我が家、特に私の生き物への
興味関心は
パンク町田よりも深い。
動物だけでなく、爬虫類から昆虫と、
非常に浅くて非常に広い
ある日、我が家にカマキリの卵が届いた。
あまりタイプの顔ではないが、
これまた興味関心は上回り、
家族として大切に育てた。
しかし
一向に卵からかえる様子がない。
どんだけ～～～
と
叫びたくなるくらい
卵のままだ。
私はそもそも待てる女ではない。
この日ばかりは
家族で協力し、
卵の実態調整に乗り切る決意をする。
夫、長男、次男ともに
待ちきれない気持ちは一緒だった。
室内ではリスクが高すぎる。
家の外に卵を持ち出す。
枝に付いている大きな薄茶色の卵
さてどうする…
手でむしるのはさすがに無理だ。
ここは夫の出番。
ハサミを準備し枝を手に持つ。
卵を真っ二つに切る作戦だ。
家族で固唾を飲み見守る。
夫もこんなに見守られた事は
ないだろう。
真剣だ。
いさ、卵をカット
したかしないかの内に
「うわああああああああ
」
母は地面に転がりながら大絶叫。
それを聞いた子供たちも
大絶叫
もちろん
夫も大絶叫。
･･･カマキリは
「キレテナーイ」
私の絶叫で
一回目の作戦は不発で終了。
母、真面目に叱られる
時間をおいて再度チャレンジだ。
2回目はもう失敗はできない。
再び固唾を飲む。
じょっき✂
・・・
カマキリなど出てこやしない。
からからのカスばかり。
ん
白い小さな幼虫が
もぞもぞ。
見ているだけでもかゆい。
かまきりか
いや
フォルムが全く違う。
Google先生に質問をする。
はい、これは
カマキリカツオブシムシです
なんじゃそりゃぁああ
カマキリの卵に寄生する虫さん
そして
カマキリを食べてしまう虫さん
とのこと。
なんだか一気に疲れた。
あの
ドキドキを返して欲しい。
無駄に絶叫までしてしまったではないか
我が家では今でもこの話で盛り上がる。
そして、
カマキリカツオブシムシについて
飲み会などのネタとして使わせて頂いている。
もちろん
知っている人などほとんどいない。
雑学ネタとしては最高だ
結果おーらいか
あの日、私たち家族も絶叫し驚いた
が
実は
ご近所のおばさまが一番驚いたかもしれない。
今でも覚えている
カーテンの端からじっと見ていた
おばさまの姿を。
怪しい家族として認識されたに違いない。