目が覚めると、母に「昼食を買おう」と誘われる。
服だけ着替えて、近くのコンビニへ買い出しに行く。バターロールを買って、昨日お使いした卵とウインナーを使ってサンドイッチを作り、食らう。
その頃には、姉も目覚めて今度は姉に「喫茶店に行こう」と誘われる。きちんと化粧を施して、先ほどの服装に上着を羽織り、お出かけ仕様に身支度を整える。
姉と世田谷公園を一周し、噴水の前でアイスを食べ、近くの喫茶店に入る。
チーズケーキを食べる姉を目の前に、私は野菜を食らう。家具屋も営む店内にはシャンデリアやベロア調のソファーが雑然と並んでいる。姉の稽古の時間まで他愛もないお喋りをし、母に「散歩は終わった」とメールを打つ。
夕飯の買い出しに行こうと誘われて、近くのスーパーに買い出しに行き、寿司とウォッカを買って帰る。母と一緒に夕飯を食べ、今ようやく一人の時間を与えられた。
十九時だ。皆さんは「サザエさん症候群」をご存じであろうか。
日曜日の夜十八時半から始まるサザエさんを目にすると「明日から仕事か」と思い出して憂鬱な気分になると言われているソレだ。
深夜帯までが活動時間の私にとっては十九時はディナーが忙しくなるという始まったばかりの時間という認識もあるが、やはり一般的には一日の終わりを表す時間帯なのである。
自分の意思が全く無かったと言えば嘘になる。欲しかった小野不由美さんの「残穢」も手に入れた。しかしやはり意識のうちに、姉と母に一日を食い潰されたと感じずにはいられない。
そうして、今日もまた一日に終焉の幕は降りて、私は「舞台を降りねばならぬ」と警備員に眩しい電灯を向けられるのである。
皆さんは、いい一日だったでしょうか?