取り返しのつかない罪 | 夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

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文章の世界に魅入られた小娘が、妄想を書籍化しようと奮闘する日記。

 偽善とか建前とかどうでもいいからさ、本気で言ってみなよ?
 本当は、一度だって罪を許す気なんてないんでしょう?

 警察官は人を殺さない。
 人を殺す権利があるのは罪を裁く裁判官だけで、警察官は「殺し」の許可が下りるまで殺しを行うことはできない。そして、殺しの許可なんて滅多に出ない。
 なんでだと思う? なんで許されないんだと思う?
 一度でも人間を殺した警察官はもう二度と警察官にはなれない。
 一度の過ちは許されることなく、一生ついて回ることになる。

 教師は痴漢行為を働かない。
 電車内で、はたまた違う場所で、例えどんなに性対象となる好みの人間が現れたとしても、同委のとれない強要を、許しては貰えない。
 一度の過ちに懲戒免職は免れないだろう? なんで?

 はたまた力を誇示するプロレス協会などの人間は一般市民に対して暴力を奮ってはならない。
 鍛え上げた肉体はリングの上でのみ披露され、たとえどんなに愛憎劇があろうとも拳を奮うことは許されない。

 ひとえに、私は「守る」ために、許さないのだと考える。

 一般市民を守る警察官は、一般市民を守るためにあるから殺さない。
 大人未満を正しい大人に教育する教師は、正しい行動のできる大人でなければならない。
 力を持つことは格闘技というスポーツでのみ披露され、日常生活においてはその力を封印せねばならぬだろう。

 一度だって間違えば、同じ仕事にはつけない。

 ねぇ、人は間違いを起こす人間だって言ったじゃない。
 失敗は成功のもと? 初めはうまくいかないものだよ。

 そんな曖昧で甘い言葉を植えつけながら、
 罪を犯したら擁護する気なんてないんでしょう? 一度の間違いも許さないつもりでしょう?

 罪を行うスリルとサスペンス、欲求や愛憎劇、様々な感情の集約を、仕事を理由に気付かないフリをして生きていかなくてはならないと、そう押さえつけるんでしょう?
 
 でもね、私知っているんだ。
 そういうのを取り返しのつかない事をしたって言うんだよね。取り返さないよ、取り返させないよ。取り上げるの。だって、あなたは間違えたんだから。

 日々の生活の中で法律を守り、正しく生きて、秩序ある行動をとれと支配されて生きている。それはもう独裁国家と同じで私たちに反論の余地はない。
 そうして私たちは守られている。そうして私たちは守る。

 枠から外れた人間に差し出す手など最初から無いのだと、あなたに両手を隠しながら。