〜DAY2〜
AM10:30
看護師に呼ばれ、診察室へ向かった。
担当医は、小柄の男性で歳は30代後半くらい。
顔は、メガネをかけたアルパカといったところか。
「アルコール依存症ですね。しばらく入院だね。少しは離脱症状、収まってきたでしょう?」
たしかに…
酒飲まないと発汗、震え、嘔吐etc…があるはずなのに昨日は寝れたな。
若干の中途覚醒はあったが。
「とりあえずは、食後と就寝時に今の薬を継続して飲んで」
「あの…いつ退院できるんですか」
「んー、あなた医療保護入院だからね。個人の意思では退院できないんだよ。まぁ保護入院じゃなくても当分は入院だね」
医療保護入院
精神保健福祉法で規定されている精神科病院への入院形態のひとつ。精神保健指定医の診察の結果、精神障害者であり、医療・保護のために入院が必要であると認められた場合、保護者の同意があれば、本人の同意がなくても、入院させることができる。その場合の入院形態を医療保護入院という。
「あと入院したばっかりで分からないこと多いと思うから担当看護師から、この病棟のルールとか確認しといてね。また定期的に診察しましょう」
その後、看護師に言われた事
・閉鎖病棟で外には出れないということ
・アルコールだけでなくて精神疾患全般の患者の集まりだということ
・私物は、基本的にナースステーションで預かっているということ(携帯、財布etc)
・風呂は、週に2回
・消灯は、22時
それ以外は、基本自由にゆっくり過ごしていいのだと。
いやいや、全然自由じゃないんですけど。
とりあえず酒をくれ。
続く