ローマ劇場遺跡のある軍港の街 カルタヘナ その1 | ロンドン徒然日記 

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ロンドンの様子、スペイン旅行、食べ物、日本への一時帰国のことを中心に語っていきたいと思います。

今日は、アンダルシア州の隣のムルシア州のカルタヘナと言う街に来ました。
ここの街の起源は古く、紀元前5世紀から2世紀頃迄カルタゴ(現在のチュニジア付近)から来たフェニキア人の街として栄えていたそうです。
街の名前は、カルタゴから来ています。

この街で一番の見どころは、ローマ劇場遺跡です。
発見されたのは、1987年と比較的新しく、修復が加えられ、現在のように一般公開しています。
この劇場は、紀元前1世紀頃に建設され、7000人収容出来て、AD3世紀頃まで使われていたそうです。
その後、だんだんと放置され、その上に時代時代に様々な建物が建てられ埋もれていきました。

その一つが、旧大聖堂のサンタマリア教会です。写真上は、その門の遺跡です。その起源は、13世紀まで遡るそうです。

ローマ劇場の隣には、旧大聖堂の遺跡もあります。

遺跡近くのコンセプション城がある丘からは、海、ローマ劇場、街の眺めが素晴らしいです。
カルタヘナは、現在スペイン海軍の基地があり港湾都市として栄えています。
写真 右側の丘の麓にトンネルがあり、潜水艦が格納されているそうです。街では、海軍の制服を着た人をよく見ました。何となく、軍港として日本の横須賀に似た雰囲気があります。

こちらは、反対側の湾の眺めで、ヨットハーバーやコンテナがある港や漁港があります。海は地中海です。

天気も良かったせいか、カルタヘナの街は大変明るい印象を受けました。スペインや欧州からのたくさんの観光客を見ましたが、日本人やアジア人は、ほとんど見ませんでした。物価も英国と比べると大変安く、観光する所も多く(特に歴史や考古学好きには興味深い)、食べ物も美味しい所が多かったです。
日本人には、あまり知られていない、スペイン観光の穴場かもしれません。