皆さんこんばんは。なじょんしょばのanniです。
↑のつづきです。
前回は教導隊機動飛行が終わって、9:44にNH751(鬼滅の刃じぇっと-壱-)が着陸したところまででした。
イベントスケジュールを再掲。
いよいよ303飛行隊機動飛行ですが、Trafficはこの日一番の過密っぷり。はてさて管制官さん達はこれをどう捌くのか?
とりあえずNH754はNH751として10分遅刻して着陸したので、コイツの離陸は10分以上遅れる(=10:25)と仮定すると、予定を前倒しして303飛行隊機動飛行を実施すればOKのように思えますが・・・
9:57
BR158がKomatsu radarにコンタクト。ILS Z runway 06 approachの予定でRadar vector。
いきなりこれで予想が狂いました。通常どおり飛行すればBR158は15~20分後に着陸です。
9:59
303SQがこのタイミングでRequest taxi。
この日はRWY06運用なので離陸する場所は駐機エリアの約3km先。タキシングにそこそこ時間が掛かるハズなので、BR158を着陸させてからの離陸になりそうです。
10:03:06 214mm F5 1/1600 ISO125 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:03:37 248mm F5 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ここに立っていたらタキシングがバッチリ見れるんじゃ!?と思って待っていたらバッチリでした。
この場所ではエンジン始動からタキシングまで+お手振りは見られませんが、機体をじっくり撮影する場合はアリな選択かもですね~。
10:05
なんとこのタイミングでJL185がKomatsu radarにコンタクト。コイツの着陸は完全に303飛行隊機動飛行と重なります。
なので、Komatsu radarもILS Z runway 06 approachの予定だけど、洋上側に迂回したルートでRadar vectorしますよと。
10:07
JL185, Komatsu radar, Air display flight will be start in 8 minutes later.
なかなかレアなフレーズですね~。しかし何故8分後という細かい時間まで分かるのでしょうか?
きっと予行はこういった時間間隔の確認も兼ねているんでしょうね。パイロットさん達だけでなく、見た目には分からないけれども管制官さん達にとっても予行だったということですね。
11/9追記
BR158の位置が分かっているので、その着陸時刻は簡単に算出できます。そのBR158の着陸から1分後に303SQが離陸=Air display flightスタートと管制官さんは予測したのではないでしょうか。
で、Air display flightは10分程度なので、現在時刻から18分後に小松から15NMぐらいの位置になるように誘導しますと。口にはしていませんでしたが、これは高度も5000ftぐらいにまで下がるよう誘導しますよということです。
Komatsu radarはサラッとこんなことを言っていましたが、とても真似できるようには思えません(汗)
そして最後に「ご協力ありがとうございます」と言っていました。
10:08
BR158が滑走路から20NMの位置に到達。
10:09
Komatsu radarがBR158をKomatsu towerへハンドオフ。
10:14
BR158が着陸すると同時に303SQがRunway 06 line up and wait。
ちなみにBR158の航跡はご覧のとおり。
特に迂回させられることもなく、ごく普通に着陸しました。
むしろ管制側としては早く着陸しちゃって!なんて思っていたかもしれません(笑)
11/9追記
それにしても、10:07に管制官さんが予想した通りの時刻にBR158が着陸しました。恐るべし小松管制隊!!
10:16
303SQ, Wind 360 at 10 crosswind form left, runway 06 cleared for takeoff!
と、同時にKomatsu radarがJL185、 2 F-15 on the rumway for air display flight. They need 10 minutes for mission. と言った具合に状況を通報。
10:17:48 234mm F5 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(4696×3136) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
そしていよいよ303SQがアフターバーナーを焚いたままフォーメーションテイクオフ。
先のアグレッサーの機動飛行の様子から、この後TACデパーチャーをする可能性が高かったので狙い澄まして待っていると、
10:17:48 234mm F5.6 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(4376×2920) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:17:49 234mm F5.6 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(4136×2760) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:17:49 234mm F5 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(3720×2480) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:17:49 234mm F5 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(3176×2120) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
カメラの連射性能に感謝!!
念願だった写真が取れて大満足です。
10:17:50 234mm F5 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(2712×1808) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:17:57 400mm F5.6 1/1600 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(2448×1632) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ノーマル機の方は真っすぐ飛び続けてハイレートクライムを披露してくれました。
ここで今回のパイロットさんのご紹介。
今回、日豪共同訓練特別塗装機の操縦桿を握っているのは写真右から2番目のZENさんです。
会場のナレーションではZENさんの実家はお寺でZEN=禅らしいのですが、実家の宗派は禅はしないとか。そんなプチ情報が聞けるのがこのナレーションの素晴らしいところ。
確か去年は306飛行隊長をゴリラ呼ばわりして連呼してましたね~。何か笑いのネタを故意に入れているようにしか思えません(笑)
そんな306飛行隊長は今回アグレッサーの後席に乗っていたとか。X(旧Twitter)でそんな書き込みを見たような気がします。
10:19
この時、Komatsu radarはJL185に「現在Air display flight実施中」なんて言ってました。
ついでに、終了後はVisual approachに変更しても良いよとも。Visual approachの方が早く降りられるので気を使ったのでしょうか。
10:20:22 400mm F6.3 1/1600 ISO250 WB:オート PS:オート トリミング(3352×2232) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ZENさんの最初の演目は腹見せ・・・じゃなくてアフターバーナー全開での高G旋回。
10:21:37 400mm F6.3 1/1600 ISO125 WB:オート PS:オート トリミング(2456×1640) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:21:38 400mm F5.6 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(3200×2136) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:21:42 400mm F6.3 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(2080×1384) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
相方(TACネーム失念)も会場右手(RWY24)から進入し、てアフターバーナー全開での高G旋回。
ちなみにこの時、NH754がKomatsu groundにコンタクト。
概ね予想どおりのタイミングで、これなら機動飛行が終わったタイミングで離陸になりそうです。
一方JL185はKomatsu radarに1100ft/minで降下させるので、3分後にDaijyoの手前でイイ感じになるよと。ということでVisual approachではなくILS Z runway 06 approachを選択。
それにしてもKomatsu radarの誘導に頼ることなく、予め指定された時刻・位置に高度が最適になるよう調整しちゃうなんて、流石パイロットさんだなと思いました。
10:21
Cleared for low approach. なんて怪しい交信が。
ZENさんがパイロットトークショーで会場に背中を見せながらナイフエッジで飛びますと言っていたので、遂に来たか!?と身構えます。
10:22
一方でJL185は雲を回避するためにheading 220 or 260を要求。
普通、こんなRequestはしません。きっと航空祭に気を使って、右(沖合方向)に旋回するか、左(基地方向)へ旋回するかを敢えて管制側に聞いたようです。
そして管制官さんの答えはTurn right heading 260。基地から離れる方向を指示しました。
Air display flightで303SQのパイロットさんの妙技が光る中、人知れずこちらも航空運航の妙技が光っていました。
10:23:03 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(3896×2600) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:23:09 400mm F6.3 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(2600×1736) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
いよいよ日豪共同訓練特別塗装機の背中が!!と思っていたら、まずはノーマル機のハイレートクライム。
肩透かしを食らったものの、これはこれで良い写真が撮れたのでOK。
10:23:56 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ファインダーを覗きながら「うおー!!来たあぁ!!」と大興奮。
10:23:57 400mm F6.3 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(2392×1600) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:23:56 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(2816×1880) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:23:56 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(3128×2088) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:23:56 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(2528×1688) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
感無量です。
実は日豪共同訓練特別塗装機が飛ぶのをこの目で見たのはこの日が初めてでした。
そしてこの日が見る・撮るラストチャンス。そのチャンスをモノに出来て良かったです。
10:25
ここでNH754がPushback。
着陸が10分遅刻したので出発もちょうど10分遅刻。順当ですね。
10:27:01 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(3360×2240) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:27:03 400mm F5.6 1/1600 ISO160 WB:オート PS:オート トリミング(2424×1616) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
フォーメーションテイクオフからちょうど10分。
この機動で終了か!?と思っていたら、
10:27:17 400mm F5.6 1/1600 ISO125 WB:オート PS:オート トリミング(3232×2160) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:27:20 400mm F5.6 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(3104×2072) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
腹見せからの、
10:27:21 400mm F5.6 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(3608×2408) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
水平飛行。
10:27:22 400mm F6.3 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(2880×1920) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:27:22 400mm F6.3 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(2848×1896) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10:27:22 400mm F5.6 1/1600 ISO200 WB:オート PS:オート トリミング(2856×1904) / EOS 7D Mark II + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
まさかのハイスピードパスでの翼フリフリ。
ZENさんのサービス精神の旺盛さに感動しました。
この後Downwindに入るためにもう一度会場上空を通過して303飛行隊機動飛行は終了。良いフライトを見せてくれてありがとうございました。
10:31
NH754がRequest taxi。
次はコイツの撮影に頭を切り替えます。
10:32
JL185をKomatsu towerへハンドオフ。
ここでKomatsu radarがご協力ありがとうございました。これにJL185はどういたしましてと応えていました。
それと同時に303SQにCleared to landを発出。
10:33
そんな中、NH754はC4 intersection departureをリクエスト。遅刻しているので早く離陸したいんでしょうけどそりゃ無理だろ~。
案の定、303SQとJL185の着陸が迫っているので、無情にもCloss GP holdline & Hold short of runway 06の指示が。
しかしよく考えるとCloss GP holdline=グライドパスアンテナから出ている電波をNH754が遮ってしまう⇒ILS Z runway 06 approachで降りているJL185に悪影響が出るのでは?と思ってしまいました。
しかしKomatsu towerはすかさずProbe signal not protectedをJL185に通報。ここでホッとするとともに、久々にこのフレーズを聞いたなと。これも小松以外ではなかなか聞くことが出来ないレアなセリフだったりします。
10:38
JL185が着陸。最終的に↑のような経路を辿っていました。
ちなみに↑が朝一のJL183のVisual approachのルート。
この二つを比べると、JL185が如何に迂回させられたかが良く分かります。
金沢市上空でなんと高度は15000ft以上。そこから10NM以上海側に突出させられて、ずっと空港から離れた位置を飛び続けたんだなーと。
それもあってか、Komatsu towerも最後にThank you cooperationと感謝を伝え、JL185はWelcomeとカッコ良く返していました。
派手な機動飛行も小松管制隊のサポートがあってこそ。
せっかくの航空祭なので、同じく裏方の気象隊ぐらいのブースを出しても良いのでは?と思います。いや、むしろ来年こそはブースを出してください(笑)
つづく。