伴さんの誕生日は5月5日なのですが、例年ならハワイのイベントなどでこの時期は忙しく、誕生日会(伴さん会)は翌月になることが多いのです。去年は、その5月5日までがお芝居だったし、そのあとがハワイ公演で大忙しだった伴さん。
今年はハワイのイベントこそなかったものの、5月後半はお芝居が入っているので稽古に忙しい。なので、やっぱり誕生日会は6月になるものだと高をくくってたんです。
ところが掲示板に告知されたのが「5月11日決行」とのこと。たぶん、お芝居の宣伝も兼ねてのことだと思いますが、ちょっと慌てましたね(笑)。
当日は雨。このところの伴さん会は晴天が多く、以前は「雨男」と囁かれていた伴さんも、すっかり汚名(?)返上といった様相だったのですが、その記録は脆くも崩れ去ってしまいました。
水道橋にある、いつもの会場。私はなるべく早めに到着しておきたいと試みます。始まるのを待ってるあいだも楽しいからです。
しかし、どうしても毎回ギリギリになってしまうため、今回は30分前必着を目標にして家を出ました。それでも、もっと早くから来ている人は何人もいたんですけどね。
そこには、よく関西からお越しの伊藤さんが着席されてました。伊藤さんはコスプレなどの制作技術に長けたお方で、昨年のサイドマシン撮影会でもスーツアクターとして活躍されてました。せっかくなので、私は伊藤さんの隣の席へ。
そのあとすぐに伴さんがいらっしゃった。ご挨拶。
「きょう雨ですよ」
雨天なのを伴さんのせいにする全温度チアーさん。
「うん、雨ですねぇ」
責任逃れしようとするまったく気にならない様子の伴さん。
いやいや、雨なのを伴さんのせいにしてはいけませんね。ここはひとつ、過去の参加者名簿(そんなのあるのか?)を引っぱり出し、それぞれの天候と照らし合わせ、雨の日ばっかり来ていた人を探り出してみてはどうでしょうか。
その人が強烈な雨男か雨女であれば是非、干ばつが厳しい国へ派遣してもらい、晴れ男か晴れ女の人にはインドネシアで常駐していただきたいと思います。くれぐれも行き先は間違えないようにしてください。
この日のゲストは、うえだ峻さん。じつに6年半ぶりの伴さん会登場とのこと。前にも書いたことがありますが、私が伴さんを囲んでの集いが現在のかたちになってから参加するようになったのは、うえださんが前回お越しだった直後のことだったように思います。うえださんとは既に先日の朗読会で遭遇済みではありましたが、この場でお会いするのは初めてのことなのです。
その、うえださんがお越しになりました。比較的、入り口へ近い席にいた私の前を通り越し、奥のほうへと進んでいかれます。『キカイダー』を観たときも朗読会のときにも気づかなかったのですが、うえださんは小柄な方でした。会場が歓迎の拍手に包まれます。
私がいる席のほうへは、どすこいプロレスの矢沢オーナーが同席されました。当ブログへは以前にも登場されたことがありますが、矢沢さんも伴さん会への参加率は高いです。
「きょう、小橋・・・」
私がプロレス好きなのを知る矢沢さんが話しかけます。そうです、この5月11日は小橋建太選手の引退試合がおこなわれる日。私も、何とかして生で試合を観ておかないと人としてダメだと思ったのですが、どうしてもチケットを手に入れられず(即日完売)生観戦は断念せざるを得なかったのです。それは同業である矢沢さんですら同じだったもよう。
でも、もしチケットをゲットできていたら伴さん会へは参加できなかったことになります。ここは、いいほうへ解釈しておきたいと思います。
矢沢さんが隣へいらっしゃるとなれば、ここはやっぱり映画の話題になってしまいます。このときは『斬る』という時代劇映画が話題のひとつに出たのですが、私も矢沢さんも出演者のなかに○○さんがいたかどうかについては思い出せないというトホホなオチに。
また、矢沢さんが最近『木枯し紋次郎』をご覧になったそうで、そこにたまたまうえださんが出演されているのを見てビックリしたという話をされまして。
じつは『木枯し紋次郎』というのは私にとって最も好きなヒーロー作品でして、ドラマや映画といった映像化された作品はすべて観てますし原作本もぜんぶ持ってるほどでして。
そういえば、うえださんも出てたっけ。ようし、あとでうえださんには『紋次郎』の話題を振ってみよう。 ※うえださんが出演されたのは第1話「川留めの水は濁った」で、茂兵衛という役でした。
伴さんが開会のご挨拶。もちろん、いま稽古中の舞台の話題も出たのですが、同時に映像モノへの出演オファーがあったことも話された。
なんでも、30分枠のホラー系ドラマだそうで、私のアタマに浮かんできたのは『恐怖劇場アンバランス』や『日本怪談劇場』のようなオムニバスの番組なのかなぁと思ったのですが。
しかし、お芝居の稽古中ということで、このお話はボツに。お仕事の依頼が同時期に複数あるというのは嬉しいことでもあり残念なことでもあるんですね。
続きまして、うえださんのご挨拶。
「みんな大きくなって~!」
大爆笑です。たしかに『キカイダー』のリアルタイム世代は大きくなりましたね。まぁ、リアルタイムじゃない世代の方もいますし、大きくなってから『キカイダー』に遭遇した方もいるんですけどね。でも、だいたい大きいおともだちが多いですね。
こんなかんじで、うえださんのイイ味出しまくりなマイクのおかげもあり、場は大いに和みました。
この日、会場には初参加だった人、それにハワイからお越しの方もいらっしゃいました。私がいた場所とは席が離れていたので定かでないのですが、日本語は話せないとのことなので周りと打ち解けられたかについてはわからないです。それでも何度もハワイ公演へ行ったメンバーもいますので、顔見知りの人もいるようでした。
いろんな席を回っていた伴さんが、こちらの席へ来られました。この席に私がいたこともあり、伴さんは当ブログをご覧になったということを話題にあげてくださった。
「最近はね、こないだの“と・も・子・・・”がよかった!」
あー、それですかぁ(笑)。
「あの歌(動画)がよかったよ! オレあんな歌、知らなかった」
なんと伴さん、そのへんにいる人たちに、このブログのことを語ってくださってます。
「吉幾三だよ! 演歌じゃないんだよ!」
なんか、意外な展開(笑)。
私が「まぁ、あれはどっちかというとフォークに近いですかねぇ」と言いますと「そうだよ、フォークだよ!」と伴さん。
で、最終的に「中川クンにヨロシク」と。
あの。中川やたおさんにつきましては、ときどき記事にはしてるんですけど、私にとってはすごく遠いところにいる人なんですよね。
やたお師匠、どうしよう。なんか伴さんにヨロシクってお預かりしてますけど? ヽ(;´Д`)ノ そのうち伴さんと共演されるようなことがありましたら、優しくしてあげてくださいねー。 (^-^)ノ~~
ただ、伴さんと共演するということはヒロインになれるチャンスではあるのですが、いっぽうで怪人役にされてしまう可能性もありますので、そこんとこはご了承ください。あと、伴さんみたいにファンの集い的なものもやってください。 (^人^)
会場のモニターには伴さんが「伴直弥」、うえださんが「植田峻」だったときに共演された『鬼平犯科帳』の映像が流されています。
後ほどおこなわれた恒例のジャンケン大会では、その『鬼平~』が収録されたDVDをゲットできました。ありがとーございまーす。
遅れていた人も到着し、私の斜め前には、やはり関西人のF井さんが着座。そして、すっかり常連のムトウユージ監督が、いつのまにか楽しそうにされてる姿を発見。
見ると造形師でもある伊藤さんのテーブルに、ハンペンの愛車=スバル360のミニカーが置かれている。どうやら、これも伊藤さんの自作なんだそうです。かなり精巧な出来栄え。きょうは、これをうえださんに見せたかったようです。
また伊藤さんも、うえださんとお会いするのを非常に楽しみにしていたようで「うえださんのサインなんか、もらえませんよ!」と、ものすごく嬉しそうな表情。
伊藤さんはこんな言いまわしでしたけど、正確に言いますと、うえださんがサインをくれない方なのではなく、めったにサインをもらえる機会がないという意味です。それをわざわざ関西から足を運んでゲットするわけですからね。もう、目が爛々と輝いておられました(笑)。
また、持参のスケッチブックを拝見させていただいたのですが、伊藤さんのアイディアが盛り込まれたラフ画はなかなかの迫力。なかでもクラッシャーつきのライダーマンの図には驚かされました。
「へぇ~、口が露呈してるのがライダーマンのアイデンティティだと思ってましたが、そこを塞いじゃうとこうなるんですかぁ!」
ライダーマン、やけにカッコイイんですよ(笑)。強そうなんです。これはこれで素晴らしいと思いました。ただ、私の好きなライダーマンはカッコよさとは別のところに重きを置くキャラクターでして。というか、私が好きな特撮ヒーローというのは、どこかにツッコミどころがあるんですよね。
せっかくなので、ここで私の勝手な持論を語らせていただきました。
例えば、初期の仮面ライダーの最大の魅力。それは、いまにも崩れ落ちそうなコスチュームにあります。マスクの隙間からのぞくノド元や髪の毛。あれが大好きでしてね。
平成に入ってから『仮面ライダー THE FIRST』という、初期のそれに近いものを再現しようとした作品がありましたけどね。着眼点は面白いと思った。でも、何か物足りなかった。何だと思いますか?
それは、髪の毛を「出している」のと、髪の毛が「出ちゃった」の違いなんです。
最近のは実写でもアニメとおんなじで、すべてが思惑どおりじゃないとダメなんでしょうか。一億総ツッコミ時代に突入し、みんなが揚げ足とりに走ってる状況。制作側も、そういう声に怯えながら作ってるみたいなかんじに見えます。
だけど私は「出ちゃった」が好きなんです。おそらく作り手からすると、できれば伏せておきたい、見なかったことにしてほしいような部分。あれが大好きでしてね。キカイダーの場合だと、スーツを近くで見たらメカの部分がじつは絵だった、みたいなの。
こうなったのは観るほうも悪いんですよ。ああいうのは、揚げ足とるんじゃなくて面白がらなくちゃ。そこはわかってほしいですね。
この話ね、そこにいた人たちにしたら皆さん笑ってましたよ。たぶん皆さんも心当たりがあるのだと思います。矢沢さんなんか「そう、隙を無くそうとしてるから面白くなくなる! あれは、そういうものだと思って見なくちゃ!」と完全に同意してくださいました。
伊藤さん、そのうちウルトラマンの「髪の毛出ちゃったヴァージョン」とかも描いてみてください(笑)。
遅刻組が続々と到着します。ゆうんこりん氏、そして平山満さんがご来場。
厳密にいうと平山さんは飛び入りです。お父さまの近況などを会場の皆さんへご報告すると、しばらく私たちの周りの席で雑談したあと退席されました。ちなみに、やっぱりクルマの駐車スペースにお困りだったことを付け加えておきます(笑)。
このところ平山さんは会のたびにお越しくださり、参加者一同たいへん有難いのですが、なにしろ満席状態でございます(笑)。誰かを立ちっぱなしにするわけにもいかず、長居できないのです。
ですが雑談のなか、ひとつだけ私も質問させていただきました。
「平山(満)さんも幼少時はヒーロー番組をご覧になってたんですか?」
「ええ、観てました」
「それは、お父さまが作っておられる番組だということをご存知のうえでですか?」
「はい、そうです」
平山さんはお茶を1杯注文すると、わざわざ自費でお支払いしようとされたのですが、それを幹事のSachikoさんが「いいです、いいですから!」と慌てておことわりしている様子が可笑しかったです。
時間も終盤になってきたので、私もうえださんのところへご挨拶に伺いました。もちろんサインもいただきます。
私が先日の朗読会へも行ってたことを話しますと、とても嬉しそうにニッコリ。あのときは会話もさせていただいてたのですが、少しだけでしたので、うえださんもさすがに私のことまでは憶えてなかったみたい。
このときも少しだけお話させていただき、こんどのお芝居にも観劇する予定であることをお伝えしました。あまり多くは話せなかったものの、うえださんの優しい人となりがわかったような瞬間でありました。
ここでいよいよタイムアップが近づいたこともあり、うえださんにご挨拶が求められました。
「仮面ライダーとか、いろんなのがあるけどね、キカイダーはいいよねぇ~!」
これには一同、拍手喝采。 \(▽ ̄\( ̄▽ ̄)/ ̄▽)/ 慌てて伴さんが「(仮面ライダーとは)別モノですからね」とフォローを入れようとされたのですが、誰も聞いちゃいない(笑)。
やはり出演されてた方が、いまでも作品に想い入れを持っておられるというのはファンにとっても嬉しいことですからね。『キカイダー』の最終回同様、結局はハンペンが大ヒーローになっちゃいました。
なお後日、他の参加者に聞いた話によりますと、うえださんは先日の朗読会で思いのほか苦戦したことについて「台本持ったままだから簡単だと思ったんだよね」と、正直といえばあまりにも正直に振り返っていたそうです(笑)。うえださん、あなたはやっぱり素晴らしい!
あ、うえださんに『紋次郎』のこと話すの忘れた。 o(_ _*)o
元の席に戻り、また周りの方々と雑談しておりましたら、先ほどのF井さんから「山口(暁)さんに似てますねぇ」との指摘を受けた。
いや、これ読んでる人にはとんでもない誤解をされそうですが私自身、そんなふうに思ったことはいっぺんもありません。それに、こんなこと言われたのも初め てです。仮に似ていたとしても、こういう場合、残念な方向に似ているだけなので、変に期待されても責任は負えませんから。私を知る人からは不満の声があが りそうですが、苦情は受けつけませんよ。
でも、聞き間違いの可能性もあるので念のため確認してみたら「いや、前からそう思ってました」と言い張 られました。仕方ない、F井さんからはそう見えるのでしょう。まー、いままでいろんな人に似ていると言われてきましたが、どれも私にとってはピンとこない 人ばかりでした。それどころか「犬っぽい」とか、ある酔っ払った女性からは、それが初対面だったにもかかわらず「バッタに似とる」と言われてしまうなど、 人類以外のものにされてしまうことすらありました。もっとも、後者については、ただ緑色の服を着ていただけなんですが。
逆に山口さんについて は、近いどころか「マスクずれてますよ」とも「弟さん、元気ですか?」と言われたこともありません。でも今回、初めて想い入れある方の名前が出たというのは素直に有難いことだとしておきます。
まてよ、すると私に子どもが出来るとしたら山口貴子さんが生まれてくる ということになる。山口貴子さんは親想いの方だと聞いてますので、これはこれでアリかもしれませんな。
伴さん会の会場は食堂(・・・だとずーっと思っていたのに、たったいま居酒屋だということがわかった)なのですが、ここ最近は食事にボリュームが出てきて嬉しいかぎり。この日はジャガイモとソーセージのサラダのようなものがあり、気に入ったので店員さんにそれの名称を伺ったところ「とくに名前はない」との回答。
夏目漱石風サラダでござるな。次回もコレ、お願いします。
また、デザートにはスイカが出された。皆さん、もうお腹がいっぱいなのか、少しあまり気味。
しかし、このときを逃すと今シーズンずっとスイカにありつけない可能性のある全温度チアーさんは人の数倍は平らげておりましたのよ。
しまいには、ゆうんこりん氏から「カブトムシ」呼ばわりされてしまう始末。むかしカブトムシ男だった方のお店でスタッフやってた人に言われるくらいですから、よほどカブトムシ度が高かったのでしょう。この夏休みは小学生の網に捕獲されないよう気をつけなくては。
そういえばゆうんこりん氏、うえださんへだるま二郎さんの電話番号を書いた紙を渡してたなぁ。だるまさんがうえださんと話したがってるのか、その逆だったのか忘れましたけど、橋渡し役をやってのけてましたわ。
それにしても2代目キレンジャーの連絡先まで知ってるとは、ゆうんこりん氏の顔の広さは底無しなんである。ぜったい面白いネタ、いっぱい持ってるはずなのに、この人は目下のところ半年以上もブログの更新をサボっているのが不思議といいましょうかモッタイナイといいましょうか・・・。
――というわけで、これにて伴さん会はいったん終了でございます。
「これ知ってる?」
伴さんが私に訊いてこられた。ギリギリで知ってました(笑)。
じつはこの日のほんの数日前、ここへペタをくれた方のブログで紹介されてたのを聴き、初めてその存在を知ったばかりだったのです。
いろんな方がカバーされてるようですが、そこで掲載されていたのは塚田三喜夫さんヴァージョンでした。
歌い終わった伴さんは「5月の歌を歌いましたよー」。二次会の参加者でこの歌を知ってる人はあまりいないようでしたが、知名度に関係なく「いい曲」をチョイスしてくださる伴さんのセンス、私は好きです。
「いまごろ小橋は試合の真っ最中かなぁ~」
そんなことを考える瞬間もあることはありましたが、伴さん会だってかなり楽しいのだ。思えばこの日、伴さん会があったから救われた気分にもなれたのです。有難う、伴さん会。
伴さん&うえださんが出演された舞台『ならぬことはならぬ -福島事件』の観劇レポートは後日upする予定です。どうか期待しないで待っててください(笑)。
この日のもようは、公式サイトの写真館にて画像が掲載されています。