蒸し暑いですね〜
梅雨入りしたと申しますけれど、雨は熱帯のような豪雨ですし、来週の天気予報は☂️マークもなく、連日35℃に届くのではないかという気温
コロナも流行っているようですが、熱中症対策もしっかりやらないといけませんね
さて
私以前に
このような
しょうもない石けんを作ってしまいました
はっきり言って使いようがなく
ミニバラのソープ入れにしておりましたが
ちょっと閃きまして
実は私、前から"香るプリザーブドフラワー"を考えておりまして
サロンの物をそのようにしようかと考えていたのですが…
ただサロンは年中アロマの芳香をしているわけですから、あまり意味がないなと思いやめたのです。
それで
取りあえず"香るフェイクフラワー"を作ってみました
まずは
この様に精油で強めの香りを付けた冒頭の石けんを作ります。
そして
それに無色透明なクリアソープを入れて
水が入っているような感じにします。
クリアソープが固まったら
フェイクフラワーを石けんに刺して
出来上がりです
石けんの香りを強めにしたので
フェイクフラワーに顔を近づけると、とても良いお花の香りがします
香りは
左はローズ・アブソリュート精油で純粋なローズの香りだけの石けんにしました
香りは強めに作ります。
右はローズ・アブソリュートにインチキなイングリッシュローズとインチキなロータス精油を加えました
何故インチキ精油を使ったかというと
日比谷公園のバラ園に咲いていた
"パルファンダムール"という品種のバラの香りを再現したかったからです。
こちらのバラの香りは
まるでハイブランドの香水のような香りで
奇跡のバラの香りです
日比谷公園のバラ園は大きくはありませんが、香りの品種改良をしたバラが多くあります。
今の品種改良の技術は凄いですね
先程ハイブランドの香水の香りと申しましたが
自然界にこの様な香りが存在するのが信じられなく、もし"パルファンダムール"のアブソリュートが採れ、それがお花そのものの香りだったとしたら…
私はこのアブソリュートはインチキ精油だと思ったでしょうね
ですので
本物のローズ・アブソリュートにインチキ精油をブレンドしたのです。
因みに、インチキ精油のことを
アロマの世界では"偽和精油"と言いますが、ここではわかりやすくインチキ精油と表現します。
私はアロマ香水をよく作りますので、色々な精油を取り寄せます。
勿論、初めからインチキ精油とわかって取り寄せしているわけではありません。
来たらやっぱりインチキ精油だった
という感じですね
まあ半信半疑で取り寄せしておりますので、それ程ショックはありません。
ほいで
インチキ精油は勿論アロマには使えませんが、合成香料と考えれば、香水や石けんには使える物も少なくありません。
元々香水はスキンケアに使うものではありませんし、高濃度のアルコール溶液なわけですからお肌に良いはずがありませんね。
今はハイブランドな香水でも、その殆どは合成香料を使っております。
天然精油は収穫年によって香りが変わりますので、安定した香りの香水を作り続けるのは難しいです。
その点、合成香料の香りは一定ですので、毎回安定した香りの香水が作れるという利点があります。
また、香りの持続が長いのも合成香料の利点と言えます。
これは以前にもブログに書いたのですが
私がインチキなネロリ精油を使ったために没にした香水が❌
ロジェガレの『ジャンマリファリナ』にそっくりな香りでした
私は原液ではネロリのインチキ精油とは気付かなかったのですね
ところが香水にすると、ミドルに移行するところで消えるはずのネロリの香りがいつまでも消えない
それでインチキ精油だと気付いて❌にしたのです。
『ジャンマリファリナ』もそうです。
ネロリの香りがずっと消えません。
ですから、こちらの香水のラストノートはネロリです
私は精油だけのアロマ香水作りをしておりますので、自分の作った香水は❌にしましたが
アロマ関係なしの、ただの手作り香水であれば❌にする必要は全くないのですよね。
むしろネロリ好きの方にとっては、最後までネロリの香りが残るのですから良い香水かも知れません
なので
インチキ精油でも、普通の手作り香水と考えれば使えないことはないと思います。
手作り石けんも同様です。
ただ
インチキでも"精油"もしくは"エッセンシャルオイル"で販売されておりますので、お値段はそれなりに高いです。
ですから、コスパは最悪ですけどね
お話を元の石けんに戻しますが
石けんの色がお花と合わないと思いますが💦
これはローズ・アブソリュートの精油の色で付いてしまったのでどうしようもないのですよね
赤や青の色素を使って
オレンジやおぐり〜んには出来たでしょうけれど
今回は実験なのでこのままにしました。
香水もお花のアブソリュートを使えば色が付きます。
また、マンダリンなどの柑橘精油でも同様に付きますね。
ですので
香水の色で、その香水が天然香料を使っているのかどうか、ある程度の判断はできます。
左は前にもご紹介した
音楽の香水『エリーゼのために』ですが、無色透明ですので、殆どが合成香料だろうなと思われます。
右はゲランの『ミツコ』ですが
一応香水色になっておりますので、それなりに天然香料も使われているのだろうと予想されます。
まあお値段も『ミツコ』の方が全然お高いですしね。
ただ、これは香水の良し悪しを言っているわけではありません。
個人の好みにもよりますが
『エリーゼのために』は素敵な香りでしたし
少し古風な香りの『ミツコ』より好きだという方も多いと思います。
まあ、お値段的には、無色透明もしくはおぴんくやブルーの色が付いている香水は、お花の天然香料を使っていない分お手頃価格かなと思います。
私も以前
うすうすおぐり〜んの『G線上のアリア』と
うすうすおぴんくの『クリスマスコロン』
を作りました
うすうすおぐり〜んはバイオレットリーフの精油の色、うすうすおぴんくはザクロチンキで色を付けましたが、これらの香水にはお花のアブソリュートも使っております。
ですが、色を付けるためアブソリュートの量はかなり抑えました。
この時は目的があって香水に色を付けましたが
ただ色付けをするためだけに香りを犠牲にするのは愚かだと思います。
普通に精油だけで香水を作れば
この様に香水色になります。
ところが
我が親愛なるミニマリストのおぱこさん
paco.さんは
エルメスの『ローズイケバナ』
を長年ご愛用されております。
こちらは100mlの容量ですが、EDTの割には大変お高い
香水のお色もチンチャうすうすですから
それ程天然香料を使っているとも思えませんし
エルメスとはいえ何でこんなにお高いのだろうと不思議に思いました
でも
paco.さんですから、悪い物を使われるわけがありません。
それで気になって調べてみました。
『ローズイケバナ』を作られたのは
エルメスの初代調香師で世界最高の調香師とも言われている、ジャン=クロード・エレナさんでした。
それでエレナさんのことを調べてみると
何と
エレナさんは無色透明な精油を好むと
ですから
無色透明のアブソリュートを使われていたのでしょうね
アブソリュートは抽出する時にお花の色素も一緒に取り込んでしまうので色が付いているわけですが
そこから色素を除去して無色透明にするのは、技術的には十分可能だろうなとは思っておりました
ただ、無色透明なアブソリュートは見たことがありませんでしたし、実在するとは思いませんでした
一般的には販売されていないと思いますので、無色透明なアブソリュートを入手するのは相当お金がかかると思います
これで
『ローズイケバナ』がお高いのがわかりました
無色透明なアブソリュートがあったらすごく便利ですけどね
アロマクラフトの色も自由につけられるし
ローズ・アブソリュートを使った
うすうすおぴんくの石けんも作ることができる
ただ香水は
そんなに高価にしてまで無色透明なアブソリュートを使おうとは思いませんけどね
香りは変わらないわけだし
でもこれで
無色透明な香水だから、必ずしもお花の天然香料を使ってないとは言えなくなりました。
大変勉強になりました
ただこれが
"色素を除去しているから無色透明なんだ"と
インチキ精油の言い訳に使われないと良いですけどね
実際、無色透明のインチキなローズ・アブソリュートが送られてきた時がありましたので
さすがにこの時だけは文句を言いました
だって私を素人だと思っているのか舐めてるもん
実質、販売者が認めたので、特に返金しろとまでは言いませんでしたけど
でもそれから
そのローズ・アブソリュート
少し色が付いたそうです