1月17日 赤口
何かを始める日には向かない日に
勢いで
めでたくブログデビュー
気付けばもう2月になっている。
「人気のブログ、ついに書籍化」
と言う見出しを勝手に妄想しながら
仕事が休みの日には
家事を投げ出し
パソコンを狂ったように
打ち込んでいる。
小説家にでもなったつもりか
まったく勝手である。
1月には
犬の譲渡会に乗り込み
これまた勢いで
1歳になる犬さんを家族に迎えた。
勢い、大事
しかし
お財布事情は別なのだ。
譲渡金はカードで2回払い
勢いなど全く感じられない
犬さんだけでない。
ある春の日
毎年カエルさんを育てていたが、
ふと
違うものを育ててみたいと思いついた。
その気持ちを
当時働いていた職場の上司に
何となく話してみた。
すると、
なんと
「あそこの山あるだろ、あそこの駐車場の側溝に
サンショウウオの卵あるぞ。それじゃダメか」
全然良い
上司よGood jobだ
祝日だったが普通に通常の勤務。
早く帰りたい気持ちを抑え、
頑張って働いた。
普段の倍は働いた。
サンショウウオは見事に
私のやる気スイッチを
ON
にしたのだ
サンショウウオ捕獲作戦の勢いは
もう誰にも止められない。
残業なんてまっぴらだ
と
捕獲用のケースを上司にもらい
一人、職場の裏にある
小さな山へ向かう。
ウキウキだ
現地に到着した頃には
若干
陽が傾き始めていた。
しかし、
そんな事よりも
サンショウオだ。
車を駐車し、側溝へ向かう。
人の気配はない。
片手に上司から貰ったケースを持ち、
一番手前の側溝を目指す。
遠くから見ても
良い感じに水が貯まっているじゃないか。
上から少し覗いただけで
カエルさんたちの卵が見える。
ものすごい量だ。
サンショウウオの卵は
らせん状になっている。
早速
地面に膝をつけ
ぼっこで探ってみる。
あるではないか
THEサンショウウオの卵
EXCELLENT
夕日に映える卵さんたち
気持ちを落ち着かせながら
見事に捕獲。
ケースへ丁寧に移す。
車までの道のりは
スキップだ
気分は最高
普段より帰宅の遅い私を
ほんの少し心配していたのかもしれない、夫。
帰宅した妻の手には
得体の知れない卵。
一人で獲ってきたぞと
武勇伝のように夫に説明する、妻。
お前は一体いくつだと…
遠い目をする、夫。
そして、ぼそっと一言
「お前の今行った山の駐車場、
自殺の名所なんだぞ」
「しかも、出るんだぞ」
確かに、思い返してみると
明るい場所ではなかった。
怖さを知らない怖さか。
若気の至りか。
いやいや、
お化けさんについては
現実、お会いしたことはない。
勝手に怖がっているだけだ。
しかし
自殺の名所とは何てこった
得たいの知れないものを持ち
自殺の名所を
スキップしていた女。
これが一番恐ろしいのではなかろうか
お化けより恐ろしい。
誰にも目撃されていないことを祈る…
この時家族に迎えた
サンショウウオさんたちについては
また後日