どーもです、Aです
花粉症で毎日ツラいです… 早く夏になってくれぃ!
今回も映画レビューいきますよ~♪
★ナイチンゲール
子育てで崩壊寸前の母親&そんな母親が大好きな息子…親子に寄り添ったホラー「ババドック」は怖さだけじゃない、優しさを感じる作品でした。
そんな良作を撮られた監督のこちら。「ナイチンゲール」ですがあの女性のお話ではありません。未見だったなぁと思い出し、配信で鑑賞しましたよ
いやぁ…壮絶でした。女性が主役のスリラーものかな~くらいな気持ちで観たんですが、とんでもなく重い…!
…監督は自ら自国オーストラリアの黒歴史を描いたんですね。
舞台はタスマニアなんですが英国植民地時代の物語で、フィクションとは言えこんな現実もあったのではないかなぁ、と。現に紛争地域では今も起きていることばかりだと思うんですよね…
強姦、先住民迫害、差別、黒人と白人の対立…
それらが「現実から目を背けるな」と言わんばかりに生々しく撮られていて、冒頭から心が折れそうになりましたよ…特に強姦ものは私は苦手でして。赤ちゃんのシーンも目を細めてしまいました
ウクライナの被害も思い出してかなりツラかったですが、これが世界の現実なんですよね…
被害に遭う主人公クレア、彼女自身も人種差別をしていて。
案内人と一緒に復讐の旅に出るんですが、その黒人青年ビリーへの態度がドイヒ~。
二人が戦友のような関係になっていく展開とクレアの態度の変化、があるので安心しましたけどね(希望が見えたポイントです)。
一緒に行動してみれば互いを知り敬意が生まれるもので。これが本来の人間同士、なんじゃないでしょうかね。戦争なんて簡単にするものじゃない。
前半のクレアのブチ切れと口の悪さは想定外で(ちょっと面白かったですが)、後半は優しい白人も出てきたりと、一人だけを良く見せないリアルで偏りの無い描き方にグッときたのでありました
あとビリーね。彼のキャラが凄くよかった…!冷静で賢くて優しい一匹狼で。暴力的で威圧的な軍人たちと対照的でよかったですね。集団というものは団結すれば力強いですが、間違えばああやって煽ったり忖度したりして蛮行がエスカレートするというものです。タチ悪い!
この監督さんは多角的に捉え表現することができる、繊細な方なのではないでしょうか。キツい描写も「現実を伝える」ためですもんね。とても誠意を感じます。
あのラース・フォン・トリアー監督の助監督をやっていた事もあるそうなので、生半可な描写はしないんでしょうけどね。本当に素晴らしいです!
残虐なシーンが多くてなかなか疲れますが、まだ観てない方は是非、気力のある日にでも観て頂きたいですね…!良作です
…というわけで、今回は以上です
ではでは~ また次回に