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晏名アサミのdraftbox

他ブログやコラムになる前の下書き置き場。
ライヴ、映画、音楽、美術など触れたものに関する感想、
ふと思いついたことなどを書きなぐる場所。


ゆえに文章整ってないのと、あまり他者意識しないつもり。
その日の気分で人称違ったり、矛盾でてくるけど気にしない。

慈しむ雨




お湯を沸かしている間に
シャワを浴びようと服を脱ぐ。
白すぎる身体はところどころ
赤い三本筋に彩られている。

特に鳩尾の少し上は一面のピンク色だった。
掻きむしるといつもこうなる。


シャワノズルからでてくる熱い湯で
思考が起動しはじめる。

今朝の夢にあのひとがでてきて
ひさびさに話して、笑いあった。
いま思い返せば、行動があのひとらしくないし、夢だったなとわかる。


昨日力まかせに引きちぎった
中指のささくれが痛い。

ああ、今日も生きていると。
一日生き延びたよ、と
あのひとにそっとつぶやいた。



薬缶の湯は沸き立ちすぎて
ずいぶんと量が減っていた。
ジャスミン茶にする。少し苦すぎた。


青とオレンジの服をきて家を出る。
細かい雨が降っていた。
雨粒があまりに微細でむしろぬくもりさえ感じられた。
傘をさすのをやめて歩くことにした。


小さな頃から、
水色の毛布に包まれるとすぐ寝付いてしまった。

あの毛布のような、
そんな雨が街に降りそそぐ。

いつか、王子様が迎えに来てくれる。
そんなふうに思ったことが、一度も、ない。

むしろ、自分が白馬にまたがったアーサー王みたいに、
聖杯を求めて冒険したいなあと思う。



大富豪と結婚するより
自分が大富豪までのぼりつめたい。


エベレストのてっぺんまで登ってみたい。
海を泳ぎきって大西洋を横断したい。
パイロットになって空を飛び回りたい。
サハラを駱駝と一緒に旅したり、
大草原で星を見ながら眠ったり。


私に会いたい、と思っている人の目の前に風のようにあらわれて、
大丈夫だと笑ってみせたり。






かっこいいのが好きだ。
無敵なのが好きだ。


大人になったらなんで、かっこいいの基準を下げちゃうんだろう?
背中で語りたいのに、回り込んで頭を撫でるなんて反則だ。


ぜったいに、ぜったいに
泣きついてなんて、やるもんか。



その道の先




たまに自分がいまどこにいるのわからなくなる。

住んでいた場所や
通ったことある道が
普通のひとより多いからなのか。


曲がり角を曲がると
どんな景色が広がるか
いくつかの候補が浮かんで


その迷いこんだ感覚が
心地よくて
自分を忘れそうになる。

宇宙まで飛んでいきそうな浮遊感で。
その道の先がイメエジと違ってることを期待してしまう。