「付き合えるだなんて思っていない。見ているだけで幸せなんだ」という追跡型ストーカーの恋心は、一途でピュアなのではないかという一説を考えている。
それは、重度なドルヲタが更新されているかななんてアイドルのブログを開く行為と何も変わらないような気さえする。
他人から知らぬうちに追尾されるというのは、気持ちが悪いものだろう。なにしろ意識して生きていない。自宅でくつろいでいるときの延長がひとりのときにはあるのだ。
だが、しかし「好きです」の気持ちが押さえきれなくてうちなる想いが溢れて「いまなにしているだろう」が気になって、相手を覗いてしまう気持ち。それを気持ち悪いと否定するのは片想いを禁止しているようなものじゃないだろうか。
好きという気持ちが育ったことでの異常行動。肯定するわけではもちろんないが、否定するのもあまりに忍びない。
ストーカーの一途な恋が実ったら。
後ろ姿ばかりを見ていた君が振り返る。
「おはよう」
綿毛のような笑顔がふわりと舞った。君を好きになってよかった。黄色の花がいくつも咲いた。