滞っている長野旅の続きです。
常田館製糸場(ときだかんせいしじょう)へ行ってきました!
現在の笠原工業株式会社の前身である、笠原組の常田館製糸場として1900年(明治33年)に創業した製糸場です。
戦時下は軍事協力のため一時中止→再開や、電子部や合成部の事業を開始したりと歴史を重ねる中、構造改革で1984年に創業停止。
HP見ると、講堂や劇場、病室などもかつてはあったみたい。
現在も営業している笠原工業の敷地内にあって、倉庫などとして現役で使われているというからステキ。
国内最高層の木造5階建繭倉庫と大正時代末の鉄筋コンクリート5階建倉庫などが国の重要文化財に指定されています。
笠原工業の事務所の入り口。
こちらで受付をしてから見学します。
この事務所も実は
経済産業省認定の近代化産業遺産で
上田市指定文化財です。
扉の取っ手やガラス、案内文字が可愛かった記憶です。
写真を撮った気がするのだけど残ってない…何で💧
見学は3つの建物が対象です。
五階鉄筋繭倉庫。
1926年築で、鉄筋コンクリート5階建!
当時最新の技術で作られたのかな。
上がれるのはたしか2階までで、私が行ったときはステンドグラスを展示中でした。
写真も下手くそなんですが、いわゆる美術館ではないので置いてあるだけという感じ。
改めて、美術館などの見せる展示はスゴいよねと思う。
美術、照明、導線の起承転結、。。
次の建物。
三階繭倉庫。
こちらは1903年築。
木造土蔵造りの3階建て。
最後がこちら。
五階繭倉庫。
1905年築木造土蔵造り五階建て。
木造5階建ですよ🫢
100年以上経った今も残っているってスゴいですよね!
国内唯一の木造五階建て繭倉だそうです。
荷揚げに使っていたエレベーター。今も現役だそう。
3階か4階あたりの倉庫。
こちらも見せる演出は一切無い。
真っ暗ですが、フラッシュをたくと奥まで見えましたw
資材の保管庫担っているそう。
奥の方に少し見えますね。
最上階は照明が付いていました。
柱のくぼみに木を渡して棚を作り、繭を保管していたそう。
明かりが付いていたのは半面のみ。
1フロアはこの倍。
五階建ててことは、相当数の繭を保管してたということ。
規模が半端じゃない!
柱の奥の長方形は灯りとりの窓ですが、今は塞いでいるそう。
外側から見るとこんな感じ。
土台部分は石積み。
よく見ると石に窪みがあるの。
これなんだろう??
城造りだと、作業の証を残すために印を入れたりした例を聞いたことがあるけど、これはちょっと違う。
石組みを強固にするもの…ではなさそうだし、不思議。
地域の一大産業だった製糸業。
きっとたくさんの女性や地元の人たちが働いて活気に溢れていたんでしょうね。
当時の活気を想像できて、かつ貴重な建物が残っていて…こういう時代の変遷を感じられるものは長く残って行ってほしいなと思います。
派手さはないけど、おすすめでーす。
10時~16時まで(15:30受付終了)
公開は3月下~11月末です。