あたしの覚悟 | オカマな毎日

オカマな毎日

小声で教えてあげる。

昨年,知り合いの姐さん(♂)が自宅で倒れた。
まだ,三十路を迎えたばかりだというのに,なんと脳梗塞。
無断欠勤を不審に思った仕事場の,これまた姐さん(♂)から連絡を受けた旦那が,
合鍵を使って部屋に入り,発見した。パソコンの接続記録などからは,
倒れて10時間以上が経過していたようで,呼吸もほとんど止まりかけてたらしい。
緊急手術を受けて一命を取りとめ,まだ,
頭蓋骨の一部をはずしたままの状態らしいけれど,さすがの若さだ,
奇跡的な回復を見せ,すでに歩行器を使ってトイレに立てるまでになっている。
見舞った友人によれば,普通に会話もできるらしい。
とは言え,やはり頭の病気。多少記憶障害があるようだ。
相手かまわず,たとえばオカマであることを知らせていない親御さんの前で,
思いっきりオネエ(オカマな所作)が出てるンだそうな。
さすがに旦那が困ってる (^_^;)
結局倒れた姐さんは,容態が落ち着いたら,
関西の実家に帰ることになりそうだ。旦那とはどうするのかしらね。
不謹慎かもしれないけれど,あたしは,興味深くようすを見ている。
・・・・・・だって,ひと事じゃないもの。

覚悟してるつもりだ。
オカマとして生きていくと決めたとき,あたしは,
社会の永続的な発展に寄与することを放棄したのだ。
ある意味で親も捨てた。もちろん,
それがあたしの心に安寧をもたらすと見切ったからだけどね。
でも,報いというものはある。この身勝手さには必ず罰が当たる。
オカマは概して,孤独と絶望のうちに悲惨な最期を迎えるのであって,
あたしも決して例外ではない。
覚悟してるつもりだ・・・・・・でも,初めてカレシに合鍵を渡した。