容となっています。

多くの人々が映画やドラマで、主人公が数々の苦難に立ち向かい、夢を追いかけ夢をつかむ姿に感動し勇気を貰っています。

また夢を諦めない大切さや素晴らしさを聞くことも多くあります。

たしかに中途半端に取り組むことでは中途半端な結果しか得られないでしょう。

トッププレーヤーになるには、多くの時間とエネルギーを費やし、技術や体力の向上に努めなければなりません。

しかし、あまりに一つのことに固執したばっかりに、いざ第二の人生を歩もうというとき手遅れになることもあります。

スポーツは素晴らしいモノです。
しかし扱いを間違えれば必ずしも人生においてプラスに働くとは限りません。

「夢を見るのはいいが、夢を見過ぎないでほしい」
バークリー選手の真意はわかりませんが、誰もが憧れるスター選手が残したコメントとしては非常に興味深い内容だと思います。

きっと自分自身や身の回りで起きていること、見たこと聞いたことを踏まえこのようなコメントを残したのではないでしょうか。

人はなりたい自分にしかなれません。

しかし夢を叶えるのは並大抵の努力では叶えられないでしょう。

アメリカではプロスポーツ選手でありながらシーズンオフには大学で講義を受け単位を取得する選手が多くいます。
また、名門大学と言われる大学出身のトッププレーヤーが多く生まれています。
しかしその選手ですら引退後はスムーズに次のキャリアをスタートすることができていません。

日本ではプロアスリートがシーズンオフに勉強することは一般的ではありません。

むしろ大学に所属していながらでさえ、勉強しないことが普通になっています。

スポーツで輝けなくても他にも輝ける場は必ずあるはずです。

それがどこにあるのか、どうすれば見つかるのか。

それは常にいろんな刺激を自分自身に与え続けバイタリティを持って生きていくことではないか。

競技にもよりますが、平均すると20代半ばで引退を迎える人がほとんどです。

早い段階から自身のキャリアを真剣に考え、次へのステップへスムーズに移れるようにするための準備が必要なのではないでしょうか。

すべてのアスリートへ、スポーツだけじゃない生きがいを見つけてもらえるよう我々は活動していきます。


夏休みもいよいよ終わり明日から世の中の多くの学校は2学期に入ります。

そんな中、先日野球やソフトボールのように、バットを使ってボールを打つゲームが、小中学校の授業で必修となったことを受けて、元プロ野球選手が、教員を対象に、授業での指導方法を教える講習会が、埼玉県所沢市の西武ドームで行われました。

この講習会は、野球やソフトボールのように、バットを使ってボールを打つゲームが、小学3年から6年生と中学1、2年生を対象に、体育の授業で必修になったことから、日本プロ野球選手会と日本野球機構が、初めて行いました。
講習会には、東京や埼玉、それに、神奈川から小中学校の教員およそ200人が集まり、元プロ野球選手の古田敦也さんや仁志敏久さんなどが、講師を務めました。
講習会は、捕球やバッティングなどのテーマに分かれて行われ、講師たちは、バットを高い位置で構えて、体の全体で打つと、力の弱い生徒でも、ボールを遠くに飛ばせることや、ボールを投げるときは、相手のことを思いやって、相手の正面に丁寧に投げることが、大切だなどと指導していました。
参加者には、野球を経験したこともない教員もいて、捕球やバッティングの1つ1つの動作を確認したり、講師の説明を、ビデオで撮影したりしながら、熱心に指導を受けていました。
神奈川県から参加した女性の教員は、「野球はやったことはありませんが、元プロ野球選手に教えてもらったことを生かして、楽しい授業をしたいです」と話していました。

プロ野球組織やOBが直接的に学校体育に関わることはいままでなく、新たな取組として素晴らしいとおもいます。
国内においてスポーツビジネスで確固たる地位を築いている野球界ですが、こういった取組でプロ野球がもっと身近になり、ファンが増えることにもつながりさらなる発展のキッカケになることでしょう。

この取組自体はかなり前から議論されており、プロ野球選手のセカンドキャリア問題とのつながりもあるようです。

プロ野球選手が今回のような講習会に積極的に参加し、教育という分野に興味が湧けばそこから教員を目指す選手や、スクールビジネスなどの産業に興味を持つ選手も出てくると思います。

プロ野球機構や選手会でもセカンドキャリアの問題はよそ見出来る状況ではなく、時にメディアを賑わせてしまうような事件も起きています。

引退したとはいえ元プロ野球という実績は素晴らしいモノで、欲しいといって手に入れられる経歴ではありません。
ただ現役中、何も考えずにひたすら競技に打ち込んでいるだけでは、その看板を下ろされた瞬間何も残らなくなってしまします。

現役の時から、野球を通じて様々な事に興味を持ち、学び、経験することで選手としても魅力あふれる面白い存在なり、人気選手になったり、引退後もその経験を活かしていけるのではないでしょうか。

先日とある球団のトレーナーお話を伺う機会があり、その方が話されていたのは
「最近の若い選手は、力があっても個性がなく、人としても魅力的な選手が少ない」
とおっしゃっていました。

野球選手としての実力も大切ですが、それ以上にファンに愛されているかどうかが1流になれるか否かの境目ということです。

選手の中には、哲学書を好んで読んでいたり、ビジネス書に興味を持ったりと個性的な方もいるようです。

そんなどこか面白い魅力的な選手が増えることで野球界に限らずスポーツ界全体が盛り上がり、そして引退後についても無知の状態で一般社会に飛び込むこともなくなるのではないかと思います。