スペイン、アンダルシア州アルメリア県の主要産業は、農業です。
下の写真は、娘の住むロケタス・デ・マル(アルメリア県)のアパートのベランダからの眺めです。遠くの山の麓の白い部分は、全て農業用ビニールハウス群です。
南スペインの太陽に恵まれた土地柄、ビニールハウス栽培でヨーロッパを代表する農業地帯になっています。
ビニールハウス(英語では、グリーンハウス)は、アルメリア州を代表する風景と言えましょう。
では、ここで生産される野菜や果物達は、いったいどこに行くのでしょうか?
場所は一転して、ロンドンのとあるレストランの倉庫に飛んでみましょう。
ここには、いろいろな野菜の入っていた空き箱が積み重なっています。青い箱の中央部分には、Almeriaの文字が見えます。中には、ズッキーニが入っていたようです。
このように、アルメリアの農産物は、英国に運ばれて来て消費されています。
確かにロンドンのスーパーマーケットの野菜売り場で見るものは、スペイン産が多いです。
英国産の野菜でよく見るのは、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも ぐらいです。英国は、日照時間も短く寒いので、野菜が育ちにくいようです。
今まで、私が気付かないところで、スペインのアルメリア州にお世話になっていたと気がつきました。
農業と観光を主要産業とするアルメリア県は、堅実的だと感じました。
これからの世の中、食料自給率が高いことは、大きな強みになると思います。
イギリスとスペインは、農産物を通じて持ちつ持たれつの関係があることを改めて認識しました。