12月の日本滞在最終日に、新宿のSOMPO美術館へゴッホの ひまわり を見に行きました。
ロンドンのナショナルギャラリーの ひまわりと比べてみたかったからです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231218/15/annachan820/a7/db/j/o0859108015378510925.jpg?caw=800)
SOMPO美術館のひまわりは、ロンドンナショナルギャラリーにある ひまわりを元に、1888年11月下旬から12月上旬頃に描かれたと言われています。
季節的に本物のひまわりを見て描いたものではありません。
友人ゴーギャンがゴッホの家に滞在するのに合わせて、彼の部屋の壁に掛ける為に制作されました。
同じ黄色のひまわりの絵ですが、色使いがだいぶ違います。SOMPO美術館のひまわりの方が、サイズも大きく、明るい黄色です。背景の色も違います。
美術館の解説によると、ゴッホは、ひまわりの連作を通じて、色彩や明度、タッチの研究を行ったと考えられるそうです。
私は、どちらかと言うと、SOMPO美術館のひまわりの方が好きです。黄色の美しさが感じられます。
このような名画が、日本にあることは、世界中の人に申し訳ない気もします。もっと たくさんの世界中の人に見て欲しい絵です。
生前のゴッホは、日本が大好きだったようで、彼の作品も日本の浮世絵の影響を少なからず受けています。日本に彼の作品があることは、きっと、天国にいるであろうゴッホも喜んでいることでしょう。
ゴッホとゴーギャンは口論の末、ゴーギャンは家を出て行ってしまいます。失意のゴッホは、1888年12月23日に自ら左耳を傷つけてしまいます。
ひまわりの絵には、このような悲しいストーリーが背景にあります。
以前のブログに、そのことを紹介していますので、下にリンク🔗を貼っておきます。
SOMPO美術館では、ちょうど 『ゴッホと静物画 伝統から革新へ』展を開催していて、(2024年1月21日迄)オランダのアムステルダム ファン・ ゴッホ美術館所蔵のアイリスも見ることができました。
SOMPO美術館の解説によると、黄と紫を対比させて、『対極にある色が互いに高め合う 全く異なる補色の効果』を狙った作品である とのこと。
ゴッホの絵画に対する研究の成果が生んだ大作であると思いました。
1890年の7月に銃弾を受けて死去。享年37歳
自殺だったとされています。