フーテンボンジン日記 -3ページ目

フーテンボンジン日記

田舎に暮らすオジさんのザッツネンターテインメント


親と子の問題を歌った歌となれば、特にロック・ミュージックなら必ずと言っていいほど、子から親つまり子の立場から親について歌った歌がほとんどだろう。それが定番であり流行りだったろうし、カッコいいということになるんだろう。
そんな時勢のなかビートルズのどの曲だったか、俺たちの立場はそうじゃない、あんな歌い方もしないと異を唱えたのがザ・バンドのロビー・ロバートソンである。

世界中どこにでも当たり前に親子関係があり、それぞれがそれぞれにそれぞれの問題を抱え悩み生きているのが今も変わらぬ現実だ。一方から一方的な見方で一方的に語られるのは、どう考えてもおかしいのである。

1969年ロック界を揺さぶったザ・バンドのデビュー・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグピンク』その一曲目が、親子の問題を親の立場から歌った「ティアーズ・オブ・レイジ」である。明るく華々しくリズミカルのオープニングの常識を覆した、暗くて重く引きずるようなサウンドに、父から娘へのつらくかなしい思いが歌われていく。
当時やはり親を軽視していた自分にとって、その歌の深意など理解する術もなく、ただサウンドの異様さに反応するのが精一杯だった。

つらい歳を重ねて………おそらく今日あたりの父娘の距離は220㎞てところなんだろうが、これは親からのであり子からはどれくらいなのか、いまだ分からないでいる。