9月22日、伴大介さんとファンによる集い・伴さん会がおこなわれました。時期的なこともあって、いつもより若干、人数が少な目ではありましたが、それでも30名を超す人たちが集まりました。
 伴さんは宮内洋さんとの共演で、恒例のチャリティイベントを終え、ホノルルから帰ってきたばかりとのことでした。

$大正生まれのブログ

 さて今回は、元東映の大プロデューサー・平山亨さんの御次男にあたる満さんがゲストにお越し。
 平山プロデューサーのことはここであらためて書くまでもないのですが、恥ずかしながら私、御子息につきましては少し前までまったく存じておりませんでした。このたびのゲストということを知ってから、満さんのツイッターやブログを拝見し始めた次第です。
 そしたら、伴さん会幹事のSachikoさんやブログ仲間の吉井神楽くんらは既にフォロアーになってますた。しまった、大きく出遅れてしもうたぞ(汗)。
 満さんのブログ“泣き虫プロデューサーの「いいから、俺にしゃべらせろ!」”には、お父さまとの会話を通じて、記録として残すべく記事がたくさん綴られています。まだご存知ない特撮ファンの方は読者になっておかれることをオススメしときます。

 水道橋にあるいつもの会場へ着きますと、大きな身体の方がおられました。どうやら、それが満さんらしい。そして伴さんとご挨拶。思えば昨年の暮れあたりから今年の7月まで、伴さんとお会いしない月はないほどの頻度だったこともあり、8月にそれがなかっただけでずいぶん久しぶりのような気がします。同じようなことは伴さんもお感じになられていたようです。
 ところが今月、上映されていた映画『死ガ二人ヲワカツマデ・・・』を私が観てなかったので残念そうなご様子。でも、観た人からの評判は上々だったみたいです。




 ラッキーなことに、満さんは私の隣の席にお座りになられました。ちょうど私の隣が2席分空いてたので、大きな身体の満さんのことを思った伴さんの配慮でそこへ来てもらった次第です。
「私の席の周りにいると、いい話が聞けますよ」と満さん。しめしめ、お言葉どおり、いいことをいっぱい聞かせていただいちゃおう!

 満さんは短髪で、ほぼ坊主頭に近い髪型をされてます。髪の長さは1㎝もあるかないかといったところでしょうか。
「きょうはこんなかんじですけど、いつもはもっと短いんですよ」と満さん。なんと、これでロン毛だったのか!
 ということは今回、ロン毛の満さんにお会いできた伴さん会の参加者は非常に貴重な場面に遭遇したことになります(笑)。

 さて、満さんが伴さん会へお越しになった目的のひとつには、モチロンお父さま・亨さんからの素敵なエピソードを我々に聞かせてくださることであります。
 お父さまの亨さんとは私も何度かお会いしたことがありますが、とにかくパワフルな方で、ちっとも年齢を感じさせない方という印象が強かったものです。いっぺん某イベント会場で遭遇した帰りの電車を、1時間ほど御一緒(しかも独占!)させていただいたこともありました。その間ずっと楽しいお話をしてくださったものです。そのとき頂いた名刺は、いまもサイフに入れて持ち歩いているほどで・・・。
 ですが満さんの最近のブログから、亨さんが体調を崩されて大変だったという旨は窺っておりました。しかし奇跡的な回復に向かい、いまでは伴さんらがお見舞いに行かれるとオシャベリモードに突入し、数値が良くなったりするんだそうです。お話好きな亨さんらしいエピソードに、思わず顔が緩んでしまいました(笑)。

 満さんと伴さんによるトークでは亨さんの近況報告なども語られましたが、特撮的な話題としては伴さんが語る亨さんとのエピソードが興味深かったです。
 これまでも大まかなことは話を伺ったり著書などに書かれてたりで一般的にもご存知の方は多いかと思いますが、あらためて聞いてみても面白いエピソードでした。
 それは、伴さんと亨さんの、子ども向け(とされる)番組への考え方の相違により、ぶつかり合ったことがあるという一件のことです。
 伴さんは亨さんのことを「平山さんは自分にとって父のような人」「平山さんあっての伴大介」と感謝の言葉を述べながらも、『イナズマン』放映時のことを語り始めました。
 もともと伴さんはシブい演技で魅せる役者さんでして、よくある勧善懲悪モノの主役としては異質なタイプだったんだと思います。そんな伴さんに、当時の亨さんは「もっと明るく演ってほしい」と注文をつけたんだそうです。
 これに対し、伴さんは「できません」と回答したそうな。曰く、当時の時代背景的にも明るくなんてできる空気じゃなかったのだとか。
 どちらかというと明るい作風をやりたかったと思われる亨さんのポリシーもあるのでしょうし、伴さんには伴さんの考えがあったわけです。
 伴さんの強い想いを感じてか、亨さんは渋々ながらも「わかった」と言い、それ以上は伴さんに無理強いしなかったそうです。
 それからまもなくして、あの伝説の名作『イナズマンF』が誕生しました。お互いの主張をぶつけ合った果てに生まれた奇跡のハードドラマ。他の番組がどうなのかは存じかねますが、上から「やれ」と言われたことをそのままに作ってしまう作品とはワケが違います。当然、伴さんをはじめとする若いスタッフの方々は相当な覚悟のもと作品づくりに臨んでいたことでしょう。
 それまでの主な登場人物を一新し、ヒロインや子どものレギュラーも無くし、硬派で、男くさくて、きわどくて、重厚なストーリーが展開する『F』は数あるヒーロー番組のなかでも異彩を放っており、当時の東映社長からは怒られてしまうという快挙(?)まで達成。これほど“媚びない”番組というのは滅多にお目にかかれるものではありません。こんなのを現代で作るのは、まず不可能でしょうね。



 しばらく伴さんの話を聞いていた満さんは「それでも父は伴さんを買っていたんだと思います。そうでなければ父の番組で3本も主役にはしていなかったでしょう」とのこと。
 言われてみれば、完全に主役というかたちで3つもやってるのは伴さんくらいなものです。伴さんと並び、4大ヒーローを演じた宮内洋さんでも完全な主役は2つ・・・もっとも宮内さんの場合、ひとつ途中から参入してきて主役級のポジションを強奪した(ように見える)のがありましたけれども。にひひ

 あとは、9月1日から公開されていた伴さんの出演作『死ガ二人ヲワカツマデ・・・』の宣伝を少し。
 ちょっと私には聞きなれない単語とかも出てきて戸惑う瞬間もあり。とりわけ「ゴールデンボンバーが・・・」という説明のくだりがあった際の私は「ゴールデンボンバー? なんでハルク・ホーガン主演の映画のことを・・・?」と思い違いしてしまう始末。
 あとになって、それが映画の主題歌を歌っているバンドのことだと知りました。正直、スマンカッタ!
 ところが、この時点では残念ながら劇場での上映は終了しておりまして。幹事のSachikoさん曰く「北海道ではやってるところもあるそうなので、北海道まで観に行ってください」とのことでした(笑)。

 そんなかんじで伴さんと満さんのトークは一旦終了。しばし食事しながらの歓談タイムとなります。
 ところが満さん、自家用車でお越しだったのですが、なかなか思うように駐車スペースを確保できなかったのか、何度もクルマを移動しに外へ出て行かれてました。
 今後、伴さん会へ参加しようと思われてる皆さん。この界隈は面倒くさいので、なるべく公共の乗り物で行きましょうね。

 私や満さんのいるテーブル席周りでは、昨今の特撮番組についての意見交換がおこなわれました。とくに私はアンチ平成ライダーに属する者(というか、最初の『クウガ』から「あれは“仮面ライダー”として成立してない」ってよく言います)です。満さんはツイッターなどで平成ライダーのことも頻繁につぶやかれてらっしゃいます。そんな方に言うのも当初はどうかとも思ったのですが、何ゆえ平成ライダーがダメなのか懇々と語る私の話をとても真面目な表情で聞いてくださったのには驚いたり嬉しかったり。
 なかでも、近年のCGでなんでも出来ちゃう映像ではなく、技術もないし予算もない状況下において、なんとかしていい映像を作ってやろうとする情熱あふれる昭和作品を「あれが面白いのに・・・!」と訴える私の意見には、満さんのみならず他にいた同席の参加者の方々も激しく同意してくださいました。
 そうか、やはり私の感覚はあながち間違ってはおらぬな(笑)。こういうのは、やっぱり大事だと思います。

 そういえば、先ほど伴さんが『死ガ二人ヲワカツマデ』の紹介をされてたとき、お金をあまりかけてない映画であることを強調されてました。
 伴さんがその際、私のほうをチラ見しながらニヤッとしていたのは、いまにして思えば「キミはそういうのが好きなんだろ?」という信号だったのですね。
 そんなこと伴さんと話した記憶はないのですが・・・さすが伴さん、私の嗜好はお見通しのようです(笑)。

 さて、伴さん会恒例のジャンケン大会。伴さんとジャンケンし、勝ち抜いた人が景品をゲットできるというものです。今回は参加者全員が何らかの景品をもらえるほどの数がありました。満さんも笑顔で参加されます。
 ところが、例によって伴さんのジャンケンが強いこと強いこと。私は適当なところでハワイ土産のキカイダーポスター(?)をゲットしたのですが、満さんがぜんぜん勝てない。伴さんだけじゃなく、常連参加者のムトウユージ監督が持ってこられたDVDも他の人に持っていかれ(ん、これについては「好きな人へ譲ろう」と言って辞退されてたかな?)、ついには本当に負け残ってしまうという、ある意味ツワモノぶりを発揮されておられました(笑)。

 会の終盤、満さんは、伴さん会とライダーファンの集いとの違いを実感されていたご様子。
 私はライダー系のものはトークショーに少し行ったくらいで、ファンの集いに参加したことはないんです。でも、ずいぶん雰囲気が違うらしいという話はよく伺います。
 ただ、特撮番組の代表といえる仮面ライダーやウルトラマンだけで止まってる人とか、特撮ばかりで他のジャンルのものには興味がない層とは話が合わないだろうなーとは思います。
 そうそう、こないだ知人のKさんに私のブログを見てもらったんですよ。そしたら「そんなに特撮の記事、ないじゃないですか。カブトムシとか・・・なんですかアレ?」って言われました。
 そりゃKさんとはたまたま特撮の話題で盛り上がったりしたこともあるんですけど、勘違いしないでくださいよ。べつに私は特撮だけの人にはなりたくないですし、ここを特撮に特化したブログにする気は最初からないんですから(苦笑)。

 ――というかんじでサナギマントークにもしばし花を咲かせたりなんかしつつ、満さんとも、そしてこれまであまり会話したことのない方々とも、楽しく語り合える会となったのです。二次会のカラオケも3時間におよぶ盛り上がり(大半がアニメ&特撮ソングであふれるなか、なぜか野口五郎の歌が2曲続いてしまうという珍現象もアリ)。こういうのはね、いつもおんなじ人とじゃなく、なるべく接点のなかった人の側の席へ行ったほうが面白いですね。
 ただ、この日はネットを通じて知り合った方をお誘いしたところ、参加する予定だった女性が1名いらっしゃいました。体調不良のため欠席だったのが残念です。
 その方を含め、今回は行けなかったけど年末の忘年会はぜひ参加したいと希望する人が私の知るなかでも3~4人はいます。もしかすると、もっと増える可能性もあります。
 こりゃあ忘年会の競争率は相当高くなりそうだ!

【追伸】
 一次会の終盤、また伴さんが私に声をかけてくださいました。なんと伴さん、当ブログを見ていただいてたそうなんです! Σ(゚д゚;)
 とくに先日の全温度チアーさんボコボコ事件の記事について気にかけてくださり・・・(苦笑)。恐縮ですぅ。
 だけど、伴さんが見てくださってるんなら変なこと書きにくくなるなぁ。あー、でも変なことしか書きたくないなぁ。マトモな記事なんか無理だわ、全温度チアーさんには。 (°Д°;≡°Д°;) 
 なので伴さん、全温度チアーさんには期待しないでください。あと、みんなの前で「全温度チアーさん」って呼ぶのはカンベンしてください。あれ、かなり動揺しますんで(泣)。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。トホホ…