「偽りなき者」 | スタッフAの、アノマリーな日々

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アノマリーデザインの陰のスタッフ「A」が、日々思うことやお仕事のことなどを、
映画レビューとともにテキト~に書いていきますよ♪

またまた映画レビューいきますよー、毎度おなじみAです叫び

さてさて、その前に…
G.W入りましたねー、連休中の方もおられるかと思いまする音譜
え~、当社アノマリーデザインのお休みですが、いつも通り「土・日・祝」がお休みとなります。
何卒よろしくお願いいたしまする。
メールは無休で受付、お電話やFAXでの受付は「平日10:00~19:00」となります。お願いいたします。
「HP修正」(メール受付)につきましては当社の長期休暇期間(年末年始など)を除き、
1~3営業日で行ってますよん。
金~日曜日ご依頼分は月曜以降の作業となりますので、ご理解の上ご依頼いただけると助かります。
(祝日が入る場合、翌営業日以降となります)
以上、業務連絡でした。いつもご利用ありがとうございますニコニコ

そいでは行きますか、映画レビュー。

偽りなき者」(2012/デンマーク)
「んなアホな」な娯楽的映画が好きですが、心理的描写の多い人間ドラマな映画もおいらは大好物です。
本作は主人公が「冤罪」により変質者扱いされてしまう悲惨なお話で、
とにかく色々考えさせられる…悪く言えばかな~り嫌な後味が残る映画でしたあせる

幼い女の子クララの「嘘」により、「幼児性的虐待」というおぞましい罪を着せられた中年男性のルーカス。
その少女の父親は親友でしたが、彼をはじめ村の仲間みんなに信じてもらえることはなく、
幼稚園の先生はクビになるわ、せっかくイイ感じだった女性とは気まずくなるわで、生活は一変。
小さな村の中でルーカスはとにかく酷い扱いを受けるんですダウン

証拠不十分で無罪になるものの、そこには余り意味が無く、
人間達の思い込みや正義感による悪質な嫌がらせは続きます。
ルーカスの揺るがない態度・助けてくれるおっちゃん達・そしてようやく信じてくれた親友…と、
救われる部分もちょ~っとはあるんですが、
「やはり苦悩は続くんだ」という事を暗示するかのような衝撃のラストシーンが待っていますショック!

人間というか…人間の意識って…ほんと怖ぇ。
真実を知りもしない奴らが、想像力の無さや思い込み、あるいは正義感、もしくは優越感や変な仲間意識、
いや単なるストレス発散かも…それらの事から、1人の無実である人間を追い込んでいく。
デンマークの村が舞台でしたが、何処の国でもどんな小さな世界でも、学校でも職場でも近所でも…
誰の周りにも起こりうる恐ろしい虐めですよ、これは…!叫び

以下、ポイントです。

「子どもは純粋。嘘つかないわよォ」…こんな園長の浅はか~な考え。(そんな話し方ではなかったけど)
子どもを守りたい気持ちは分かるが…バーさん、あんた何年生きて何を見てきたんだよ、と言いたい。
おいらにも勿論子ども時代はありましたが、周りにいましたよ。平然と嘘つく子どもがね。
大人に怒られる恐怖や見栄とかからなんでしょーけど、「自分じゃない。○○さんが盗った」と、
窃盗罪を他の子に押し付ける奴とか… 
着せられる方は人生変わるほど酷い思いをするというのに…「悪気はなかった」じゃ済まされん問題ですむかっ
ただ、本作の少女クララは幼すぎるし、悪気が本当に無かった感じなのが辛い。
ルーカスが大好きな故に、寂しさと苛立ちから軽い気持ちであんな嘘を言ってしまったのだろう。
たまたま家でお兄ちゃんが騒いでた猥せつな言葉を意味も分からんまま使って…(ポルノも罪だな)
けど嘘はやっぱ良くない。人間って、成長するようで、意識的には大して成長しない気がするし。
嘘つきは大人になっても平然と嘘つくと思う。
クララが大人になった時、自分の罪を後悔するのか、忘れちゃうのか、新たな嘘をつき始めるのか…
気になるところだあせる

ルーカスの変わらない姿勢、が凄い。揺るがない、ぶれない、キレない。
やっと普通に接してくれるようになった親友に対する態度。普通はあの食事に「うまい」は無いべ。
んで、クララとの久々の会話。以前と同じ。んで、以前と同じように抱き上げる。これも凄いしょぼん
周囲の目の恐怖や少女への嫌悪感から「触れることができない状態」になってもおかしくはないはず。
罪を憎んで少女を憎まず…なんて器や。おいらだったらキレる叫び

スーパーで殴られ追い出される、息子まで大人達に殴られる、飼い犬もあんなことに…酷すぎる。
我慢する域を超えている。おいらだったらキレる叫び
でも、もし本当に主人公が変質者だったら…?そう考えると見方が変わってくる。怖い。
けど、これがやっぱ大事。…現場を見ていない・真実を知らない者が批判するのはおかしいという事。
最近は、噂やニュースを鵜呑みにしてはネットで言いたい放題する人が増えてきた…
正義感や思い込みからということもあるんだろうけど、最終的に自分のストレス発散だったりもする…。
デンマークの村の話の映画だけど、全然他人事ではないですねあせる

クララの無邪気さに涙するお兄ちゃん。
こんなに可愛い妹が汚されちまったんだ、と気の毒に思ったんだろう。悲しいシーンだったねぇ。
お兄ちゃんは大きくなったらルーカスに復讐しそうで怖いよ。
自分のポルノ騒ぎが妹の「ピンと立ってた!」発言の原因にもなってるなんて、
当の本人は知らないまま復讐しそうで怖いわ。
あとクララの両親…もっとかまってやってれば何か変わっていたのでは?
夫婦喧嘩は子どもにとって一番大きなストレスよ。
事が起きてから泣いたり子どもを守ろうとばかりしても遅いと思いまーす汗

ラストで撃たれたのは…誰が撃ったのかはどうでもいい事であって、
あの村でこれからもルーカスは闘っていかなくてはならん…っていう苦悩を表してんだろうね。
人の意識を変えるという事は、裁判で無罪になることより難しいのかもしれない。
裁判のくだりも殆ど無かったしなぁ。
今後引っ越してくる人や他の町から遊びに来る人などなど、
誰だか分からない初めて会う人達からも疑いの目で見られ続けるんだろうなぁ。知りもしねぇくせに。
ルーカスの「ぶれない」生き方で、信じてくれる人達も勿論増えるとは思うけど、
息子の狩りの儀式でのあの微妙な雰囲気が続く気がしてならないっす。
真実でない噂を流す・噂を聞いて真に受ける…そんなつまらん大人にはなりたくないっすねDASH!

デンマークの映画って、初めて観たかなぁ?
テーマが重かったけど、全体的にノスタルジックで色合いが良かったです。
主人公の静かな強さと悲しみを演じた俳優マッツさん。素晴らしいですね。
親友役のおっちゃんも良かったし、クララも可愛くて・でもたまに大人に見えるのが不思議で良かった。

さらーっといきたかったんですが重い作品だったんで、ついつい長くなってしまいましたあせる
けどやっぱ映画ってええですねーニコニコ

それではまた次回音譜