世界じゅうで数多くの傑作や名作以上に愛され続ける“サイテー映画”の頂点『死霊の盆踊り』と『プラン9・フロム・アウタースペース』が、昨年の年末から復活ロードショーしていることで話題になっていた。
超Z級映画をこの目で見る絶好のチャンス。こんな素敵な機会を逃す手はないと思いつつ、年末年始の上映時期に乗っかることができずにいた私。
その後は後悔しつつ、地方で上映されてる情報を聞いては指をくわえて地団太を踏む――そんな状況が続いていました。
ところがこのたび、わりと近場で上映されるという吉報が入ってきたのだ。
よくオジャマさせてもらってる元脚本家・Kさんの職場。ここで『死霊の盆踊り』については毎回のように映画好きのCさんと語り、帰りの車中では毎回のようにKさんとも語る。
ちなみにKさんは、東京国際映画祭で何の予備知識もなく何の説明もされないまま上映された本作を観た被害者・・・いや体験者のひとりである。
このときのことをKさんは「100人以上いた観客が次々と離席してゆき、最終的には20人くらいになった」と振り返る。さらに「上映を開始されたのが終電の終わるギリギリくらいの時間で、嫌がらせとしか思えなかった」「当然、帰れない人もいたはずだが、それでも退室させてしまうパワーが、あの映画にはあった」・・・と、まるで戦争体験を思い出す老人のような目で力説するのであります。
多くの映画好きは『死霊の盆踊り』をビデオで観ていると思われる。私はニコニコ動画だった。しかしKさんは「あれは劇場で観てこそ価値がある」と譲らない。その理由は「早回しできないから」だそうだ。
いや、私もビデオや動画で観るときは早回しはしない主義ですよ。それは失礼なことですからね。だけど「劇場で観る価値」という点には異論はない。とくに今回の作品は。
「わざわざ『死霊の盆踊り』をお金を出して銀幕で観た」という実績は大いに拍がつくというもの。これだけで何千本、何万本の名作を観た人と同等かそれ以上の映画ツウに割り込めるのです。それまでブロンズランクだった私が一気にダイヤモンドですよ。もう誰にも文句は言わせませんからね!
こうして私は我が人生に『死霊の盆踊り』を銀幕で観た」という黒歴史・・・じゃなくて輝かしい歴史をきざみ込むため、おそらく『気違い部落』以来じゃないかと思うほど久々となる映画館へと向かったのでありました。
とはいえ、これは単なる肩書き取得のために動いたわけではありません。作品そのものへのリスペクトは絶大なものがありまして。
思えば私が映画館から離れていったきっかけは『スター・ウォーズ』にありました。スター・ウォーズそのものは、もともと好きなんです。それがある年、スター・ウォーズ三部作にCG加工したものをリバイバル上映するという企画があり、面白そうだと思って観に行ったのです。
ところが最新技術を使った映像は、私を大いにガッカリさせられるシロモノだったのです。
「こんなものが主流になっていくのならば、もうこれからの映画には用はない」
心底絶望した私は、以後、もっぱら古い映画ばかりを追いかけるようになりました。実際、テレビなどでは新作の映画を観ることもあるんですけども、私にはどれも映画に対して不誠実なものとして映ることの繰り返し。技術の進歩が大事なものを削ぎ落してしまった――これを痛感するだけの感想しか出てこなくなったのです。
『死霊の盆踊り』(原題:Orgy of the Dead)は1965年に公開されたアメリカ映画なので、まぁそんなに新しくはない。当然、最新技術もない。というか、1965年でもできそうな技術すらない。観客を楽しませようとするテクニックも、見るに耐えうる役者の演技力も、なんにもない。この部門においては10点満点中、0点といってよい。
反面、情熱というか執念というか志の高さみたいなもの(この表現が正しいのかどうかはわからないが、他に適切な言いまわしが思いつかない)にかけては10点だ。その方向が正しいかどうかはともかく、とにかくそこだけは感じとることができる。だがこれこそが、私が映画に求めていたものであったような気がしてならない。最新の作品からは感じられない臭いが確実に嗅ぎとれる。
比率にして0:10。ゼロジュウ。この映画はゼロジュウの映画なのだ。私が映画を観ていていちばん嫌悪する「客に媚びる」要素が、少なくともこの作品には見当たらない。完全に「自分が作りたいものを作る!」に徹している。「他人の評価、クソ食らえ」な姿勢を堂々と貫いてしまう作品なんて、いまどきのエンタメ界ではどこへ行ってもなかなかお目にかかれるものではない。
・・・こんな説明で共感する人はいないかもしれないが、とにかく私がこの映画に好感を抱く理由はそういうところにある。もっとも、作品じたいが共感を拒否するような性質を持ってるので、私のような者だけに波長が合ってるのかもしれないけれど。
ふつうならここでレビューするところでしょうが、それはあまり気がすすまない。一応は有名な作品なので、そういうのを書かれてあるサイトならいくらでもある。わざわざここで書いてもしょうがないであろう。
それでも「この映画を観てきた」という方々の声で、目につくものを集めてみたのでお楽しみいただきたい。
まずは基礎知識から。かならずお読みください!
サイテー映画との出会いは人生を大きく変える!? 『死霊の盆踊り』ほか映画史に残る珍作奇作たち (2019年12月19日) - エキサイトニュース https://t.co/pN2VMBjj8O @ExciteJapanより
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) September 23, 2020
批評サイト0点の『死霊の盆踊り』 傑作ダンス映画として再発見! | FRIDAYデジタル https://t.co/iCmFB6zOc3 #俳優 #女優 #映画 #エド・ウッド
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) December 28, 2019
「91分の映画を完走したとき、見た者にだけ訪れるその開放感と爽快感は感動的」←ところが、多くの者はそこへたどり着くこともなく脱落するのである。
死霊の盆踊り シネマカリテの初日は笑い声が溢れる素敵な地獄でした。あまりに質の低い踊りに笑い金ピカに笑いキャッツのご先祖様に笑いおっぱいプルンプルンで笑いあまりに滅茶苦茶なセリフに大爆笑。が起こってもクソ映画はクソ映画だった…みんなで観れば怖くない理論が証明された最高の日だ pic.twitter.com/slxd7yRkOU
— 通りすがりの伊賀栗 (@FFFFigaguri) December 28, 2019
#死霊の盆踊り#エド・ウッド
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) December 29, 2019
「睡魔」「キツイ」「サイテー」。
これらは本来、映画を酷評するときに使うワード。
それが称賛ワードになってしまってるところに、この映画の特異性がある。 https://t.co/c0ekkQou2g
エド本人が責任を持ってカンペだしてました…
— Ryo Chiura (@r_chiura) December 30, 2019
『死霊の盆踊り』
Orgy of the Dead pic.twitter.com/qY3dl2MZKZ
シネマカリテのスタッフさんが「死霊の盆踊り、ただ今より入場開始いたします」って言っただけで吹き出してしまった昨夜の思い出。真面目にお仕事していただけなのにごめんなさい、なんもかんも邦題史上に名を残すほどの素っ頓狂なタイトルが悪い、あと内容も悪い。
— トシヲさん (@toshiwo99) December 30, 2019
新宿離脱。
— トビ・チルチル@サメ小説読んでね (@tobichiru_niku) December 30, 2019
死霊の盆踊りはやっぱりすごかったです。
ちょっと、板尾の嫁、思い出したよ。 pic.twitter.com/GcQJo7SgMK
#死霊の盆踊り
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) December 30, 2019
この映画を最後まで鑑賞したときの達成感は、カレー屋で「やめといたほうがいいですよ」と忠告された極辛カレーを水ナシで平らげたときのそれによく似ているのかもしれない。
・・・いや、違うか。なんだろう、なんだろう。🤔ウ~ム… https://t.co/6qm3ZadmFy
自論として、クソ映画というものは、言及する事柄すらもなくただ淡々と流れが過ぎて行く映画だとおもうんですよ。そういう意味では、『死霊の盆踊り』はとてもツッコミどころの多い、今年最高の映画だとおもいました。まあ、クソだけど笑 https://t.co/5zDfWRlBbb
— ぽちさん / POCHI from Anubis Eats Heartbeat (@anubis_pochi) December 30, 2019
#死霊の盆踊り
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) December 30, 2019
「クソ映画」「つまんない」止まりの感想しか書けないのだとしたら、それは「いかにも自分はセンスないです」って言ってるようなものですからね。
その先を見ようとする者だけに見えてくる何かが、この映画にはある! https://t.co/2DAZkAMN9E
残念ながら、完全に崩壊しているのではないかと推測されます。
— Azteca (@b66ecc0771804df) January 4, 2020
ご愁傷様です。
しかし、正月早々家族サービスを放棄してこんな物を新宿まで観に出掛けている私は、家庭も崩壊してしまう可能性も懸念されますので、それと比べればまだマシだな〜と前向きに捉えて下さい。
#死霊の盆踊り
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) January 4, 2020
映画というものは、まともじゃない人のためにある――そう考えたほうがいいのではないでしょうか。日ごろからまともな人なら映画なんか観なくたっていいのですから。
その意味で #エド・ウッド 作品の示した功績は多大なものであったと、私はポジティブに捉えております。😀 https://t.co/Z69owBgh2z
「死霊の盆踊り」を鑑賞。
— Skinny Andy (@SkinnyAndy1) January 4, 2020
見たくもない死霊のストリップを見せられるカップルが、『ロッキーホラーショー』のBradとJanetと重なる。
絶妙な楽曲、奇妙な振付、一見意味深なセリフ、画面に何度も映り込むスタッフの手👍
もう二度と見ることはないだろうが、とても心地よく笑えた奇妙な映画体験でした。 pic.twitter.com/qC11vxN78b
#終わり方が最高に好きな映画
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) January 7, 2020
そりゃあ『#死霊の盆踊り』に決まっとる!
とくに何も起こりませんでした――ってラスト。観たひとの多くが憶えてないってのも納得の結末! pic.twitter.com/zFueYMC9Xc
そうだそうだ!
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) January 8, 2020
『#死霊の盆踊り』を観たことがない、もしくは途中で観るのをやめたやつの映画批評なんて信じられるものか!https://t.co/RMmcJ0OnAf
色んな事がどうでも良くなりましたこころがあかるくなったというかIQが下がりました。
— 菊永清治 (@s_i0_jx_i) January 10, 2020
個人的に一番の名セリフは
「急ぎたまえ」ですね
1つの教訓を強烈に受け取りました。ちなみに推しは奴隷女ちゃん。
なんかよくわかんないけど、今年一年いい年になりそうな気がしてきました!#死霊の盆踊り
死霊の盆踊り観てきた。
— yokosu (@kakuriyokosu) January 10, 2020
途中退場を禁ずるんじゃねぇ!
内容は思ってたよりひどかったので☆5です!幾度となく意識が飛びかけた😇 pic.twitter.com/hPcJVTYT2p
『死霊の盆踊り』はとにかく語りたくなるサムシングでいっぱいだった。徹底してダメだけど、謎の愛くるしさがある。これぐらい振りきれてダメだと忘れられない。一番ダメなのは「フツー」なのだと教えられた気がしたなあ。あとカンペをガン見の男のメッセージで始まり、終わるのたまらないよ。 pic.twitter.com/rZxiqjTq0C
— 今成夢人 Yumehito Imanari (@yumehitoimanari) January 10, 2020
本日2本目は「死霊の盆踊り」。
— MAH (@MAH_311) January 18, 2020
「ラストレター」の余韻が😅
コレは噂通り本当にヒドい(笑)90分何を観せられたんだろう…何か起こるだろうと思っても何も起こらない(笑)でもバカバカしいラストは好き😁生きてる内にスクリーンで観れて良かった😊「プラン9・フロム・アウタースペース」も観なきゃ‼️ pic.twitter.com/PNhrAvNNGv
#キャッツ は #死霊の盆踊り ではない。死霊の盆踊りには溢れんばかりの映画愛が詰まっているがキャッツにはそれがない。そこが決定的に違う。 pic.twitter.com/kOr2bYsHrM
— 令慈 (@lazie_rage) January 27, 2020
死霊の盆踊り。すごかったなぁ。
— 今夜が山田 (@Mikey_Y72) January 31, 2020
銀紙でつくったチープな鉢巻。
体幹クソなヘンテコダンス。
映ってはいけないカチンコ。
骸骨の頭頂部の金具。
千切れんばかりに揺すられるおっぱい。
蛇が怖いという、無駄な情報。
そして、ゾンビ。
あげればキリがないクソっぷり。
真面目に作ってこれは最早才能。
『死霊の盆踊り』(江戸木純さんトーク付き)@元町映画館
— しにふぃにゃん (@signifiant2) February 1, 2020
ほんまにサイテー映画。涙流しながら笑った。事前のトークで江戸木純さんがぶち上げたハードルを軽々超えていった。板尾の嫁ダンスを永遠と見せられる感じ。ツッコミどころ満載。めっちゃ元気出た。当分思い出し笑いしそう。ってことはサイコー? pic.twitter.com/9qujgbpNMS
#エド・ウッド
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) February 3, 2020
いえいえ、無ってことはないと思います。
いくら多くの作品を観たことよりも、どんな名作を観たことよりも、「『#死霊の盆踊り』を劇場で観た!」事実。これに勝る映画自慢はないのであります!
映画ファンとして自信を持ってください! https://t.co/d4r8IG52L7
それがタイトルを思いきって『死霊の盆踊り』と銘打ったら状況が好転し、東京国際ファンタスティック映画祭出品も決まった!…と思いきや、本作を観た映画祭上層部が「ヒドすぎて上映できない」と上映不可に。その時点で上映素材、監督招聘等を既に段取りしていたのだが… pic.twitter.com/rnnhPrEgM6
— 出町座 (@demachiza) February 2, 2020
こうして『死霊の盆踊り』は東京国際ファンタからも正式上映不可の烙印を押されたまま映画祭期間中に怪しい形態で上映されるも、会場の300席は満席に埋まった。自腹で来日したACスティーブン監督はその光景に立ち会い号泣!帰国後すぐ江戸木さんの元に『死霊の盆踊り2』のシナリオが届けられたという。
— 出町座 (@demachiza) February 2, 2020
「死霊の盆踊り」
— yukiko (@yukiko69888689) February 4, 2020
映画愛が試される究極の映画体験、という言葉に、チャレンジ精神を刺激されて観てしまった。
延々と続く裸踊り3人目ぐらいから「もうわかったので勘弁してください」と思った。
グロくもエロくもない、ひたすらの虚無
サイテー映画とは何かを学習したhttps://t.co/5uWl8TzygR
「死霊の盆踊りHDリマスター版」。恐ろしい戦いだった。スクリーンで目にする「死霊の盆踊り」は、思ったよりも映像がキレイだった。死霊たちのダンスも鮮明でより面白い。
— 畔地祐希 (@AZ_PUNCH2) February 4, 2020
ただ、観てる間にすごく自然に短時間気絶してるんですよね……。7回くらい気を失ってた。
劇場で伝説のZ級映画
— Z級戦士:アイキ歩葉 (@albatrus8) February 4, 2020
『死霊の盆踊り』デジタルリマスター版鑑賞
昔これに出会ったせいで
映画の楽しみ方を180度間違えてしまった罪深き作品
実は最初に知ったのはGBAのパワポケくん、作中に台詞でこの映画が登場
三度目の鑑賞だが
やはりめっちゃテンション高い狼男とミイラ男のキャラが最高! pic.twitter.com/khxgbABzY8
死霊の盆踊り鑑賞。終始「何を見せられているのか?」という戸惑いと虚無感が襲ってくるという意味で恐ろしい。延々と続く上半身裸の女達の踊りもいつの間にか修行のような苦しさに変わり、底抜けな安っぽさは怒る気力すら削いでいく。最低映画の真髄を目撃してしまい、震えが止まらなかった。
— マリオン (@marion_eigazuke) February 10, 2020
『死霊の盆踊り』男女が墓場で死霊に出会う話。何だろうこれ…紅白歌合戦みたいな映画だった。ジャンルはダンスになるのかな。ラストで涙が止まらなくなる事はよくあるけど、笑いが止まらなくて辛かったのは初めて。パンツの面積の小ささと踊りの上手さが比例してた気がするからもう一度観て検証したい pic.twitter.com/owy50zwAoH
— こみ (@konima12) February 9, 2020
#死霊の盆踊り
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) March 14, 2020
ダンサーを目指してる人がこれを観た場合、ヘタすりゃ人生を考え直すきっかけになりかねぬ破壊力。
「ああ、ダンスというのはかならずしも人を楽しませるものとは限らないのね・・・」と。💧 https://t.co/9trLI0c0Nr
さて、「死霊の盆踊り」…
— むじ井戸【-30k】 (@MusikSasanQua18) March 13, 2020
よくもまぁこんなサイテー映画がこの世にあるんだなぁ、そしてそれを今上映してるサンサン劇場素敵だなぁと思った夜でした。(盆踊りだからって軽率に客入れBGM炭坑節にするとこも好きです(笑) pic.twitter.com/pCHXU4UtMN
ちなみに『死霊の盆踊り』は訳のわからんまま脱力ストリップを強制的に見せらる劇中のカップルとの凄まじいシンクロ率や、ラストシーンに至った時に劇場を包む爽やかな笑いと疲労感という一体感を味わえる素敵な映画です。55年経ても色褪せないクソ・オブ・ザ・クソ映画の貫禄
— 天まる (@kotenmaru) March 13, 2020
死霊の盆踊りすごかった…
— 千船 (@thibune) March 13, 2020
映画とは何なのかと問われる様な内容だったし、90分の内85分はトップレスの女が踊ってるシーンで中盤から観るのがもう辛くなってきてるのに敵役の男が「ダンスと宴はまだまだ続くぞ」ってセリフを見てもう勘弁してくれ!ってなった
死霊の盆踊りで一番のMVPは、死者の役なのにそれらしいメイクが無く血色が良くて生きてる人間にしか見えないのに、死んだ魚のような目だけで、ああこの人は死んでるんだと納得させるゾンビ娘(笑)
— はっし (@hornet_hasshi) March 15, 2020
塚口の『死霊の盆踊り』の幕間音楽…
— papiko (@papiko5656) March 14, 2020
「月がぁ〜でたで〜たぁ〜♪」
ってそれ流しますかww pic.twitter.com/d91qewkCXX
しっかりエド・ウッドを履修してから観てきました死霊の盆踊り。期待どおりのひどさだった。ひどすぎて上映後に拍手が起きていた。ひどいのに目が離せない(おっぱいから)映画でした。
— 星路 @a.k.a. 石仮面 (@shohji) August 29, 2020
プラン9・フロム・アウタースペースもやるらしい… pic.twitter.com/XHTXnpkKtj
『死霊の盆踊りHDリマスター版』凄いよ。シネマシティaスタの力をもってしても昔のテレビみたいなチープな音響と映像。夏の終わりのとびきりな思い出ができたよ……
— ryou imai (@nekoneko_pun) August 29, 2020
先ほど「レビューはあまり気がすすまない」と書いたのですが、やっぱりちょこっとだけ、メモ程度に残しておこうと思います。
・英語なのに・・・
冒頭の男女の会話。
私はそんなに英語がわかるほうではないのだが、それでもこの出演者らがダイコンだということはわかった。
・「キャー」の棒読み
主演女優の悲鳴。資料によると彼女なりに練習してきたそうなのだが、練習のしすぎで声が枯れてしまってるだけでなく、なんとも間の悪いキャーになってしまっている。「おいおい、そのタイミングでキャーはないだろう」みたいな。
ちなみにCさんはこの場面まで見てからビデオの再生をストップしたらしい。つまり脱落組。
・スクリーンで観る功罪
大画面で見ると、やはり細かい部分までよく見える。
ロケ現場の土の質感や小道具が置いてある位置とか、どうでもいい箇所まで気になった。そしてモチロン、セットや衣装の学芸会レベルな質感までがよくわかった。
・おそらくは指示されてない表情
主演女優は3番目のダンサー=黄金女も掛け持ちで演じていたが、寝た状態の黄金女を持ち上げようとするマッチョ男の顔が、思いのほか重かったのかリアルに歪んでいる様子が面白かった。
・フルサイズ
踊りに使われる音楽は、すべてフルサイズで聴かされる。当然、ダンサーも最後まで踊り切ることになる。
が、どうしても間が持たない。必然的におなじような動きが繰り返しがちになってしまう。
・踊りのクオリティが・・・
総勢12名のダンサーたち(数え間違いでなければ)。基本的にみんな体格がよい。腹筋が引き締まっていて肩幅も広い。また前半のダンサーは、それなりに練習してそうな雰囲気を窺わせてくれる。しかし後半のダンサーは一気にクオリティが落ちる。とくに9番目の女! ヘラヘラしながら、ただ胸をプルプル揺らしてるだけ。そのまま曲が終わるまで押し切ってしまうのだ。
間が持たないにもホドがあるくだりなのだが、なぜかカット割りなどで見る者を飽きさせない配慮は極端に少なく、なんと長まわしで見せつけてくるのである。映画史上、滅多にお目にかかれぬ怖ろしさがそこにあった。
でも個人的には最大の笑いどころ。「ええ加減にせえよ!」的な笑いではあるが。
・あれれ?
動画で見たときに最も笑ったカットを、なぜか見かけなかった。
元映写技師=ターザン山本氏も絶賛!
『死霊の盆踊り』がいかに歴史的大傑作だったことを再確認した。これを見たらキラートマトは見れない。ただひたすら女の人が次から次と脱いで乳房を見せ音楽に合わせて踊るだけの『死霊の盆踊り』バンザーイ!
— ターザン山本! (@tarzany) August 20, 2016
無駄に、無意味に、 無目的、無意志に女の人が服を脱ぎ延々と裸になっていくだけ。これってズバリ、映画の本質を突いている。『死霊の盆踊り』は不滅の名作だ。
— ターザン山本! (@tarzany) August 20, 2016
1週間後、同劇場で上映されたのがコレ。
エドワード・D・ウッド・Jr監督の最高傑作と評されるSFホラー『プラン9・フロム・アウタースペース』。『死霊の盆踊り』では脚本のみを手がけていたエド・ウッド氏が、こちらでは監督も務めている。
1959年に製作されたモノクロ映画だが、このたびは総天然色版として上映されるというアタマおかしい試みがなされた。
個人的にはこの作品を観るのは初めてである。動画で見れるのも発見していたのだが、なかなか手つかずにしていたのが吉と出るか凶と出るか。
本作品の大きな特徴としては、重要人物としてキャスティングされていた俳優=ベラ・ルゴシ氏がクランクインしてから数カット撮っただけで急死してしまったことに始まる。ふつうなら違う俳優を呼んで最初から撮り直すか製作そのものを中止にしそうなものを、なぜかそのまま撮影続行してしまったのだそうだ。
このためエド・ウッドは他の映画用に撮影していたフィルムを勝手に編集したり、立てた代役がまったく似ていない歯科医だったので顔を隠したり後ろを向くなどしてしのぐことの連続とのこと。私にとっての最大の見どころはこの点にあった。
一応、ストーリーはある。その意味では、ドラマ的要素がほぼ無いに等しい『死霊の盆踊り』と比べると救いはあるのかもしれない。UFOを見るやいなや目的などを調査することもなく迎撃してしまうなど、地球人を見下げた描き方にしているところは私好み。
ただ、やっぱりいろいろとアレなのである。
#エド・ウッド
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) December 28, 2019
低すぎるクオリティで観る者を震撼させたサイテー映画の金字塔『プラン9・フロム・アウタースペース』の名場面。
なんの変哲もない灰皿を吊るしただけでUFOの襲来を表現してみせた。 pic.twitter.com/XFK0dbDJIN
プラン9・フロム・アウタースペース観終わりました。盆踊りより酷いし盆踊り以上に笑える正に怪作。あまりに酷い演技と明らかに葉巻の形をしてないUFO、そして江戸木氏による遊びまくった字幕とクリスウェルのまとめで腹が捩れるほどみんな笑ってThe Endと場内が明るくなり拍手の異様な空間でした… pic.twitter.com/bIVhaAxsO6
— 通りすがりの伊賀栗 (@FFFFigaguri) January 11, 2020
「プラン9・フロム・アウタースペース』観た。創作への情熱以外は何もかも足りなかったエド・ウッド。はたして僕は、この映画よりも面白いものを作り出せるだろうかと考えてしまう。劇場はあまりにチープで支離滅裂な会話と展開と映像で爆笑に包まれ、上映後は拍手も巻き起こった。たぶん、敵わない。
— こーしんりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) January 11, 2020
「プラン9・フルム・アウタースペース」観た。安っぽい演技、珍妙なストーリー、支離滅裂な台詞、どれをとっても一級品だった。変なポーズや代役のシーンがツボでした。上映中、ずっと笑っていました。あまりにヒドすぎて、逆に勇気をもらい、前向きな気持ちになりました。貴重な作品。
— かねた (@KANETA22HERO) January 11, 2020
演奏とか創作とかやってるみんなは一度シネマカリテまで「プラン9・フロム・アウタースペース」を観に行って欲しい!駄作だけど最高傑作!どれだけ下手でも才能が無くても何十年も語り継がれる作品を生み出せる事の証明だと思う!多分何かを作ってる人ならきっと勇気付けられる!きっと!
— コズミックリャマ夫(音楽垢) (@llama_musica) January 12, 2020
世の中には映画をIMAXで観たとかドルビーアトモスで観たとか何回観たとかでマウント取る人がいますが、「スクリーンでプラン9・フロム・アウタースペースを観た」には敵わないと思うので皆さん是非観に行って欲しいですね。
— コズミックリャマ夫(音楽垢) (@llama_musica) January 13, 2020
プラン9・フロム・アウタースペース不思議な作品だったな…評判通りの酷さなんだけど何故か酷さの一つ一つが愛おしくて胸が熱くなって勇気づけられた気がするんだよな…不思議だ…
— コズミックリャマ夫(音楽垢) (@llama_musica) January 12, 2020
#プラン9・フロム・アウタースペース#エド・ウッド
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) January 16, 2020
作ろうと思って作れる映画ではない。
その有難みを、ぼくたちわたしたちはよく考える必要がある。 https://t.co/CdoUv84KCK
“映画史上最低の作品”に選ばれた「プラン9・フロム・アウタースペース」を劇場で鑑賞した。
— 鷗(仮) (@mouettemew) January 20, 2020
明るくなった直後からあちこちから聞こえてきた客らの会話抜粋
・(連れに)「一緒に来てくれてありがとう」「いえいえ」
・「長かった」「だろ笑」(上映時間79分と短め)
・「マジでつまらなかった」 pic.twitter.com/Qhoi5UvnHb
キューブリック展示会に彼が参考にした映画を視聴するコーナーがあり、その中に「プラン・9・フロム・アウタースペース」がある(笑)。エド・ウッドは巨匠に影響を与えていたのか(驚愕)
— 時事時々@メヒコ (@zizitokidoki) January 25, 2020
キューブリック=究極の映画オタク! 「2001年宇宙の旅」展示会がNYで開催 #ldnews https://t.co/3kX6E7mZY1
この2作の何がいいって、映画を語る語彙が格段に豊富になることですよね。「クソって言うけど、死霊の盆踊りほどじゃないでしょ」「プラン9を楽しめるんだったら何でも面白く見られるよ」「この2作を耐えられたんだったらもう何も怖くない」 https://t.co/5Gv1o61GGl
— 高田世界館(明治築の洋風建築) (@takadasekaikan) February 13, 2020
『プラン9・フロム・アウタースペース』@元町映画館🛸
— コロコロリン丸之助 (@threethirtyfive) February 17, 2020
前言を撤回します。死霊の盆踊りよりもヒドいこれ…笑
(思いがけずとあるお方をお見かけして内心テンションあがりましたぜ✨) https://t.co/G29gyZDf3Z pic.twitter.com/RsgbUvJvl3
地元紙に『死霊の盆踊り』『プラン9・フロム・アウタースペース』が1面で載る日が来るとは、、#サイテー映画 #地獄上映 pic.twitter.com/m1cb4drKe8
— 高田世界館(明治築の洋風建築) (@takadasekaikan) February 20, 2020
#高田世界館 にて『プラン9・フロム・アウタースペース』と『死霊の盆踊り』連続上映を鑑賞。
— 大一大万大吉 (@TLBlackTOP) February 22, 2020
同席した方曰く、「この地獄を乗り越えるべくアッセンブルしたアベンジャーズ」達との、精神と時の部屋の修行の中での失笑に次ぐ失笑からの大爆笑から、結末ではまさかの拍手喝采‼️#サイテー映画#地獄上映
#プラン9・フロム・アウタースペース#死霊の盆踊り#エド・ウッド
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) February 24, 2020
「表現力を磨きたい」
「自分の感性を豊かにしたい」
そうだ、これらの映画は「さあ楽しませてくれ」と受け身の姿勢で観る映画ではない。観る者の解釈によっては無限の可能性を秘めている、攻めの映画なのだ! https://t.co/AHzFX4jpAa
『プラン9・フロム・アウタースペース』@ 塚口サンサン劇場
— dita (@ditagrapefruit) March 23, 2020
宇宙広しといえど、プラン9を2回観て2回とも泣くのはわたしくらいなのでは。映画を撮るエドの情熱に泣き、エドのためにがんばる仲間の愛に泣く。話はつまらん、撮影も小道具もめちゃくちゃ、でもわたしはやっぱりこの映画を愛しています。 https://t.co/rxC4JUNHy8
「プラン9・フロム・アウタースペース」を睡眠時間を削って観た もうツッコミ倒されてるから羅列はしないけど、人類の脅威について熱く説く宇宙人に躊躇なく裏拳ぶちかましたシーンでとうとう腹筋崩壊 ルゴシバンクも「何回目だルゴシ!」となったけど故人を出演させたかった裏話を知ると泣けた
— クマクマク (@kmkmkumama) September 5, 2020
製作から60年 史上最低映画『プラン9〜』が世界で人気の秘密 | FRIDAYデジタル https://t.co/3Vf3d8KBRB #映画
— 左卜全温度チアーの末路🍧920701 (@_30776506271) September 26, 2020
・夜なのに明るい
『死霊の盆踊り』と同様、ひとつのシーンなのに夜と昼がカットごとに入れ替わる。A・C・スティーブン監督といいエド・ウッド監督といい、もしかして彼らはわざとやってるのか?
・渾身の特撮!
灰皿を吊るしただけと思われるUFOは、思いのほかたくさん出てきた。そして、吊るしている糸がクッキリ映ってるのも確認できた。
当然である。これがもしCGなどで加工処理されていたら「わかってないなぁ」と苦情が出るところだ。
・強いんだか弱いんだか
地球人のピストルなど恐れるに足りぬとばかりな態度の宇宙人であったが、シンプルな暴力(パンチ)には脆かった。
『死霊の盆踊り』と『プラン9・フロム・アウタースペース』。私が映画に求めるものがそこにはあった。ティム・バートン氏が絶賛するように、エド・ウッドの手がけた作品は映画に誠実だ。こういう映画が世に存在することに喜びを覚え、こういう映画にようやく時代が追いついてきたのかと思うと涙が出るほど感動を覚える(誇張表現だが)。
『プラン9~』に関しては、もういっぺんモノクロにして上映してほしい。そしたら私は、ふたたび足を運ぶだろう。
忘れてはならないのが、今回の企画「サイテー映画の大逆襲」にかかわった各劇場の方々。このクオリティにして安価設定などにはせず通常料金で扱った劇場の強気な姿勢は、事故物件なのに家賃を安くしない大家に通ずるものがあり好感を持てた。
これらの映画を未見の方に告ぐ。ダマされたと思って観ておきなさい。
私は欲しい。
エド・ウッド映画のDVD持参で余命いくばくもない人のもとへ行き、「この映画、おもしろいよっ」とオススメできる強靭なメンタルが。