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あなたは今敏という人物をご存知でしょうか?
千年女優やパプリカ、東京ゴッドファーザーズ、妄想代理人の監督を手掛けた人です。
アニメーション映画が好きな私が知ったのは実は昨年の話でした。
初めて今敏監督の作品に触れた時の感想は「この人の頭ん中はどうなってんじゃ!」と叫びたくなるような衝撃を受けました。常識を覆す、凄まじい発想力や、我々が捉えることのできない独自の視点から描かれるエピソードは、尊敬を通り越して激しく嫉妬を覚えたくらいです。引きずり込まれるような形で全作品をチェックして、それでも抑えきれない衝動に今敏を調べまくりました。
先日偶然見つけたこの本に出会ったとき、「ああ、買わなきゃ」と薬中が薬を求めるかのように無意識に手に取っていた自分を思い出します。
OPUSは、自分の作りだした漫画に引きづり込まれる作者を描きます。ラストに納得のいかない登場人物に盗まれた見開きシーンを奪うために、漫画の中を走り回るのです。自分の書いた作品ながら、なんて救いのない話を書いたのだろうと、主人公のトラウマや過去を主人公自身に責め立てられながら、崩壊していく自分の作品に取り込まれていくのです。
考え付かないストーリーというよりは今さんは、そんなことを常に考えていたのではないかと思います。夢や、自分が作り出したはずの妄想が現実に反映されていく、「あれ? 頭の中の出来事のはずじゃ」という恐怖。現実は妄想よりも残酷だという事実。
今さんの作品に触れることで、私もまた自分が創作者でありたいという気持ちを再認識させてもらえるのです。
さぁ、毎日が夏休みの私は、いま今さんの回顧展が武蔵野美術大学で開かれているのを知ってしまいました。今日は、今さんの回顧展に行ってこようと思います。
今を後悔しないように、親に与えて頂いた今という時間に感謝して今日も学びの多い一日になるように精進したいと思います。