〜DAY12〜


AM8:15



僕と近藤さんの間の席に座ると明地さんは、堰を切ったかのように再び話し出した。



瞬時に近藤さんの顔を見ると明地さんを完全にシャットアウトするかのように黙々と朝食を食べている。




あぁ…近藤さんの苦手なタイプだ…

そりゃ、そうだよな…




僕も初対面でガツガツ来られるのは、苦手だが近藤さんに火の粉が降りかかるのは可哀想だし相手をすることにした。



話を聞くと、どうやら3.4日前に娘に連れてこられ、入院することになって保護室(隔離部屋)にいたらしい。



まぁ、ここまでは良かったんだけど。



しばらくするとハイテンションな明地さんがいきなり豹変し、真顔で訳の分からないことを言い始めたのだ。




「あなた、〇〇署の潜入で来てるんでしょ」





「はい?」





「違うんだったら、〇〇〇署?」





「いや、違いますけど…」





「私、〇〇署の梶谷(仮)知ってるんだからね」









「梶谷がここに行けって言ったの?」





「だから、誰のことすか…?」





「あなた、名前は?」





「さっきRTって言ったじゃないですか…」





すると、また満面の笑みに変わり




「よろしくね〜」




こいつは、ヤバいぞ…



近づいてはいけないヤツだ…



続く