12月23日、オープンしたばかりだというジャングル秋葉原店で、いつもお世話になってる伴さんのトークショーがあるということなので行ってきましたー。
 ひとつ前の記事にありますように、前日の22日は夕方から夜にかけては忘年会だったのですが、それでも休むことなく連日の伴さんイベントです。


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 おっと、その前に。
 前記事で、うっかり書き損なっていたことを思い出したので追記しておきます。

 忘年会には佐藤仁哉さんの他に、もうひとり途中からゲストでお越しの方がおられました。それは9月の伴さん会でメインゲストだった平山満さん。
 この日は、お父さま・亨さん最後(?)の著書とされる『泣き虫プロデューサーの遺言状 ~TVヒーローと歩んだ50年~』告知のために、わざわざ足を運んでこられたのです。
 この本は初版限定3000部でして、私も買いました。まだ読めてないのですが。でも伴さんは読んだそうで、その内容を絶賛しておられました。それ以外でも読んだ方の評判はよく、私も時間を作って早めに読まなければと焦っている次第なのであります。
 伴さん会では毎回恒例のジャンケン大会がありまして、勝った人は何らかの景品をゲットできるコーナーがあります。そこで満さんは、なんとこの本を1冊、出品してくださるとのこと! 3000部しかない貴重なものなのに、ずいぶん太っ腹なサービスですね。
 もちろん勝ち抜いた人は満面の笑み。ただ、その方は既に1冊、自分で買ったものがあるとのこと。おいおい、ずいぶん贅沢ですのぅ。
 とはいえ今回は付録として平山亨さんのお宝カードつきということですので、これはこれで嬉しいのでしょう。伴さんでさえ「オレも欲しい」とこぼしていたくらいですから。
「じゃあ、もっと多くの人に読んでもらうために、ふつうに買ったほうは次回のジャンケン大会の景品として出してください」
 私の提案。たぶん却下(笑)。
 ご熱心に本の宣伝活動をされておられる満さんですが、この日はごく短時間でお帰りになりました。なにしろ満席状態ですので空席がないのです。でもあとでツイートされていたものを拝見しましたところ、もしかして忘年会の開催を早めにご存知であれば一般参加者としていらっしゃるおつもりだったのかなぁと思ったり・・・(笑)。満さんがちょいちょいお見えになるようでしたら、さらに伴さん会は豪華になりますわ。もちろん、みんな歓迎するでしょうね。
 ただ、そのときまでに少なくとも私は本を読破しておかないと、申しわけなくてまともにお話ができなくなってしまいそう。 (;^_^A
 それにしてもこの本、私は近所の書店で予約したら、いとも簡単にゲットできたんですけど、そんなに入手困難なんですか?


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 もういっこ追記ー!
 佐藤仁哉さんがゲストにお越しではありましたが、前記事では『正義のシンボル コンドールマン』についての記述が薄かったですね。ひとつ思い出したことがあるので書いておきます。
 佐藤さんが『コンドールマン』をやることになる前の話だと思うのですが、もしかしたら荒木しげるさんもコンドールマンになる可能性もあったというエピソードが有名ですよね。
 東映側は、まず荒木さんを何かの作品に起用することありきでいたのか、渡辺亮徳さん(当時の東映重役?)から「仮面ライダーとゴレンジャーとコンドールマンのどれがやりたい?」と選択権を与えられたのだそうです。
 荒木さんはゴレンジャーもコンドールマンも知らなかったので「仮面ライダーです」と答え、それで即決だったとのこと。まぁ『ゴレンジャー』も『コンドールマン』も番組が始まる前のことだったので、このとき荒木さんがご存知ないのも当然なんですが。
 で、そのあとのことなのでしょう。佐藤さんが『コンドールマン』のオーディションに臨んだのは。
 佐藤さんの面接のとき、手で顔の上下を隠して目だけを見せるように指示されたのだそうです。オーディション会場には他にも候補者がいっぱいいたそうなのですが、佐藤さんが言われたとおりにやってみると全員すぐに帰らされたとのこと。つまり、もうそれだけで採用が決定してしまったのだとか。
 目のカタチに魅力があるか否かを重要視されていたことがよくわかります。そして実際に佐藤さんがコスチュームを着ることも多かったそうなのですが、その際は「眉を削っていた」のだそうです(この「削る」の意味がちょっとわかり難かったのですが、佐藤さんはこのように表現されていました)。
 覆面姿でありながら裸眼であるのが特徴のコンドールマンならではのエピソードでした。
 そういえば、この経緯もあって荒木さんは晩年まで、佐藤さんや誠直也さん(『ゴレンジャー』で主演/『特捜最前線』で共演)らとは親交があったと聞いております。


●上記のことから、眉を見れば佐藤さん自身がスーツを着ているものかどうかが判断できるそうです。
矢印たぶん、この画像のコンドールマンは佐藤さんとは別人と思われます。
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 あと、私のところへお越しになった伴さんは、小声で「ナイショなんだけど・・・」と前置きしたうえで、春にやろうとしている企画についてコッソリおしえてくださいました。
 まだ決定事項ではないのでここには書けませんが、それが実現するとなると、かなり楽しみな企画です。
 ところが伴さん、最終的にはマイクでみんなにしゃべってしまいました。あらためて伴さんのオープンぶりを見せつけられた瞬間なのであった(笑)。


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 さて12月23日の話題。前日は夜遅くまで遊んでいたのですが、この日は昼間からのイベントです。
 秋葉原は久しぶりに来たけれど、ここはサブカルチャーという意味においては中野と違い、あんまり私の趣味ではない。メイドや萌え系アニメは楽しめないんだわ。それに、ガンダム指数の高さも私には靡かないんです。
 10年以上前なら『魔人ハンター ミツルギ』のビデオを置いてる店があったんで、一時期は通ってたことはあったんですけどね。

 開始時刻は13時。ところが例によってギリギリに出発してしまったうえ会場となるJUNGLEさんがなかなか見つけられず、おんなじところをグルグル歩き回るという事態になってしもうた。 ヽ(;´ω`)ノ
 その結果、20分以上も遅刻してしまい、着いたころにはトークの真っ最中といった様相。既に前日、伴さん会に出席していたメンバーも多く駆けつけていました。あとで聞けば、やっぱり場所を見つけにくかったという人が複数名いたようです。

 この日、MCを務められたのはなべやかんさん。特撮コレクターとしても知られるやかんさんが、伴さんとどのような絡みを見せてくださるのかが見どころでもありました。
 案の定、やかんさんは伴さんに対するリスペクトを感じるような対応をされており、なおかつ芸人さんらしくコミカルな切り口でトークが進められていました。
 なかでも『キカイダー』における「ミツコのパンツはわざと見せていたのか?」という、どうでもいいのか大事なことなのかよくわからない話題を生き生きと語るやかんさんと、それに答える伴さんの絡みは面白かった。これまで私が見たトークショーでは、あまり触れられなかったポイントだっただけに新鮮でしたよ。

 他にも『忍者キャプター』に話題が及んだ際、7人もヒーローが登場する番組で主役を務めたときの気配り(主役は“座長”だから)に関するエピソードなど、いつものトークショーのように撮影時の裏話が披露されるのでありますが、この日の伴さん語録はコレ。

「撮影現場では、監督よりも記録さんと仲よくしろ」

 これは実際の現場で役立つノウハウなのかもしれませんが、話の前後を踏まえると、その言葉以外の意味合いも感じると言いますか・・・ちょっと含みがあると言いますか・・・そこらへんの解釈は、そこへ集った聴衆各々の判断に委ねられた(笑)。

 いやいや、このトークショーで語られた内容で注目された伴さん語録という意味では、もっと重みのある話がありました。これは最近の伴さんが、ポツリポツリとこぼし始めたお考えなのですが、私が聞いたなかでは今回のが最も明確に語られていたのではないかと感じたことです。

「昨今の特撮番組を観ていると、子どもたちが楽しめない作りになっている」
「子どもだましでもいいから、もっと単純明快で子どもたちが参加できるような番組を作っていかないと」
「やっぱり平山先生が唱えてきた子ども番組への考え方は正しい。いままで自分は、たとえ観た時点で子どもたちに伝わらなくても大きくなったときにわかってくれればいいんだと思っていた。でも間違っていた」
「自分がやってきた(イナズマンF?)のは邪道」

 伴さんが仰られていたのは、だいたいこんなかんじ。私の解釈に間違いなければですけど。
 かつては「子どもたちにウソをついてはいけない」「子どもに媚びてはいけない」と語っていた伴さんが「子どもだましでもいいから・・・」というところにまで至ったというのは、長らく伴さん作品に魅せられていたファンにとっては、ちょっとした事件なのかもしれません。
 しかし、ここへきて伴さんにも心境の変化があったようです。
 私の個人的な嗜好はですね、どっちかというと「視聴者の大半が少年層と思われる番組で、こんなことしたったー!」な作り方が好きなほうです。でもそれは、基本的にオーソドックスな作り方のものがふつうにあるというのが前提だからこそ、そうじゃないものが光るのであって。
 近年のように特撮ドラマの数が少ないなかで、もしチビッコを置き去りにするような番組ばかりになっているとすると、たしかに由々しき事態なのかもしれないですね。
 ただ、若き日の伴さんが平山さんらと主張し合ったように、お互いが、そのときどきで「こうしたいんだ!」という強い想いをぶつけ合って誕生させた作品づくりの姿勢には、いまでも敬意を払いたいものです。
 そんなわけで、いまもって問題作『イナズマンF』に魅せられた者は根強くいます。そういうのを作っちゃった伴さんには責任を取っていただき(?)、今後もおつき合いくださいますようヨロシクお願いいたします。にひひ
 こうなりますと、いまいちばん見てみたいのは「20代の伴さんvs現在の伴さん」によるトークバトルだ。ケンカになったりして(笑)。

 トークショーが終了し、会場を出る時間です。このジャングルさんというのは、フィギュア、超合金、プラモデル、トイガン・・・などなど、玩具全般を扱うマニア向けのお店。参加者一同、店内にある珍しい玩具などを見てまわる。
 ふと、店の一画に古本コーナーが設けられているのに目が留まった。そのなかに岸部シローさんの著書が、申しわけなさそうに紛れていたからだ。
 中身は、若くして大金持ちになるためのノウハウが綴られているようだ。かつて私は岸部さんのブログを見るのが大好きだった。興味のある方はジャングル秋葉原店に行ってみよう。

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 このあと伴さんと伴さん会のメンバーは、近くのファミレスでお茶会をおこなうことに。
 移動中、伴さんのコートのポケットから『純喫茶せつな。』のチケットが出てきた。ああ、伴さんもその舞台、観劇されたんですね。
 で、それを何故か全温度チアーさんに渡す伴さん。無言で。チケットを受け取る全温度チアーさん。意味がわからない(笑)。でもちょっと面白かった。このチケット、まだ捨てられなくて家にあります。

 ファミレスではミニ伴さん会ですよ。前の日に忘年会やったばっかりですけど。
 最近は健康に気を使うようになった伴さん、コーヒーは相変わらずお好き。まぁコーヒーはいいんですが、フレッシュを入れようとされたので「それ、アブラらしいですよ」と指摘しましたところ、もうそこのところはご存知の様子でした。
「毒だよ!」
 そう言いつつも、フレッシュ入りのコーヒーをお召し上がりに(笑)。そんなノリで、まったりな雑談タイムに突入です。
 伴さん会での伴さんは、いろんな席を回らなくてはならないので少々忙しないのです。でも、こういうお茶会ですと10人前後の少人数になりますので、ゆっくり座って雑談できます。密な話を聞ける機会という意味では、さらに恵まれた環境になるのです。濃度も高いし、ぶっちゃけ度も割増しだったり。
 考えてみれば、このときの伴さんは「お仕事モード」じゃなくてもいいので、より開放的な気分でいられるのかもしれません。

 ミニ伴さん会をまったりと楽しんでから解散。と言っても、大半のメンバーは電車も一緒なんですけど。
 それでも何名かの人は別の予定があったりで、何処かへ消えていかれます。例えば春のサイドマシン撮影会で、ハカイダーのコスプレをされてたイトウさん。イトウさんは関西から駆けつけ、前日の伴さん会から引き続きの参加でした。聞けば、伴さん会終了後は仲間と徹夜でカラオケに行ってたらしく、まったく寝てないとのこと。眠そう。
 でも、このあとも日暮里でおこなわれる別の忘年会へ出席されるんだって。まだ少し時間があるので、どこかで暇を潰さなくちゃいけないんだとか。大きな荷物を引きずりながら去って行かれました。
 他にも、別のイベントへ行かれる方もいらっしゃいました。そういう人以外は電車組です。ところが全温度チアーさん、駅で切符を買ってるあいだに人ごみに紛れた伴さん会一行を見失ってしまう。
 急いで改札を抜け、階段を駆け上がって追いつこうとしたものの、ホームには一行の姿は見当たらず。残念ながら、これにて終了じゃ・・・と諦めかけたものの、やっぱり思い直し、もういちど探してみることにした。
 階段を下り、人ごみを掻き分け・・・あっ、いたいた、トイレの前に! そんなところで伴さんが政治論を語っておられたのです(笑)。
 なんでも、偏った切り口で国民をマインドコントロールし、ある政党を不利にする報道番組などのやり方に憤慨したんだという話をされてました。だから、いま最も評判が悪いと思われる政党のことも、世間一般の見方とは違うスタンスで見ておられるようだ。
 さすが伴さん。私がよく見てる世論サイトの人たちとは、ひと味違う意見を持っておられるようだ。
 ただ、それをお便所の前で話すことになっていたのはなぜだろうなぜかしら

 秋葉原からは、伴さんや私を含めた数名が総武線で新宿方面へ向かいます。途中、御茶ノ水だったか四ツ谷だったかで乗り換えるのですが、伴さんを先頭に他のメンバーが後ろをゾロゾロとついて行く。ホームは1列にならないと歩けないから、ちょっと金魚のフンっぽい(笑)。
 中央線快速に乗り、新宿に着いたら皆さんとはお別れです。2012年は8月以外、伴さんとは毎月のようにお会いしてきたことになります。その回数もそうですが、年間通じてこんなにコンスタントにお会いする人というのは私にとっては伴さんと伴さん会の方々くらいのものです。伴さん、ありがとうございました。そして伴さん会メンバーの皆さん、お世話になりました。たぶん2013年もお世話になりますからね。 了└|力"├_〆(・・ )♪

 ところで。
 じつはこの日の「伴さん×やかんさん」という図式なんですが。
 私は前々から、ある妄想をしていたんです。と言いますのも・・・。
 2010年、伴さんにとっては兄貴分であった、01=池田駿介さんを失い、寂しい想いをされていた矢先、トークショーでの共演をきっかけにメタルダー=妹尾青洸さんを弟分に迎え、新たにダー兄弟(?)を結成していたわけですが。
 もうひとり、ここへ加えてほしい人がいるんだけどなーって思ってたんですよ、私は。
 キカイダー・メタルダーに続く3人目のダー兄弟。そのヒーローとは――。


 ポコイダーです。

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 ポコイダーを演じた俳優さんに、3人目のダー兄弟の仲間入りをしてほしかった。
 ミニ伴さん会の最中、これを伴さんに話したところ、「それ、(トークショーの最中に)言わなきゃ」ってダメ出しされちゃいました。じつはショーのなかで客席から質問を募る時間も設けられていたのですが、誰も手を上げようとはしなかったという場面があったからです。もし私がそこでこの案を出していたら、もっと盛り上がるかもしれなかったということですね(盛り下がってた可能性もありますけどね)。
 スイマセン、そのとき全温度チアーさんはポコイダーのことなどすっかり忘れ、それどころか面白いお題がなーんにも浮かんでこなかったのであります。



 そんなわけで、やかんさんには、もういっぺん伴さんと何かイベントをやっていただき、ダー3兄弟結成に向けて検討していただきたいものであります。これを読んでおられる読者の皆さんも、テキトーに応援ヨロシクお願いいたします。



カメラこの日と前記事にあります伴さん会(忘年会)のもようは、公式サイトの写真館にて画像が掲載されています。