〜DAY2〜
AM7:45
看護師が部屋まできて起こしてくれた。
「もうすぐ朝食なのでナースステーション横の共有スペースまできてください。そこで朝食です」
…
「あの…部屋で食べたいのですが…」
「全員、私たちの目が届くところで食べて頂くのがルールです」
…
仕方なく共有スペースに向かうことにした。
夜は、暗くてあまり気が付かなかったけど、結構キレイな病院だな。
精神病院ってもっと牢獄みたいなところだと思ってたけど。
共有スペースに行くと30人程度であろうか、同じ病衣を着た患者が座っていた。
TVが一台あって対面ではなく横長のテーブルに座る。
こんな感じか。
座る席とかって決まってるのかな…
なんか言われたら嫌だな…
恐る恐る空いている隅っこの席に座ることにした。
なんだか賑やかだな。
楽しそうな会話が聞こえてる。
男8:女2ってとこか。
年齢は、20〜50代くらい。
しばらくすると
ガラガラガラ
と、朝食を運ぶ台車を看護師が押しながら歩いてくる。
「朝食でーす。○○さーん、××さーん」
「RTさーん」
僕だ。
病食は、意外にも不味そうではなく、量もかなりある。
前にも話したが、3日に1食のおにぎり生活を送っていたので食べれる訳がない。
それに酒で相変わらず胃が荒れている。
ましてや朝食なんて。
結果、味噌汁をひと口啜って食事は終わった。
下膳の際に看護師に
「食欲がないので残しました…」
「そうですか。置いてください」
心配とかされないんだな。
まぁいいか。
続けて看護師が言った。
「午前中に診察があるので、あとで呼びにいきます」
丁度よかった。
この病院について、入院について聞きたいことがたくさんあった。
朝食後に飲んだ薬もなにかわからないし。
続く